嫌われる勇気 再読しての感想
こんにちは😌かずまです。
GWということですが、どこも混雑するし、
遊ぶにも料金は3割増ということで、
大型連休はほぼ家で過ごすことが多いのですが、
今回は名著「嫌われる勇気」を再読して
感想をアウトプットしていきたいと思います。
前回読んだ時は、発売してすぐだったような気がします。
私はビジネス書や自己啓発書ばかりを読んでいる人間ですが、久しぶりに小説のような読み物が読みたくなり、
そういえば・・・と思い出したのがこの本でした。
この本は、自己肯定できない「青年」と、
哲学者であり、アドラー心理学にも精通
している「哲人」とのやりとりを通じて、
アドラー心理学がどんなものか。
そして、もう少し楽に生きられるようになる
には、どんな考え方をすれば良いのか?
ということが学べる本です。
初めて読んだ時は
「まじか!」
という衝撃が多かったので、
理解度よりも面白さのほうが
勝っていたのですが、
再読すると、より内容が自分の中で
消化出来た気がします。
ギリシャ哲学の流れをくんでいる
アドラー心理学だけに、
青年と哲人のやりとりも、
弟子とアリストテレスのやりとりを
意識して作られたんだな。と感じました。
この本はこんな人におすすめ
自分が嫌いで仕方がない人
自分には生きている価値がないと感じている人
どうしても他人の評価に目がいきがちな人
承認欲求が強いな。と自分で感じている人
生きづらさを感じている人
他人と比較してしまう人
上記のことで悩んだことがある人なら、
刺さる内容だと思います。
特に、承認欲求に関しては、
この本では明確に否定しています。
人を褒めることも、しかることも
してはいけない。
人から褒められることを
期待してはいけない。
読むと、「んなことできるかよ」
と思うのですが、
理路整然と解説していく「哲人」の言葉を
理解すると、なるほどと納得しますよ。
日本人は、村社会の影響を今も受けており、
セロトニン神経も他の国の人種に比べて
低いので、
他人の目を気にしたり、
他人の評価に一喜一憂する。
他人と比較して自身を失ってしまう人が
多いと思います。
その点についても、
この書籍では語っています。
個人心理学と言われているアドラー心理学。
その心理は「主観」ではないかと思います。
「原因論」ではなく、「目的論」
AがあったからBになってしまうんだ。
これが原因論ですが、
目的論は
Aがあったことは変わらないが、
だからといってBになるわけではない。
Cになりたい目的は変える必要はない。
ということだと感じました。
過去と他人は変えられない。
未来と自分は変えられる。
エリック・バーンという心理学者も
言っていますが
これが根底にあるのだな。と思います。
再読しての気づき
課題の分離
課題の分離は、最初に読んだ時も
「これは素晴らしい考え方だ」
と思ったのですが、
少しずつ人間は忘れていきますね💦
再度読んで、
改めて意識したいと思いました。
「馬を水辺につれていくことはできるが、
水を飲ませることはできない。」
責任の所在を明らかにして、
他人の課題に土足で立ち入らないこと。
他人の課題に勝手に立ち入って、勝手に
イライラしてしまう。
そんな人って結構いますよね。
これを常日頃から意識することで、
争いやイライラは激減するのではないかと
思います。
承認欲求からの自由
承認欲求についても
今回改めて響きましたね。
私は結構承認欲求が強い方なのですが、
明確に否定されるとつらいものがありました(笑)
なぜ否定するか、についてですが、
褒められることを目的にすると、
相手の言いなりになっているということで、
自分の人生を生きていないことになるから。
というのが理論です。
褒めるということは、縦の理論であり、
上下関係が発生する。
でも、そうではなく、横の関係が大切。
横の関係は、ただしてくれたことに対して
「ありがとう」と感謝すること。
承認欲求ではなく、
共同体に貢献できたかどうかで
自分の価値が決まるんだ。
ということが述べられています。
例え感謝されなくても、
自分が「役に立っている」と
感じていれば、それでいいんだ。
確かにそう考えられれば楽になりますね。
褒められれば嬉しい。
嬉しい気持ちは否定せず受け入れる。
でも、褒められることを目的にはするな。
そういうことが伝えたいことだと思います。
他者との比較
他人とどうしても比較してしまう。
そしてネガティブになってしまう。
すべての悩みは、対人関係の悩みである。と
アドラーが言っていますが、他者との比較は
最たるものでしょうね。
例えば身長にしても、相手より自分が慎重が
低いことは
「劣等感」である。
それはそれで事実、
ただ、「だからモテない」と
諦めてしまうのは、
「劣等コンプレックス」
という考え方になってしまい、
非常に良くない。
なら、身長が低い男性は
皆モテないことになってしまう。
でも、そうではないですよね。
結局は事実は主観でしかない。
それをどう受け止めるかは
自分が決められます。
「身長が低い分、
可愛いと愛されるかもしれない」
「身長が低いことをバネにして
努力できるかもしれない」
考え方次第。ということですよね。
人と比較するのは、
あまり意味がないことですね。
