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雪見の点前・茶箱の扱い
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1月、2月は1年の中でも一番寒い季節。
雪も降ったりするので、雪見のお点前の稽古です。
和の世界では「雪・月・花(せつげっか)」といって、雪見・月見・花見と、季節の風景を愛でるために外にでかけて「〜見」をする風習がある中の、冬は「雪」。
もちろん寒いので野点ではなく、家の中で「見る」わけですが、道具を茶箱に入れて持ち出すのはなんとも風流です。
雪・月・花なので、この茶箱の扱いを稽古できるのは年に3回のタイミング。一度覚えても、また次の季節になるまでにちょっとうっすら忘れてしまったりしてしまうので、記録をせねば。とやっと思ってる次第です。
今日は薄茶だったので、茶箱にはお茶碗と包み棗、飾り用の茶筅ケースに入った茶筅、蓋の上に仕覆に入れた茶杓というスタイルです。
包み棗はお点前用の帛紗で平棗を包みました。
道具を運んで、茶箱を開けて、中身を出していきながら、うろ覚えだったやり方を思い出しながら、お点前をしていきます。
蓋を開ける感じのお点前は茶箱の他に短冊がかかった旅箪笥など開ける時は見ている側もきっと何が入っているんだろう?とワクワクしますよね。
自分で仕込んでいるのに自分も思わずワクワクしながらひとつひとつ取り出します。
雪の茶箱のときは、お薄でも最後に道具を「拝見」に出しました。
平棗の塗りはなにか?(平安塗り)とか絵柄はなにか?(雪輪)とか、茶杓の名は?とか(雪ぼたん)、お茶名や詰め所はどこか?などなど、見どころが多いですね。
最後に道具をしまって持ち帰る時も水指だけポツンとある様子がシンとした静けさでいいですね。
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私と一緒にお稽古に来ているメンバーは「筒茶碗」でお稽古していました。
寒い時に持つ手があたたまる筒型のお茶碗。
点てるのも難しいけど、茶巾の扱いもちょっと変わっていておもしろい。
人のを見てるのが勉強になります。
次週は、先生が私が忘れないようにと、茶箱の濃茶の稽古をしてくださるそうです。
薄茶と濃茶続けてしたら覚えるでしょう、ということですが、教えられるレベルにできるように励みます。
日々勉強。
宋光