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50代オッサン気まぐれ旅⑤

こちら↓をお読みいただければ、続きをより楽しめます。

「えー、ここどこやねん」と電車を降りた瞬間叫ぶお姉さん。
確かに、見渡せど見渡せど、見えるのは山山山、そして山。僅かに見える民家も、昭和初期に建てられたのではと思われる佇まい。僕も密かに「ここどこやねん!」と独りごちる。関西人でもないのに心の中では関西弁。

乗り換えのために降りたこの駅の名は、「近江塩津駅」

石山、彦根と人の少なさを感じてきて、滋賀県最後の停車駅がここ。あまりの人の少なさと侘び具合に、一気にテンション爆上がり。

何この素敵な駅!そうそう!こういう駅に来たかったんですよ!これぞ在来線ローカル旅の真骨頂!

と隣の人に話しかける訳もなく、ひとりテンション高く写真や動画を撮りまくる。

ちなみにこの駅の来歴ですが、ChatGPT先生に伺ったところ、このようになっています。

乗客以外は、駅員さんも込みで人っ子ひとりいない駅。まるで景色に同化しているかのように佇立しているその姿は、さながら道路の脇に誰にも気づかれずに鎮座しているお地蔵さまのよう。70年以上もこの地にて変わらぬ景色を眺めてきたんだろうと思うと、長い歴史の一部に触れているようで、自然と背筋が伸びる。

70年かー。自分が70年生きたとして何事かを成すことができるのだろうか。

七十にして矩を踰えず

孔子

「しちじゅうにしてのりをこえず」とは、どんなに立派な人でも、自分の行動を完全にコントロールできるようになるのは、七〇歳くらいになってからだ、ということ。

50過ぎてもまだ自分の人生の色も見えてこないのに…と、青々として田畑を見ながら、しばし自分の人生と近江塩津駅を被せてみる。

…被らん。


近江塩津駅の隣は、もう福井県。

福井県といえば、敦賀市。敦賀市といえば、新幹線。敦賀市の人々は、これで長野や東京に電車一本で行けるようになりました。敦賀市民にとっては待望の新幹線開通。ああ、これで敦賀にもたくさんの観光客が…。街中も、新幹線×観光な雰囲気がそこかしこに。

ちなみにお隣石川県は金沢に住む知人は、このように零しておりました。

今まで京都方面の行くのにサンダーバード一本で行けていたのが、敦賀まで新幹線が通ったおかげでサンダーバードが金沢まで来なくなった。京都に行くのに乗り換えなければならなくなった。

金沢在住知人

やっぱり光あれば影ありですね〜。

え、どちらが光でどちらが影かと?

まあ細かいことはさておき、人生初敦賀上陸。せっかくならここでも観光したい。スマホで調べてみる。「敦賀 観光」…

ほう、氣比神宮。


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