自己受容と自己肯定
自己受容や自己肯定っていう言葉は
最近よく聞くようになりましたね。
自己受容は、自分をあるがままに受け入れ
「こんな自分でも良いんだ」
「これが自分なんだ」
と思うことであり、
自己肯定はその先にあります。
「こんな自分だけど、誰かの役に立てる。」
「自分には価値がある」
そう感じられることが、自己肯定感に繋がります、
この本では、自己受容について
「与えられたものをどう使うか」
という言葉で述べています。
「無いもの、足りないことに目を向けるのではなく
今あるものに目を向けて、肯定的なあきらめをもて」
足りないな。。。じゃあ、どうしようか。
という感じ。
自分を受け入れてこそ、前に進める。
アドラー心理学で言う、「優越性の追求」に
繋がるのではないか。と思います。
嫌われる勇気に出てくる考え方として、
比較についての考察もあります。
人生は他者との競争ではない。
他人を押しのけて前に進む。
ということではないんです。
昨日よりも半歩でも、
1mmでも前に進んでいれば
それは「優越性の追求ができた」
ことになる。
だから、人と比べない。
理想の自分と、今の自分との比較をして、
足りない部分を日々埋めていく
努力をすること。
それでいいんだ。と述べています。
この、「理想の自分と今の自分との比較」
が、素晴らしい考え方だな。と思いました😌
To do3点
承認欲求はほどほどに
承認欲求。
人間には誰しもあるものですよね。
実はアドラーは、
承認欲求に関しては否定していないんです。
この本では否定していますが、
それは本を面白くするために
少し脚色したようですね。
共同体感覚を持つためには、
人に感謝されることをする、
貢献することをすることが
大切と言っていますが、
他者の「感謝」や「承認」がないと、
役に立っているかどうか
わからないですからね。
さすがに
「承認欲求を持つな」
というのは極論だと思います。
とはいえ、
他者から褒められる、感謝されることだけを
目的にせずに、
「褒められたら嬉しいけど、そうでなくても仕方ない。」「自分が自分を承認していれば良いんだ」
と思えるような行動をしていこうと
思いました😌
課題の分離をして、他者の課題に踏み込まない
これは非常に大切な考え方ですよね。。
子供相手であっても、
相手を操作せずに、相手を尊重する。
自分のコントロールできることだけに集中する。
相手の問題は相手の問題。
不用意に立ち入らないようにする。
勿論、相談された時はまた状況は
違ってきますが、
その場合でも、
結局は決めるのはあなた。という
視点を常に持っておくことの大切さを改めて
感じました。
カウンセリングもそうなのですが、
相手を支配、操作しようとするのは
ご法度ですし、
そうしようとしたとしても、
相手はそうは動いてくれないんですよね😌
おせっかいをしないのは、
人情味にかけるかもしれませんが、
それがかえって「相手を尊重する」ことに
繋がるのだと思います。
先程の承認欲求の点でも
言われることかと思いますが
誰かのために何かをしたとして
褒めてくれるかどうかは、
相手の課題であって、
自分の課題ではない。
もちろんそうなるために努力や
手は尽くすけどね。
こんなスタンスも、
課題の分離が頭にあると
何も反応がなかったからといって
がっかりすることが
少なくなると思います。
(まぁ、多少がっかりはしますけどね💦)
共同体に貢献して、価値を感じられるようにする
「どうやったら貢献できるだろうか」
ということを考えて、実行していく。
その共同体は、コミュニティかも
しれないし、
地域社会かもしれないし、
家族、自治体、国家。
色々な枠があるとおもいますが。
まずは一番小さな「家族」に
貢献することを
意識していこうと思います。
掃除とか、掃除とか、掃除とかですね💦
家事全般や、子どもの世話なども、
率先してやることで
「役に立っている」
と自分が感じられれば、
それでいいではありませんか!!
(でもちょっとは褒めて欲しいよねw)
で、やってもらったことは、
小さなことでも感謝することで、
貢献感を感じてもらい、
「自分がここにいても良い」
という価値を感じてもらえるように
行動する。
これも小さいけれども立派な
「共同体感覚」
だと思うんですよね、。
そこから広げていければいいなと思います。
まとめ
今回は「嫌われる勇気」について
再読した感想を
アウトプットしてみました。
アドラー心理学は、とっつきにくいし、
この考え方で生きるには、時間がかかる。
と本書でも述べています。
身につけるまでには、
今まで生きてきた年数の半分の
時間がかかる。らしいです💦
全ては無理にしても、
一部だけでも身につけて、
実生活に活かすことができれば、
余計なことでイライラしたり、
他人と比較しないで済むようになったり、
自分の価値を感じられたりすることが
できるようになる
素晴らしい心理学です。
心理学というよりは、哲学ですよね。
非常に良い読書体験ができました。
一度読んだ人も、まだの人も、
ベストセラーなので
ぜひ一読をおすすめします!
話題作には話題作の理由がありますよ😌
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