読書感想 お金の減らし方 森 博嗣
今回は、森博嗣氏が書いたベストセラーである、
「お金の減らし方」を読んでの所見と感想を
書いていきたいと思います。
この本、本当に面白いです!
なぜ面白いか?というと、著者のお金に対する考え方や
モノを買うときの考え方が大多数の人とは違うからです。
実は3年前に一度Kindleで買って読んだのですが、
思うところがあり、やはり紙の本で
読み込みたいと思い、今回更にアウトプットも
兼ねて感想を記していきます。
この本はこんな人におすすめ
お金って何だ?とふと疑問が湧いた人
お金の有効な使い方について考えたい人
常識とは一風かわった金銭感覚に触れたい人
自分のお金の使い方を改めたい人
正直な話ですが、この著者 森氏は、世間一般で言う
「ちょっと変わった人」です。
でも、変わっていると感じるのは実は間違いで、
ちゃんと考えると「理にかなっている」と
納得できる。
そんな本です。
現世を生き抜く上で、お金とは切っても切り離せません。
どんな人でも、お金とある程度良好な関係を築けたほうが
何かと生きやすいかと思います。
この「ちょっと変わった人」である著者の
金銭感覚、お金の使い方は、これからの時代を生きていく
上で、必ず参考になることと思います。
この本を読もうと思った理由
お金の使い方については、私は自分なりのこだわりがあり、
持論もあったのですが、「どうやったら満足のいく買い物が
できるのだろう?」であるとか、
「幸せなお金の使い方ってなんだろう?」
ということを、常日頃考えていました。
何かを買うということは、日常生活では切っても
切り離せません。
無駄な買い物をしない。
満足感がある買い物ができること
この価値というのは、人生を送る上で、とても大切だと
私は考えています。
その自分なりの「基準」を再確認したり、
この著者の「お金の減らし方」の価値基準を
参考にして、自分の人生に活かしていきたい。
そう思ったからです。
気付き
惨めな思いをしたくないという理由でお金を使う状況が惨めである。
子育てや教育関係でお金を使うことは
子どもを育てている家庭では多いですよね。
その中で「他の子も持っているから」
であるとか
「他の子も行っているから塾に行かせよう」
であるとか。
与えられなかったり、習い事に通わせられなかったりすると
惨めな気持ちになる。
それを避けるために、周りに合わせて無理をしてしまう。
こんな状況に対して、著者は「そう考えてしまうような
価値観が惨めである」と言っている。と感じた。
周りに合わせて無理をしてしまうなどというのは、
あきらかに「贅沢」であると述べている。
私も子どもがいるので、「我が子だけ惨めな気持ちに
させるのは可哀想だ」と感じる気持ちは理解できるので
この著者の考え方にはハッとさせられた。
あくまでも、「自分にとっての価値」という視点で
考えることが大事で、周りに迎合する必要はない。
他社の承認ではなく、自分本位でお金を使う
大体の消費が、「世間体」「周りの目」を気にしている。
そんな気がしないだろうか。
子どもができたからローンでマンション、一戸建てを買う。
自分をよく見せるためにブランド物の洋服を着る。
それを買った目的が「他者の目」を想定していないか。
ものを購入するときには、今一度振り返ることの大切さを
ひしと感じた。
著者は今でこそ富裕層だが、そうなる前は
現金で買えるものしか買わないという徹底だったそう。
というより、著者は俗に言う「承認欲求」が
全く無いに等しい人なので、そこら辺の感覚も本当に
面白いと感じる。
どれくらい必要か。ではなく、どれくらい欲しいか。
必要なものはしょうがない。
これは一般的なお金の使い方ですよね。
食料品などはこういう使い方でも問題ないと感じるが、
家電や車、家など、大きな買い物についてはどうだろう。
著者は、必要なものにはお金をかけず、欲しいものにお金を
使うことを推奨している。
一般的には逆なこの発想は、私には新鮮だった。
でも、考えてみると、必要だから買うものよりも、
ほしいから買ったもののほうが、大事にするし、
そのモノの価値を引き出せているのではないだろうか。
必要だから。必要だから。
といって、なんでも際限なく買っていると、
あっという間にお金が無くなってしまう。
「自分にとっての価値」が引き出せること。
物を買う。お金を減らすことの価値を引き出すこと。
それが最も大事だと、この本を読んで感じた。
実践すること
この消費は「世間体」「見栄」なのか?と、何か物を購入するたびに問う
自分自身の欲求に忠実になる。
収入に見合った生活をし、世間体を気にしない。
1.この消費は「世間体」「見栄」なのか?と、何か物を購入するたびに問う
ついついやってしまいますよね。。。
人は承認欲求があるのは自然ですが、実はそれは
少しだけで良いと思うんです。
もちろん、お金の使い方は自由ですが、
承認欲求に基づいたお金の減らし方は、際限がないです。
周りに迎合せず、変人と言われるくらいのほうがいい。
そう感じます。
私自身も承認欲求はそこそこ強い方なので、この考え方は
今回の著書で参考になりました。
自分自身の欲求に忠実になる。
自分が本当に欲しいものはなにか。
この問いって、かなりパワーがあるものだと思います。
意外に、分からないものなんですよね。
前項の承認欲求にも関係してきますが、
他人から植え付けられた欲求ということも多い。
そう思います。
自分にとって価値のあるお金の減らし方。使い方。
納得できるお金の使い方をするには、自分が何に価値を
感じているかを認識して、それにお金を使うこと。
他人から思わされたものではなく、自分にとっての価値が
一番大事です。
本当に欲しいものは何か。
本当にそれが欲しいのか?
物を買う前には、問うことにします。
収入に見合った生活をして、世間体をきにしない。
結局承認欲求の話かよ!
という感じですが、本当に現代の日本では、
承認欲求に基づいた消費が多いと思います。
無駄に高スペックのスマホを買う。
ローンを組んでまで家を買う。
収入に見合わない車を買って生活がカツカツ。
そんな人も多いかと思います。
著者にとって、家は単なる「道具」と同じらしいです。
私もこれは共感できます。
周りの目を気にせず、自分尺度、自分軸で消費をする。
意識していきたいと思います。
まとめ
この本で著者が伝えたいことは
「他者の目を気にせず、自分にとって価値のある
お金の使い方をすることが大切」
ということだと、私は受け取りました。
それって、本当に必要?
それって、他人から羨ましがられたいから欲しいだけ
なのでは?
自身の欲望に忠実に。
そして、その欲望についても、
「それは本当に欲しいものなのか」
を再度確認してから物を買うこと。
それが、自分にとっての「良いお金の減らし方」
になると感じました。
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