【読書会_開催報告】第7回_Yokohamaゆったり読書会(24年11月17日(日)開催)
▽はじめに
2024年11月7日(日)10時~第7回「Yokohamaゆったり読書会」を実施しました。今回は8名で開催しましたが、本当に読みたくなる本の紹介が多く、脱線トークも含め楽しい時間となりました(^^)/(ご参加者の皆様ありがとうございました!)以下、開催報告になります。
▽開催場所
今回も桜木町のレンタルスペースをお借りしました。桜木町駅徒歩1分でアクセスも良く、キレイな内装であったので、また利用したいと思っています('ω')
▽自己紹介・アイスブレイク
まず、自己紹介とアイスブレイクを行いました('ω')。アイスブレイクのテーマは「あなたの寒さ対策」。厚底靴下を履く、毛布型衣類を着る犬が布団に潜って暖かい(笑)などのコメントを頂きながら、穏やかな雰囲気になりました!
▽ご紹介頂いた本
今回以下8冊の本をご紹介頂きました。
①「ターングラス」ガレス・ルービン (著)
(概要)
1881年、イギリスのエセックスにあるターングラス館で毒殺事件が発生しました。この事件の謎を解く鍵は、館に閉じ込められていた女性が持っていた一冊の本に隠されています。一方、1939年のアメリカ・カリフォルニアでは、ある推理作家が不審な死を遂げます。彼が亡くなる直前に書いていたのは、58年前のターングラス館の毒殺事件を題材にした物語でした。
(感想)
本がリバーシブルになっており、半々のところで、それぞれが別々のミステリーとなっているそうですが、最終的には2つのミステリーが線になって繋がるとのこと。デザインが少しゾクっと感じながらも、美しくかつ、反転する本の仕掛けが面白く、ミステリーとしてもきっと秀逸なのだろうと感じました。ネタバレサイトなどもあるらしく、皆で見解を語り合うと楽しそうです!海外ミステリーの読了数の少ない私ですが、読んでみたい1冊です(^^)/
②「アルジャーノンに花束を」ダニエル・キイス (著)
(概要)
32歳になっても知能が幼児並みのチャーリイ・ゴードン。ある日、彼に夢のような話が舞い込みます。大学の教授が「頭をよくする手術」を提案してきたのです。期待に胸をふくらませたチャーリイは、その計画に飛びつき、白ネズミのアルジャーノンと競争しながら検査を受けます。手術の結果、チャーリイの知能はどんどん向上していきました。やがて天才に生まれ変わったチャーリイが、愛、憎しみ、喜び、孤独を通じて知る人間の心の本当の姿とは――。全世界で愛され、涙を誘った不朽の名作です。
(感想)
言わずと知れた、全世界のベストセラー。私もそうですし、ご参加者の皆様も過去に読んだ方も結構いらっしゃいました。ご紹介頂いた内容を聞くだけで、心にずっしり響く、しっかりした骨子のストーリーでした。この作品は日本でも2回ドラマ化されたようで、特に印象に残っているのは、山下智久さんの主演作で、そんな脱線トークに盛り上がりました(笑)今読むと昔と違う感じ方になると思うので、また読んでみたい1冊です!
③「なぜ働いていると本が読めなくなるのか」三宅香帆 (著)
(概要)
「大人になってから読書が楽しめなくなった」「仕事が忙しくて趣味を楽しむ余裕がない」「疲れるとついスマホを見て時間を無駄にしてしまう」――こんな悩みを抱えている人は多いのではないでしょうか。
「仕事と趣味が両立できない」という苦しみは、なぜ生まれるのでしょうか。本書では、兼業で執筆活動を続けてきた著者が、労働と読書の歴史を紐解きながら、日本人の「仕事と読書」の関係の変遷を探ります。その中で浮かび上がる、日本の労働環境の問題点とは何か?本好きや趣味を大切にしたいすべての人に贈る一冊です。
(感想)
ご紹介頂いた方のお話がとても分かりやすく、また普段ぼんやり考えていたことを言語化頂いたので、もの凄く腹落ちしました('ω')!私自身は本=活字が大好きなため、毎日本を読んでいますが、周りに本好きな人が少ないことを考えると、本って世間的には読まれてないんですね・・・。仕事だけに人生を捧げない「半身社会」=仕事と仕事以外の時間のバランス、すごく理解できますし、だから私は、読書会で皆さんと本を語る場を作っているんだと再認しました('ω')!
