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ユーザーニーズが導いた『屋台DX』~福岡の伝統文化をLINEで盛り上げた話~

福岡の伝統文化として愛される屋台。

そのなかでも、昨年7軒もの新規屋台がオープンした長浜エリアは、この文化に新しい風を吹かせる存在です。

そんな長浜エリアの屋台を盛り上げるため、九州博報堂とLINEヤフーコミュニケーションズが共同で推進した、「福岡市屋台基本条例制定10周年&長浜屋台街復活!プロモーション」が、この度日本マーケティング大賞・地域賞を受賞しました!

日本マーケティング大賞とは
公益社団法人日本マーケティング協会が、企業や自治体などの優れたマーケティング活動を表彰するものです。また、地域賞は優れたマーケティング・プロジェクトであることに加えて、経営資源が地域にあること、地域活性化に資すること、地域の特徴を活かした事業であることが条件です。今回、当社と九州博報堂の取り組みは、推薦プロジェクト総数110件の中から選ばれました。

とはいえ、「福岡市屋台基本条例制定10周年&長浜屋台街復活!プロモーション」とは何ぞや……という方が大半でしょう。

今回のnoteでは

  • 受賞したプロジェクトの発端

  • スマートシティ本部の取り組みと実績

  • 課題解決の裏側

などについてご紹介します!

「スマートシティ本部が何を重視してプロジェクトに取り組むのか?」
「どのように課題解決に臨んだのか?」

がわかる内容となっていますので、ぜひぜひ最後までご覧ください👀

長浜屋台街が“復活”?屋台条例制定10周年で協働

かつては15軒もの屋台が立ち並び、にぎわっていた福岡市の長浜地区でしたが、さまざまな要因から年々屋台は減少。2023年5月時には2軒のみと、かつての盛り上がりが見られない状態でした。

しかし同年6月。
福岡市の公募を経て、新たに7軒の屋台が新規オープンし、長浜地区の屋台エリアは「長浜屋台街」として復活を遂げました!

奇しくも2023年は、福岡市屋台基本条例制定10周年を迎える年。

そんな年に、福岡の文化として愛される屋台復活した長浜屋台街をさらに盛り上げるため、福岡市、そして福岡に本社のある九州博報堂・LINEヤフーコミュニケーションズが立ち上がりました。

屋台×デジタル技術。スマートシティ本部がチャレンジしたこととは?

「福岡市屋台基本条例制定10周年&長浜屋台街復活!プロモーション」において、LINEヤフーコミュニケーションズ・スマートシティ本部は「LINEを活用した屋台DX」の企画進行など、以下のことに取り組みました!

※長浜屋台街を対象とした「LINEを活用した屋台DX」は現在終了しております。

取り組み①AIカメラを活用した混雑状況の可視化

取り組み②IoT機器の活用による営業状況の表示

取り組み③LINE公式アカウントでおすすめメニューの表示

取り組み④LINE公式アカウントのショップカードを活用した「スタンプラリー」

詳しくはこちらをご覧ください!

チャットボット稼働数は3万回超え!屋台DXの成果とは?

屋台DXの機能を展開したLINE公式アカウント・「FUKUOKA GUIDE」の利用実績はこのようになりました。

友だち数はプロジェクト開始前から約9,000人増加。
どのくらいFUKUOKA GUIDEが利用されたかを示す「チャットボット稼働数」は約35,000回と、数千人規模のユーザーアクションを生むことに成功しました。

課題解決の裏側と成果

「屋台には行きたいけど…」ユーザーが抱えた悩み

ユーザーファーストを掲げるスマートシティ本部。
プロジェクトはユーザーニーズを起点にして進められます。

今回もまた同様に、ユーザーニーズから屋台の課題を見つけ出しました。

外食をする際には営業状況や混雑状況を調べるために、予約サイトを確認、または電話してお店に確認しますよね。

予約は大事!

しかし……屋台は行ってみないとわからない!

行った先でどこにするか決めたり、美味しそうな屋台に入ってみたり……と、気軽に立ち寄れるのは屋台の良さですが、いざ足を運んだはいいものの、気になる屋台が休み!なんてことは避けたいところ。

営業・混雑状況を事前に知ることができれば、屋台に挑戦したい人の後押しができるのではないかと考えました。

店主のニーズもキャッチ

わたしたちが掲げるユーザーファーストの「ユーザー」にはもちろん、屋台に訪れるお客さまだけでなく、屋台を営む店主の方々も含まれます。

屋台が多く連なる天神や中州に比べて、アクセス面でやや劣る長浜屋台街
営業状況や混雑状況がわからない状態では、来店のハードルが高い……

しかし、長浜屋台街の店主たちは、

「なんとか復活した長浜屋台街に来てほしい!」

と切実に感じていました。

「営業状況がわからないと、屋台に行くには足踏みしてしまう……」
「なんとか長浜屋台街を盛り上げたい!たくさんのお客さまに来てほしい!」

こんなニーズをサービスとして落とし込むために、プロジェクトメンバーたちは奮闘。

現地はこんな感じ

当時の長浜屋台街のようすや、ユーザーファーストなこだわりについてレポートしたnoteも公開されています!
ぜひぜひご一読いただき、プロジェクトへのアツい想いを感じ取ってください!

新卒社員も長浜屋台街に足繁く通い、長浜屋台街の店主たちとたくさんコミュニケーションを取りました。(今現在もドハマり中)


キャッシュレス決済導入は6年前!新規顧客の開拓へ

LINEヤフーコミュニケーションズは6年前まで遡った2018年にも、屋台の課題解決を進めました。

現金支払いがメインだった屋台への、キャッシュレス決済の導入です!

現金支払い対応の際は40~50代層のお客さまが中心でしたが、キャッシュレス決済導入後は20~30代層の来客が増加。

LINE Pay決済を利用した人のうち、72%が20~30代となり、導入によって今まで屋台に来ることのなかった層が屋台に立ち寄りやすくなったことがわかります。

おわりに

キャッシュレス決済導入など、古き良き文化を残したまま進化し続ける屋台
福岡を文化の面から盛り上げている屋台は、今後とも注目しておくべき存在ではないでしょうか。

FUKUOKA GUIDEでは屋台に関するコラムなどを発信中です!
友だち追加をして、今後の屋台文化を見守ってみてください。

▼FUKUOKA GUIDE友だち追加リンク
https://lin.ee/GDzgRYv

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