ゲーム業界未経験からゲーム会社のディレクターになるまで
おはこんばんにちは!大魔王ロマ子です。
ゲーム会社でディレクターをしつつ、プライベートでもゲーム制作をしています。自己紹介のnoteを書こう書こうとして気がつけば数年経ちました。
\(^o^)/わーい
まずは宣伝させてください!遂にプライベートで制作している
オリジナルドット絵のタワーディフェンスゲーム
「今から君はダンジョンマスター。」
の事前登録を開始しました👏👏👏
無料です!
現在は課金部分の実装や、東京ゲームダンジョンなどのイベントでいただいたフィードバックの反映を行っています。
UIの調整も行いわかりやすさを優先💡
本題の記事を読んでも読まなくても事前登録していってください\(^o^)/
月に400時間勤務しながらも楽しく制作し続けていたので、こいつ正気か?と思った方もぜひ…
◆iOS
https://apps.apple.com/jp/app/%E4%BB%8A%E3%81%8B%E3%82%89%E5%90%9B%E3%81%AFdungeon-master/id6449506292
◆Android
https://play.google.com/store/apps/details?id=net.smdgames.kimidun&pcampaignid=web_share
では本題です。
タイトルの
「ゲーム業界未経験からゲーム会社のディレクターになるまで」
これは自分の経歴とほぼイコールです。
自分と同じようにゲーム会社に入りたいけど、新卒で夢破れた方や迷っている方に失敗談・マインド・方法を含めて共有できればと思っています。
ぼかしは入れていますが 何年掛けても絶対にゲーム業界に入ってやる そんな方の役に立つことを願います。
大前提の情報になりますが自分は子供の時からゲーム会社に務めたい(ゲームを作りたい)と思っており、可能な限り多くのゲームをプレイし時間を費やしゲームについて「考え」てきました。
表現やエンタメの一般常識も学びたいので漫画や映画もラノベもなるべく多くインプットするように幼少期から意識して育っています。
ただ、ゲームの専門学校には行っていません。
ー 就職活動編 ー
親からの大反対で専門学校には行けず、一般の大学から就職活動を行いました。
※ 大学に通わせてくれることにとても感謝しています
結果は…
爆散!
受かってたらこんなnote書かないですよね!
当時はこんなに祈られることはあるのか\(^o^)/ムリダー
という感じでした。
※ ご経験のある方、これから就職活動を迎える方、辛いですが折れないでください 時に撤退も必要です
有名どころのゲーム会社のパブリッシャーやデベロッパーをコンシューマ・ソシャゲに拘らず受けましたが全滅。
正直こんなにゲームが好きで馬車を引き千切るくらい働く気概があるのに…なぜ…?自分の方が絶対良いゲーム作れるはずだ…(謎過ぎる自信)
など多々思うことはありましたが結果は当然変わらずでした。
就職活動の期間的にも一旦諦めるときが来ました。
必死に自分に「諦めずにトライすればゲーム会社に入れる」「1つ目の会社に就職しても転職活動するはずだ」しなければその程度の覚悟と夢だったと言い聞かせ、最終的に全く関係のない業界に就職。
エンタメ業界ですらない業界でした。
※ 受からなかったんですよ…
ー やばい1つ目の会社編 ー
正直めちゃくちゃこの就職先はヤバかったんですが、特に厳しい部署に配属され更にヤバい環境でした\(^o^)/新卒離職率ほぼ100%ー!
現在のような知識があれば即座に転職したのですが知識がなく、100%の記録を打ち崩し2〜3年この部署にいました。得たものは鋼の心です。
目の前で机を壊されても「うっす!」くらいの心です。
※ 実際にされています
余談ですがヤバい環境にいる方には個人的な意見をお伝えします。
3年は働いた方が良いは嘘です。第二新卒という良い時期を逃してしまうくらいなので、すぐに転職を検討すべきです。
働きながら転職活動がベストではありますがヤバければ退職してから転職でも全然大丈夫です。
そんな環境で働いていたのですが忙しすぎて気がつけば4年〜5年…
両親からは継続すべきだと助言を貰うのですが、頭をよぎるのはこのままゲーム会社に就職できないままで良いのか。長年の夢はその程度なのか。
!一念発起して転職活動を開始。
ー 転職活動編 ー
何から行えばいいか分かっていなかった為、偶々調べてヒットした転職サイト(大手ではない)に相談し転職活動をスタート\(^o^)/失敗だー
転職活動を行う場合は転職サイトやエージェント選びをすべきです。調べもせず転職サイトを選んではいけません…当たり前ですが初めての転職は本当に分からないことばかり…
最初に行った転職サイトではボコボコに言われました。
何も分からないので色々教えてほしい、何も用意しなくて問題ないという形で面談の予約をしたのですが…
・分からないのはやる気がないからだ
・未経験の業界に行くのは無理
・ゲーム業界は特に無理
・もっと低い年収じゃないとダメ
etc
鋼の心を持っている自分が、面談を終えて思ったのは…
このレベルのエージェントに何か分かるのか?
