キーワードを決めて撮るフィルム写真 #1 「上を向いて歩こう」
最近どうもマンネリマンネリ踏んだり蹴ったりしています。
写真撮るのが楽しくないなぁ、なんて。
別に趣味だから、楽しくなければお休みしてもいいんでしょうけど、なんとなく惰性で撮っています。
たまには自分で縛りをつけて撮ってみたら楽しいかも、と思い、今回は「上を向いて歩こう」をテーマにフィルム1本消費してみました。
ルールは簡単。
目線より上にしかカメラを向けない。
それだけです。
カメラはNikon FG-20、フィルムはフジのPRO400H。
レンズはULTRONの40mm。
最近は、フィルムで撮るとなればもっぱらこの組み合わせですね。
さっそくいってみましょう。
いくら上を見上げてみたところで、根がインドアなので始まりは当然室内です。
キッチンのダウンライトに、部屋干しのTシャツ(野間埼灯台!)。
上だけを見て歩いてみても、意外と写欲をそそられる被写体には巡り会えません。
何か撮らなきゃと心が焦っているからでしょうか。
もっと鷹揚に、何を撮るでもなくカメラを持ち歩く、という心構えのほうが心に余裕を持てそうです。
電線と空…看板のひらがな…。
上を向いて写真を撮ると、どうにも抽象的な写真になりがちです。
私たちが普段の生活に必要としている情報は、ほとんど目線より下にあるのかもしれません。
ならばと、自分が地下へ潜り込んで、地上を見上げてみます。
「いつもと同じ視点から、違う方向を見る」のと、
「いつもと違う高さから、同じものを見る」のと。
似ているようで、全然ちがうのね。
36枚きっちり撮ってみましたが、自分でも何を撮りたいのか分からない失敗写真も数多く…。
思ったよりも新鮮な体験にはなりませんでしたが。
が、
自分の立つ位置を変えるのはおもしろそうだな、という発想には至ったので、次回は「高いところから見下ろす」縛りでまたフィルム1本通してみたいです。
2022.12.09