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リスキリングの道①~MBAでの授業開始まで~

最近見聞きする機会が増えた、リスキリング。
一体なんでしょう?

◼️リスキリングとは?

リスキリング(Reskilling)とは、働き方の多様化や技術の進展などによる産業構造の根本的な変化によって、今後新たに発生する業種や職種に順応するための知識やスキルを習得することを目的に、人材の再教育や再開発をする取り組みを意味します。
※https://www.r-staffing.co.jp/cl/archives/4470より引用

会社の取り組みとして行うケースも見聞きしますが、受動的な学びにならないのかな?と危惧しています。

まもなく大学院での2年間のリスキリングを終える私の所感ですが、
個人がその必要性のもと行わないと、効果は見えにくいのでは?は考えます。
まさに、リスキリングしたいというWILLのパワーが肝要かと思います。

ただ、そのWILLのパワーは、そう簡単に生まれるものでもありません。

私の場合はどうだったのか、
二年間を振り返りながら、そこからどのような示唆が得られるのか考えてみたいと思います。

◼️私がリスキリングしようと思ったわけ

転職をし、これまでにないくらい平和な日々を過ごしていました。
0から1を作る感覚は快感だし、仕事終わりには趣味のお稽古に行って楽しめるし、最高!だったのです。

しかし、いつまでも0から1を作るのは続きません。もちろん、全くなくなることはないけれど、1から2の比率が増えると成長実感も刺激も足りない。

ただ、仕事でのこうした不足感は、社外での学びの時間で補完されていました。まだまだ知らない世界がある喜びと楽しさを感じつつ、
そこから得られた学びを仕事などでどう活かそうか?も考えられていました。

しかし、その学びも半年間の終わりが見え始めていて、
次は大学院に行って学ぼうかなぁと、漠然と思うものの、研究計画書に書けるものが見当たりませんでした。

そんな時に、仕事でこのままでは歯が立たなそうなミッションがやってきました。

企業理念推進

新卒で入社した一社目はオーナー企業であり、
入社前から企業理念全面推し!でしたので、
企業理念が絶えず近くにいる感覚は当たり前のように持てていました。
オーナーそのものが企業理念の体現でしたし、分身たちが量産されていました(笑)
※私もその一人でした

二社目は短い在籍期間でしたが、
入社初日に社史の講義があり、
企業理念を軸にいかに歴史が紡がれてきたかが語られていました。まさに、神話や伝説の世界です。さすが歴史のある会社は違うなぁと思いましたが、一社目ほど社員にそのパッションは感じられませんでした。もちろん知識としては皆さんよくよく理解されていました。

こんな私に巡ってきた企業理念推進。
もう、頭の中は?です。
当時出来立てホヤホヤだった企業理念。
しかも社員の手で作り上げた企業理念。
これを推進するって、え、どうやって?

待望の0から1のミッションでしたが、
とんでもない高い壁でした。
色々調べ始めましたが、調べれば調べるほど分からなくなる。

その時に出会ったのが、以下の本でした。

経営理念の浸透 -- アイデンティティ・プロセスからの実証分析 

貪るように読みました。
研究として実証されているんだー、
この世界に足を踏み入れてみたい!
やるならば、とことん探究してみたい!

東京都立大学大学院に行こう!

私のスイッチが一気に入ったのを感じました。

◼️入試に向けた準備

夏入試は終わっていて、冬入試は2月。
当時は10月半ば。半年もないよ、しかも門外漢の経営学。
ここでも高い壁が。

まずは説明会で情報収集!と思い、
毎日ホームページをチェックして、説明会申込開始を待ちました。

無事説明会の申込ができ、
説明会に参加したのが11月下旬。

初めて足を踏み入れるキャンパスにワクワク、
しかも目の前には、憧れの先生が。。。
模擬授業の内容は、これまで聞いたことのない世界。うわー、すごいなぁと思う反面、回りの人は頷きながら聞いているのを満て、みんな分かってるんだと、回りの人がさらに頭よく見えたのが鮮明に記憶に残っています。

よし!と、
頑張るモチベーションに図書コーナーを写真に収め帰路につきました。

出願、入試までの時間がない。
説明会参加まで何の準備もしていなかったので、
戦略的に時間を使う必要がありました。
さて、何から始めるか。。。


いつまでに何を終えていればよいのか?スケジュールを立てよう!
門外漢のチャレンジは検討もつかないので、これでよいのか?と思いつつ、計画を作ってみました。

(目標) 
12月までに
・出願書類(研究計画書、志望理由)を仕上げる
・過去問(3年分)を一回解く

(実際)
・提出締切最終日に出願書類を書き終える
※しかも郵便局は閉まってしまったので、24時間受付している東京中央郵便局へ走る笑
※提出締切最終日は会社を休んで仕上げるギリギリ度
・過去問は一年分を一回見たレベル

出願書類提出締切日は1月上旬
入試まで残り一ヶ月強。
過去問歯が立たない😢

その時に偶然本屋で出会ったのが、

はじめての経営組織論 (有斐閣ストゥディア) 
https://www.amazon.co.jp/dp/4641150680/ref=cm_sw_r_apan_glt_i_2C44K5ZYG1VVEBQKERDV

でした。
また高尾先生に救われたわけです(笑)

過去問と高尾先生の本を見比べて、
出題傾向を分析しました。
複数年出ているところは大事に違いない。
そこは必ず押さえよう!と。
何からやればよいのか優先順位が立てられてきました。

でも、過去問にはあって、
高尾先生の本には書かれていないことがある。
お手上げ?!