仕事できそうな印象もないな…
※ めちゃ強気です
転職活動で良くないエージェントや会社に当たってしまった方は、別の会社やエージェントにしましょう。当然ですが優秀な会社・エージェントがいれば優秀ではない方もいます。
即座に1つ目の転職会社からの連絡を無視して別の会社を探し始めました。
この時はまだゲーム業界に強い転職会社があるなど知りませんでしたが、大手の転職会社と良いエージェントに巡り合い幾つかのゲーム会社を受けました。
再びの爆散!\(^o^)/なんでやー
とはいえ、受けられる数がとても少なかったのが最も大きな問題でした。
未経験の方が行き当たる問題ですが未経験の募集がとても少ないです。
特に第二新卒を過ぎていると募集は更に狭まります。
未経験可で通るような素晴らしい方もいらっしゃると思いますが、かなり狭き門だと思います。
※ 採用する側も経験してよりそう感じています
上でも記載したのですが良く言われている「3年は働いた方が良い」を行ってしまうと第二新卒の条件を逃します。
これらのことから自分は未経験で第二新卒でもなかった為、ゲーム業界への転職はとても難しいものになりました。
※ アルバイトでゲーム業界に入り正社員を目指す方法もあるのですが自分はその方法はとりませんでした もしこの方法を取る場合はデバッガーから入るのが最も可能性が高いと思われます
そこで絶対に夢を叶えるために数年単位の計画を決意。
ゲーム会社に入れないのであれば、まず他の制作…アプリやソリューション制作も行っている会社へのプランナーとしての入社を目指すことにしました。比較的、完全ゲーム会社よりも未経験可であったり年齢制限が緩かったのです。
この方針で転職会社を継続し、2つの会社からなんとか内定を貰うことができました。
※ 選ばなかった方の会社は数カ月後に潰れていました\(^o^)/おわー
ー いきなり想定外?2つ目の会社編 ー
最初に記載しますが、とても多くの経験を積ませて貰うことができ大恩を感じている会社です。
※ もし万が一このnoteが目に止まり、この部分の削除を望まれる場合はすぐご連絡ください対応いたします
プランナーではなく企画営業に
プランナーで入社する予定だったのですが、まさかの最終面接で「予算とかの数字周りも対人トークもできるね」やっぱり企画営業で!
というまさかの変更\(^o^)/えー
こちらの会社に魅力を感じていたので、業務内容や異動があるかの確認を行い企画営業からスタートです。忙しさはとてつもなく会社でも1、2を争うほどでしたが、この経験はとても大きく役に立つものでした。
未経験でゲームには詳しくてもITには疎くこの辺りを含めてもう怒涛の日々でした。
※ こういった点からも即戦力になり得ない未経験はなかなか採用され辛いです
企画営業の業務内容はざっくり以下の内容
・新規営業のアポイント
・クライアントとのMtg(課題や予算感のヒアリング)
・議事録作成
・新規営業の企画書作成
・企画書のプレゼン
・見積もり書の作成
・契約書の合意
・スケジュール管理
・プロジェクトの利益率確保
ただ他のメンバーは企画書作成をほとんど行っておらず、企画志望だったからこその業務内容だったように思います。
最初は企画書の作成方法も分からず、デザインセンスもないため、作っては怒られ、フィードバックを貰い…を繰り返しました。
この辺りからデザイン関連の本を読んだり、目の解像度を意識するようになってきました。
※ 厳しかったですが見放すこともなくコストを割いて育成してくれたことに感謝しています
そんなこんなで企画書は数年の在職中にクライアントに提出するものだけでも100本以上は制作したと思います。
これはとても珍しい経験で、企画職に就いても企画書を任されることはそう多くありません。特に受注までいく企画書を作成した経験を持っている方は多くないと思います。
ゲーム会社にいる今もそれは実感していますし企画書のノウハウがまともに書かれた本は全然見つからないので、とても大きな経験を得られました。
自分はこのポジションや会社の技術力のおかげもあり、ざっくりですが合計で◯◯億円は自分の企画書で受注できました。自信に繋がる大きな要因です。
企画書を作成する方は分かると思うのですがコンペと言われる複数の企画書からクライアントが選ぶ場合、選ばれれば自分の企画や見積もりが良かったと分かるのですが、選ばれなかった場合は基本的に「なぜ選ばれなかった」は明確には伝えて貰えないので自己分析するしかありません。この辺りはとても難しい。
企画営業の仕事をこなしている半年ほどでチャンスに巡り合います。
自分で作った企画書を一人でクライアントにプレゼン、見積もり説明もする機会です。とても緊張しましたが企画案が気に入られコンペの末に受注。
\(^o^)/やったーーーーーー!夢に近づくぞー!
