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その笑顔が誰かの今日と明日を支える

この夏もマスク生活が続く。
マスクで覆われた表情は見えない。
目の放つ気だけでは
確からしさに欠ける。

感染防止生活3年目、
テレワークとマスク生活で
人の表情が確認しづらい。

僕の職場に笑顔名人の管理職がいる。
どんなに忙しくても、
部下が相談に来れば
一旦手を止めて正面から寄添い、
笑顔を絶やさない。
大切すべきことを知っている人だ。

部下によって違う態度は見せず
気分屋でもなく、
朝に限らず疲れている夜でも
部下と心の交流に笑顔を添える人。

マスクのうえからでもわかる、
彼女は笑顔であるが。

かつて人は彼女のことを
部下に命令、指示出来ない上司、
いつも「お願いします」という
弱気な姿勢だと評していた。
部下との緊張感とか
上司としての多少の威厳は
必要だと言うのだ。

でも、そうだろうか。
上司は部下に命令すべきか?
常に威厳を示すべきか?

僕は「お願い」で良いではないかと思う。
丁寧に穏やかに接し、
協力を仰ぐことに何の問題があろう。

確かに最近「叱れない上司が増えた」
と何かで読んだ。
上司だけでなく教師も含め、
パワハラ懸念や面倒回避の姿勢から
そのむきがあるかもしれない。

でも注意や改善を促したいことを
丁寧に分かりやすく、じっくり説くことで
「叱る」を回避できるはず。
この文明社会、基本的人権の尊重のもと、
考える能力を有する人間なのだ。
その知恵や努力、愛情が欠落するから
体罰などの事件が勃発する。

人に上下はない。
「天は人の上に人を造らず、
人の下に人を造らず」
「法のもと誰もが平等」
会社においてもそうだ。
あるのは役割と責任の違いだけ。

「上」司と部「下」の意味合いは
職場の目標の達成や課題解決への
責任(ポスト)の高低(上下)。
但し、上司は当然に
人間的な厚みも期待される
「ノーブレス・オブリージュ」。

マザー・テレサのような、
大きな博愛で人を包み込むのも
上司の務め。

会社はそれぞれの役割をまとった
キャストの集合体。
演じながらも、ときに
素顔の自分に戻ることもある。
それも人間らしさだ。彼女のように
マスクの向こうにひそめる何かが
あって良いのだ。

その何かとは、
テレワークでもマスク生活でも
通用するもの、
「真の笑顔」と「心からの感謝」。

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