図書館で調べるか!と思い、
経営学の書棚で偶然出会ったのがこの本!

組織論 補訂版 (有斐閣アルマ) 
https://www.amazon.co.jp/dp/4641124124/ref=cm_sw_r_apan_glt_i_52NYA86HNY11RJ2D2Y6M

え、東京都立大学の先生の本!
高尾先生の本を読んでも分からなかったところが載ってるかなぁと思ってみてみたら、あった!

その場でアマゾンポチりました。
1月19日とアマゾンに記録がありました。
入試一ヶ月前😅出会えた日が吉日。

桑田先生の本が手元に届き、
過去問と見比べて分析。
ここは複数年出てる!大事に違いない!
もはやそう信じてやるしかない。

そして、入試当日を向かえたのでした。

◼️入試当日

南大沢ってどこ?
初めて足を踏み入れる場所に、
ドキドキワクワクしながら向かいましたー!

午前中は口頭試問(面接試験)でした。

世の中はコロナの足跡が聞こえつつある状況下でしたので、待合室では、
マスクをしながら、皆さん戦々恐々。
緊張感も漂う空間でした。

いよいよ私の順番になり入室。

緊張ではなくテンションが上がってしまいました。
勝手に自己紹介をしてしまったのが今でも思い出されます。

夢の中で話をしているような楽しい時間で、
口頭試問であるのをすっかり忘れそうになるくらいでした。

・経営理念の推進にあたり、人事と推進担当の役割は両立できると思うか?
→困っているんです。そのために学びにきました。
そのようなことを答えた記憶があります。

・経営理念は本当に必要なのでしょうか?
→必要だと思う理由を力説。した記憶があります。

もう終わりなんだーと、あっという間の口頭試問でした。楽しかったから、これでダメならまた来よう!と思ったのも思い出されます。

空腹に襲われ、
開店早々、駅前の回転寿司でたっぷり食べ、
筆記試験会場の控え室に戻ると、
ピリピリ感がスゴく。。。
口頭試問の高揚感が抜けていなかった私は、
完全に浮いていたような。

午後の筆記試験は、
運が味方してくれて、勉強したところ、人事としての経験が役立つところが出ました。
答案は埋められました。

次いつ南大沢に来るか分からないしー、と、
受験の帰り道でありましたが、
アウトレットでバッグを買って帰りました。

◼️合格発表日

ついにこの日がやってきました!
ネットで確認、、、あったー!

でも、見間違いかもと目を疑い、
書面が届いてようやく事実と受け止められました。

次いつ来るんだろう?と思ってた南大沢にも、
合格発表を見たくて見に行ってしまいました。
張り紙一枚に拍子抜けでしたが、
キャンパスで吸う空気がおいしく感じられました。
そして、アウトレットで、入学したら使おう!とまたまたバッグを買って帰ったのでした。

◼️入学までの日々

手続き書類が届いて、いよいよ!とテンション上がるものの、実は入院&手術が決まっていたという状況でしたー。
事情を説明するため大学に電話をし、
その時点で提出できる書類を大慌てで送りました。

入院当日にポストに手続き書類を投函!
入院が午後でよかった。
入院当日朝に銀行、郵便局に走る。。。
入院中に書類が届いたらどうしよう!と思っていたので、ギリギリセーフでした。

入院中は、やはりちょっと物々しさがあって、コロナの足跡がさらに迫ってきているのを感じさせました。

一週間の入院後、
3週間の自宅療養が決まっていたのですが、
当時はテレワークできなかったので本当に休んでました。
既に元気でしたが、世の中は外出自粛、店は閉まる異常事態。
実家で上げ膳据え膳の贅沢な日々を過ごしていた私も世の中の異変を感じていました。

日々大学から届くメールを見ながら、
大学院での授業ができるよう、
先生方も事務の方も準備してくださっているのが伝わってきました。

そして、
入学式なし、
Zoomでの新入生オリエンテーション、
ゴールデンウィーク明けから授業開始、
という全く想像とは違った形で、大学院生活が始まりました。

Zoom環境下での新入学生オリエンテーション。
入学の実感が沸いたような沸かないような、
同級生が誰なのかも分からない、
不思議な時間でした。

授業開始までの一ヶ月間は、本屋さんが閉まっていて、
Amazonをはじめとしたオンラインでしか本が買えない。
本を先に買っておいてくださいねー!
と呼び掛けてくださる先生や、
教材を先んじてアップしてくださる先生にパワーをいただきました。

そして、なぜかウクレレを買い、
YouTube見ながら練習してました。
※授業開始後は眠ってましたこの2年



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