ホリスティック(全体的統合的)なものの見方の必要性
先日のことです。
食洗機の調子が悪くなったので見てみると、ある部品が外れていました。
シンク下にはめ込み式の食洗機なので、屈んで作業しないといけません。
そして、その部品がセットされていたのがかなり奥まった箇所だったので、僕は床に半ば寝そべるような状態で、首をひねりながら腕を思いっきり伸ばして作業しました。
幸いなことに、その前1ヶ月ほどの間、
伸ばした腕の側の肩甲骨周りと首を集中的にストレッチしていたので、無理な姿勢にも関わらずよく伸びてくれて、変に痛めずに済んでよかったな。。
そう思っていました。
しかし、しばらくすると腰に違和感を感じ始めました。
上半身がうまく骨盤に乗っかりません。骨盤に捻じれが入ってしまった感じです。
さっき作業した時に腰を捻ってしまったか、、と思いました。
それから、腰や骨盤周りのストレッチをしたり、ウォーキングで整えようとしましたが、いまひとつうまく戻りません。
そして、今日信頼するオステオパス(整体師)に診てもらいました。以前も記事内で紹介した人です。
そしてわかったことは、
腰の違和感は、腰を捻ったのが原因ではなく、首が原因でした。
食洗機修理の作業中首を捻った時に、頭蓋と頚椎2番の関係がズレて、周辺筋肉が固まり、それが硬膜を通して骨盤の一部である仙骨をズラしている。
それによって腰に違和感が出ている、とのことでした。
首のねじれが原因で腰に症状が現われていたのでした。
言われてみれば、修理作業をした時に、思った以上に腕や首が伸びていました。
それで調子に乗って、首をひねったまま作業を続けたのを思い出しました。
道理で、腰をマッサージしたりストレッチしても治らないはずです。
今日は入念に頚椎を整えてもらいました。
おかげで、帰る頃には骨盤が正しい位置に戻り、上半身がきちんと骨盤の上に乗っているいい感覚が戻ったのでした。
このように、症状と原因の箇所が違うことが案外よくあります。
骨折や裂傷などの外傷は症状と原因は一致していてわかりやすいですが、そうでないものは症状と原因の関連が傍目にはわからないこともよくあります。
身体はひとつながりで動的平衡を保っているので、思いも寄らない箇所が異常の原因だったりします。
これを紐解くにはホリスティック(全体的統合的)に見る視点、および知識と経験がモノを言うので、ある程度自分で模索してわからなければプロに聞くのが一番です。
見当外れのことを一定以上続けてしまうと、簡単に治るはずだったのにズレがズレを生み、治療がどんどん大変になってしまいます。
今回は身体のことでしたが、心理的なことも同じだと思いました。
いつも他人に文句ばっかり言ってる(症状)人が、潜在的には幼少期にありのままを受け入れてもらえなかったときの寂しさ(原因)を抱えていたり、
ビクビクしていつも怯えている気の小さな自分が嫌い(症状)と言う人が、潜在的には強烈に怒って他者を攻撃していたり(原因)、
傍目には人が羨む、自分でも望む人生を送っているはずなのになぜか虚しい(症状)。そんな人は、潜在的には自分のことを嫌って(原因)いたり、
など等。
インナーチャイルドやトラウマはその典型といえます。
今日は身体のプロにいい治療を施してもらいました。
自分も心理や意識のプロとして、対症療法ではなく本質的な改善を意図しています。よりよい価値提供ができるよう、ホリスティックな視点を深め、一層研鑽していこうと思ったのでした。