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テレビの裏側

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テレビ制作・テレビ宣伝の裏側・思い出を綴ります。
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#高校生クイズ

篠崎安雄さん

篠崎安雄さん

日本テレビの篠崎安雄さんと仕事で御一緒したのは、まだ僕が「高校生クイズ近畿大会」のサブディレクターをやっている時だった。篠崎さんは番組全体のチーフ・プロデューサー。

MCは福留功男さん。食べ物を出すクイズの前日の下見で、篠崎さんは出される食べ物を一つ一つ、真剣に味見されていた。さすが、元美術進行だ。

コロナ騒動が起こる前、篠崎さんと食事をする機会があった。定年退職を迎える前に、僕は諸先輩の話を

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今岡大爾さん

今岡大爾さん

1983年4月、僕は入社してすぐ、「三枝の恋人ラブマッチ」という番組に付いた。当時流行っていた視聴者参加型お見合い番組である。

リハーサルの司会は、桂三枝さんの代わりに今岡大爾チーフ・プロデューサー。

僕たちADが視聴者の代わりに座る。

CP(チーフ・プロデューサー)が「初めてのデートはどこに行く?」という質問に「車で海へ行きます」と答えると、「しょうもない答えを言うな」と叱責される。

A

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鍛治國義さん

鍛治國義さん

鍛治國義さんと一緒に仕事したのは、1983年夏、「第1回高校生クイズ」の会場となった今は無き「大阪球場」での事だった。

ウチの局の当時の「夏の特番」は「鳥人間コンテスト」「千里音楽祭」「日本民謡大賞近畿大会」、そして「高校生クイズ近畿大会」の四つだった。

「制作部」の新入社員である諏訪道彦、梅田尚哉、そして僕は全ての番組に付いて勉強する様に上司から言われていた。

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高校生クイズ

高校生クイズ

昨夜、今年から3時間になった「高校生クイズ」を観てしまった。

ドラマ「海のはじまり」を観終わったのが、21:00。

録画中だった「高校生クイズ」のアタマだけ観ようと思い、再生を始めたら、めちゃくちゃ惹き込まれて、最後まで観てしまい、お風呂に入るのが24:30になった。

今、この原稿は「通勤途中の満員電車の中」で書いている。

今年の「高校生クイズ」の何が良かったかと言うと、まず「走らせた事」

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高校生クイズ

「ニューヨークへ行きたいか!!」
トメさん(福留功男・日本テレビアナウンサー)の周りをカメラが回る。
「オー!」と参加者の顔、顔、顔。
「どんなことがあってもニューヨークへ行きたいか!!」
「オー!」

あの伝説の番組「アメリカ横断ウルトラクイズ」は1977年、こうして始まった。(〜1998年)

「史上最大の人間ドキュメンタリー」の始まりだった。

日テレ「木曜スペシャル」で第1回の放送を見終え

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高校生クイズ

「高校生クイズ近畿大会」のディレクターを1992〜1994年、3年間やった。

スマホもパソコンも無い時代、高校生にとって1年に1回の一大イベントだった。近畿二府四県から、始発に乗ってでも会場に駆けつけるチームもたくさんいた。あの伝説のクイズ番組、「アメリカ横断ウルトラクイズ」が終わった頃の事である。

1万人を超える高校生が大移動する「YES-NOクイズ」。高校生の生き生きとした表情を、ヘリコプ

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