諸行無常と諸法無我
佐々木閑先生のファンです
NHKの100分で名著で「涅槃経」の解説で
出演されていたのをyoutubeで偶然見たのが
佐々木先生との出会い
何冊か本を購入して、お釈迦様の仏教に
興味を持ちだした。
コロナ禍になって、大学の授業ができない時に
先生ご自身のyoutubeチャンネルをオープンされ
更新されるのを楽しみに視聴している
古舘さんとの対談本
早口の解説の方が、仏教の話を
佐々木先生との対談本というのも
佐々木先生のyoutubeでのお知らせで知って、購入(笑)
佐々木先生がいつもおっしゃっている
「仏教は、心が風邪をひいた時、心が苦しくて仕方ない時の
処方箋です。」
古舘さんもお姉さんを亡くされて、
お姉さんご本人が、家族が、
それぞれ悲しみに向き合って乗り越えてきた
そこで出会った仏教の考えで
もっと知りたいと佐々木先生を大学まで
尋ねていったということだ。
諸行無常
平家物語の冒頭に記される諸行無常は
お釈迦様が説かれた法則
確かに何も留まって変わらないものなどない
なにもかもが、変わりゆくもの
全く動いていないと思っている富士山であっても
姿カタチは、数百年前と同じではなく
今年の冠雪は過去一番遅いとニュースで見た。
心が苦しく辛いと思っていても
その苦しみはずっと続くものではない
別れの悲しみも 落ち着くと
過去の思い出に微笑むこともできるようになる
時間の観念を変えることで
苦しみを手放すことができるという教え
お二人の会話が、わかりやすいたとえで
繰り返される
諸法無我
私は整体師をしているのだが
ひとのカラダは、誰も同じものはなく
例え一卵性双生児であっても
筋肉量まで同じなことはなく
つまり消費エネルギーが違うということは
違うカラダということ。
そして、同じわたしであっても
昨日のわたしとは、全く違うカラダになっている。
肌のターンオーバーは28日とか言いますが、
骨も1年ほどかけて新しいものに
完全に入れ替わるし、血液に至っては、3日ほど
人のカラダは37兆個の細胞のあつまりであり
毎日入れ替わって、新しくなっている。
私は61歳になるのだが、
指先に至るところまで、
未だに腐り落ちることなく生きている
ということは、知らない間にサラ(新しいもの)に
なっている。
それには、コアになる変わらないものなどない
魂といわれるものなどないのだ
という教えが、古典仏教
自分が
と思っているのは、ただの幻想だから
死ぬことなど、大したことはない
新陳代謝が終わるだけだと示している。
輪廻の話はつきものだが、
悟りに至ると輪廻を止め、永遠に輪廻しない
無のせかい 涅槃に行けるという考え。
執着を手放すことで、病や死の恐怖を
手放すことができるという。
子どもの頃から、死ぬとどうなるのかを
ずっと考えてきたのは、
9歳で父と死別し
父が死ぬかもしれないと感じたことの
罪悪感を引きづっていたからかもしれない。
得ることを求め、失うことを怖がる
その解決法に気づいたことを
古舘さんが佐々木先生に質問し
お釈迦様の時代の環境も合わせて
お釈迦様の教えをわかりやすく解説されている
それは、何かを拝むということではないので
宗教とは言わないものだろう
お釈迦様が説いた宇宙論は、
今の大きな変化を客観的に見ていく方法(修行法)
であって、祈りも唱えも拝みもありません。
仏教歴史から学ぶ自己承認の入門書です。