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あなたは悲劇のヒロインですか?
こんな気持ちになった経験、ありませんか?
「どうせ私なんて、何の役にも立てない…」
「こんな私は、あの人に比べたら大したことない…」
「私なんて、何をやってもダメだから…」
この言葉は昔の私がよく口にしていた言葉です。
何故、こんな風に思うのでしょうか?
そこには様々な理由があります。
自信がない、完璧主義、
小さい頃の記憶…
と様々な要因が複雑に絡んでいます。
私がこの口癖を持っていた頃は20代で不妊治療をしていました。
暇さえあればいつも自分を責めていました。
子供連れの家族、妊婦さんを見かけた時。
治療に時間もお金もかけているのにサッパリ妊娠する兆候が無く、いつも焦っていたし悲観的な考え方しかもっていませんでした。
女に生まれて来たのに子供を産むことも出来ないクズ人間…
跡取り息子と結婚したのに役立たず。
やっと妊娠したのに3か月で流産し、自分がちゃんとしなかったからこんな結果になったんだ…
重圧を感じるきっかけになったのは、『三男で跡取り息子』のワードを聞いた時からだったと思います。
『跡取りという事は子供を設けないと跡取りの意味がない』
嫁たるもの〇〇だ
女たるもの〇〇だ
こんな風に変換し、意味付けをしていたんです。
小さい頃、親、親戚、近所のおばちゃん達が何気に話していた言葉を覚えていました。
『あそこのお嫁さんは働き者だ』
『あそこは沢山子供を産んですごい』
この言葉を無意識に自分で受け取って価値観となって定着したんだと思います。
働き者のお嫁さんは凄いんだ、子供をいっぱい産むお嫁さんは凄いんだ。
自分もいつか、こんな風に凄いと褒められたかったんだと思います。
だから子供を産めない自分に対して
『お嫁さんなのに子供を産めないからダメなんだ』
『役にたたない嫁はダメなんだ』
『出来ない私は誰にも褒めてもらえない』
というダメ出しばかりして自分を責めまくっていました。
無意識に染みついてしまった価値観を疑いも無く採用していたから、その価値観から外れたら自分はダメだとジャッジしていたんですよね。
無意識に身に着いてしまった不要な価値観や思考をそのまま持ち続けるのか、手放すのかは自分次第なんですよね。
その価値観を捨てたところで誰にも責められないし、怒られないんですよ。
そもそもその価値観を『そうなんだ』と勝手に拾って、大事に持ち続けたのは自分なんだから。
要らないならとっとと捨てれば良い話です。
モヤモヤしたりイライラする状況で、環境であったり同僚であったり、置かれた状況を責める前に、
一度無意識に従っている価値観を疑ってみて下さい。
もしかしたらそれは自分が必要だと思う価値観ではなく、親だったり祖父母から受け継いだ古い考え方や慣習が染みついているのかもしれません。
悲劇のヒロインにするのか?幸せなヒロインにするのか?は自分次第ですよ。
人生は有限です。
自分や他人を責めてクヨクヨイライラしている暇があるのなら、どんどん自分を褒める時間に切り替えて行った方が健全ですし、楽ですよ。
ではまた次回
お会いしましょう!