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【architecture】曹源寺
岡山県岡山市に曹源寺というお寺がある
岡山には桃太郎伝説もあり吉備津神社や吉備津彦神社など有名な神社がある
曹源寺はお寺であるが、このお寺は隠れた人気スポットになっている
曹源寺は岡山駅からバスで30分ほどのところにある
立派な門をくぐるとそこは木々が生い茂る神聖な領域である
さらに進むともうひとつ立派な門がある
こちらを抜けるとさらに気が引き締まる感覚を覚える
そして真正面に見えてくるのが本堂である
大きな本堂は迫力がある
立派なお寺であることに間違いはないのであるが、このお寺少し他のお寺と様子が違っているのである
というのも袈裟を着た修行僧の方のほとんどが外国人なのである
20人ほどの外国人修行者がおり、ポーランドやアメリカ籍の方が多いそうだ
なぜこんなに外国籍の修行僧が多いかは、かつて曹源寺の住職が海外で教えを説いて回ったことから集まるようになったようだ
中には30年以上も修行を重ねている方もいるようだ
ここ曹源寺では毎週日曜日の朝に広い本堂で座禅会が行われている
毎回50人以上は集まるのではないかと思うほど、子どもからお年寄りまで来られている
当然お経を唱えるのは外国人修行者である
はじめて参加した際は違和感を覚えたが、周りの方は慣れた様子である
1時間ほどの座禅と軽い運動をして座禅会は終了である
時間のある方はこの後交流会のようなものがある
この座禅会は地域の方のコミュニティの場でもある
元々日本人は西洋でいう大きな広場のような場所ではなく、地域のお寺や神社が人々の集まる場所であった
今でも町内会役場などがお寺に設けられていたりお寺は人々の集まる場として重要な役割を担ってきた
お寺は年始に初詣に行ったり、七五三で行ったりする場所と捉えられがちだが、もっと身近な存在であって欲しいと思う
昔はよくお寺で遊んだものだが最近はあまり見かけないような気もして残念ではある
お寺はバーチャル世界でのコミュニティが台頭する社会にあって、子どもからお年寄りまで、そして国籍を問わずリアルなコミュニティの場所としての可能性を秘めているだろう