【微笑みエッセイ 本を読んでも頭に残らない…おぉ、こうすればいいじゃん!】
昔日の若さは失いましたが、だからこそ手に入れたものも。果たしてそれはいったい!?
昔の偉い人はこう仰ったそうな。
「五十にして天命を知る」
50も超えたというのに、天命どころが氏名も忘れそうな勢いのワタクシ。最近のお困りごとは
「本を読んでも情報が頭に残らない」
本を読むのは好きなんですよ。いろんな人の生き方を追体験できたりするし。知識は増えるし。なんか自分が大きくなったような気がして。
でも読んだ情報が頭に残らない。大きくなるのは腹回りだけ。
そんな脂肪は要らんねん。欲しいのは、知識。そして、考える力。腹回りより、ひと回り大きい人間になり続けたい。
本の読み方が悪いのかなー。ちょっと工夫してみようかな。
どなたか、50過ぎのオッサンでも実践可能な、読んでも忘れない本の読み方を教えていただけませんかね。
-そんな便利なものはないが、頭に残りやすい本の読み方なら教えてやらんこともないが。
おぉ、どこのどなたか存じませんが、ありがとうございます。このご恩は残りの人生…
-はいはい。残りの人生少ないならさっさとレクチャー始めようか。本の情報を頭に残すヒケツは2つあるゾ。
いや、残り少ないかどうかは…おお!2つもあるんですね!まず一つ目は!?
-本を読むことは旅をすることに似ていてな。地図もなしに旅をすると、自分がどこにいるのか分からなくなるのと同じように、本にも地図があるゾ。
ほ、ほほう。本の地図とな。そのココロは?
-目次だよ。
目次?目次が地図?
-そう、とりわけ読みづらい本を読んでいると、中断することが多くなる。時間を空けて続きを読もうとすると、そこまでの内容が頭に残ってないことが多い。だから目次を見て、今自分がどんな内容のことを読んでいるのか、確認しながら読むと良いゾ。目次のタイトルを見て、本文を読む。目次のタイトルを見て、本文を読む。目次のタイトルは作者が言いたいことをひと言で表しているから、それを踏まえた上で読むと、作者の言いたいことがより具体的に頭に残るゾ。
ほー、そういうものなんですね。じゃ、やってみますわ。
おお!確かに!目次、本文、目次、本文っていう順番で読むと、今自分が読書という旅の中のどこにいるかがよく分かる!情報の海に溺れることもない!すごっ!そしてなぜか分からないけど、読み終えてしばらくしても情報が頭に残ってる!
-さらにもうひとつのヒケツはな
おお、そうでした、もうひとつあるんでした。して、もうひとつのヒケツとは!?
-本には必ずと言っていいほど余白がある。その余白に、そのページやその文章のエッセンスを抜書きしたり要約したりするとよいゾ。
え゛…本に書き込む?でもそうすると、本が汚くなっちゃう…
-オロカモノめ。よく考えてみるといい。何のために本を読むのだ。
そ、それは知識を手に入れ、豊かに生きていくためであります。
-だったら、それと本が汚れること、どちらの方が大事だ?
確かに。読んだ本を売ろうとか思ってないなら、書き込んでも全然いいかも。
-だろ?試しにやってみると良いゾ。
…おお、これいいな。あとでもう一度読み返したいときに、どこに書いてあったかがひと目でわかる!忘れてもまたすぐに思い出せるじゃん!すごっ!こんなステキなヒケツを2つも教えてくださるなんて!ありがと…あ、あれ?どこに行かれましたか?まだお礼も言ってないのに…
読んだ瞬間に覚えていたあの頃は、遠い昔のお話。昔日の若さは失いましたが、だからこそ手に入れたものも。
ないものを嘆くよりも、あるものに感謝し、ないなら無いなりに創り出すマインドセットが大事なのかも。そのためにもやっぱり、本を読んで常に自分をバージョンアップさせて行きたいものですな。
-分かっておるじゃないか(笑)
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