企画営業・ディレクター兼任
ディレクターは恐らくどこの会社でも不足しています。特にデベロッパーのディレクターは常に不足していると言っても過言ではないです。
にも関わらず誰でもなれるということはなく特に未経験で任されるチャンスは少ない特殊な職業のように思います。
そのチャンスが転がってきました。
上記の受注した案件のディレクターが諸々の事情で不在になり上長からの「やってみるか?」の一言です。
すぐに飛びつきました。大変かもしれないやできないかもしれないは二の次です。企画営業の仕事をしたままディレクターを兼任することに…(正直めっちゃしんどい)
\(^o^)/わーい!働くぞー!
多くの方のフォローのおかげもあり、クライアントからの信頼も勝ち取りリリースすることができました。
「企画書→受注→制作→リリース」
リリースするまでのすべてを経験する貴重な体験を得られ、ディレクターを任される方にだんだんとシフトすることができました。
実績と経験から身についたスキル
沢山の業務の中から重要な経験やスキルを得ることができました。
自分が関わった実績は20タイトルを超え…
・学習クイズアプリ
・僕のヒーローアカデミアのジャンフェス
・アイドル育成ゲーム(ブラウザ)
・アイドル育成リズムゲーム
・AR/VR/MR
etc
この他にも東京ゲームショウのインディーゲームコーナーに出展することができ、4GamerさんやYahooニュースさんにも掲載していただくことができました。
※ ぼかしている企業名が出るのでリンクは貼らないでおきます
スキルとしては
・企画書作成スキル
・予算管理スキル
・スケジュール管理スキル
・クライアントとの折衝スキル
・全体を見通したハンドリングスキル
※ コンテンツの最終形を思い描く力と言っても良いかも
ー ゲーム業界へ編 ー
学べることは十分に学び、恐らく同年代と比較しても実績も多く積むことができました。大恩を感じていたのでしばらくは転職せずに働いていましたが大きな転機があり、遂にゲーム業界を目指します。
計画通り段階を踏んだことで、実績やスキル、業界への知識や転職サイトの調査も当たり前にできるようになっていました。
スキルがありますと言っても、実績がないとやはり信じてもらうことができません。当たり前ですが、やる気があるだけではダメだったのです。
※ やる気あります→すぐ退職も沢山見てきました
以下がざっくりまとめた大事な要素です。
未経験からゲーム業界へ入るための大事な要素
・近しい業界を踏み経験者になってしまう
・チャレンジ精神 これは関係ないではなく沢山の知識を
・鋼の心を持て 簡単ではない
・調査しよう ゲームだって調査する
・実績を積む
・実績は自慢ではなくスキルの説得力になる
書類や面接の通過率もエージェントの方が驚くほどで7割から8割は通過しました。要因は大事な要素を得ることができたからです。そして、ゲーム会社のディレクターに転職成功です。
まだここがゴールではなく、ゲームを作る道半ばです。
\(^o^)/沢山ゲーム作るぞー 面白いの作るぞー
また、ここまで書きましたがゲームを作るというのはゲーム会社でなくとも可能です。
そう…インディーゲーム!
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\(^o^)/露骨な宣伝も大事
◆iOS
https://apps.apple.com/jp/app/%E4%BB%8A%E3%81%8B%E3%82%89%E5%90%9B%E3%81%AFdungeon-master/id6449506292
◆Android
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長くなりましたが、絶対にゲーム会社に入りたいと思っている方の参考になれば幸いです。
企画書についても、もしかしたら書くかも知れません。