④「探偵が早すぎる」井上 真偽 (著)
(概要)
「完璧な犯罪計画を立てたはずなのに、どこからともなく名探偵が現れた!?」完全犯罪を目論む殺人者は、誰にも見破られない計画を練り上げたと思っていた。しかし、名探偵は一言。「君、殺人を企んでるよね?」――果たして計画のどこに穴があったのか?ミステリ界で注目を集める才能が描く究極の倒叙ミステリ!
(感想)
テレビドラマ化もされた作品で、そのドラマが面白かったので、本書を手にとったとのことでした。ドラマ版の探偵役は、滝藤賢一さんが主演でもじゃもじゃ頭の目立ちがりやキャラですが、原作では、影に徹しているクールな探偵で「全然キャラが違うじゃん!」とみんなで話しながら大爆笑しました。一族のヤバイ奴らが色々なパターンで殺人を仕掛けてきて、物騒ですが、読んでいて思わず笑ったり、突っ込んだりできそうな面白い本でした!
⑤「スワン」呉 勝浩 (著)
(概要)
ショッピングモール「スワン」で無差別銃撃事件が発生し、40人近い死傷者を出す大惨事となった。この事件を生き延びた高校生・いずみ。しかし、同じ事件の被害者であり、同級生の小梢から「人質を見捨てて自分の身を守った」と暴露され、被害者だったはずのいずみは一転して非難の的に。そんな中、いずみのもとに一通の招待状が届く。集められたのは事件関係5人。そして始まる「お茶会」の本当の目的とは――。
(感想)
「爆弾」で有名な、呉 勝浩さんですが、とにかく物語の掴みが上手く、グイグイ引き込まれるとのこと。70代の高齢ドライバー問題も一過性のものと考えない視点。私も「爆弾」は読了しましたが、設定、犯人vs刑事の知能戦など読む手が止まらなくて一気読みしたので、本作もきっとそうなると思います!あと作者さんは、日本で活動する韓国国籍の小説家らしいですね。ご紹介頂いた方は、今回読書会が初参加ということでしたが、そうとは思えないほど、分かりやすく読みたくなるようなお話でした!こちらも、読んでみたい本ですね!
⑥「女の取扱説明書」姫野 友美 (著)
(概要)
本書は、男性が「女性の不思議」と感じる行動や思考について、特に「妻」に焦点を当てた内容です。女性がなぜそのような行動をとるのか、原因や対策を医学や心理学の視点からわかりやすく解説しています。女性の気持ちに寄り添いながら具体的な解決策を提示しており、夫婦関係の改善や職場での女性との付き合い方にも役立つ一冊です。
(感想)
作者は女性のため、所謂よくあるような男女間の違いというものを教示しているような内容というより、女性作者が女性に寄り添うようにするための内容を書いているとのことでした。男女間での考え方・脳の仕組みの違いなどもありつつ、どのようにすれば、相手に寄り添い、良好な関係を築けるか維持できるかという部分において、勉強になる1冊な気がします。私も男性目線で、「こうだろう」と決めつけず、押し付けすぎず柔軟に寄り添いたいと思いました。
⑦「お口に合いませんでした」オルタナ旧市街 (著)
(概要)
体調を崩して初めてデリバリーを頼んだ私。しかし、届いたシチューからは冷えて固まった油のような独特の匂いが漂ってきて……(「ゴースト・レストラン」)。10年ぶりの同窓会。クラスのLINEグループに送られてきたのは、「完全個室創作和食バル★肉寿司食べ放題!3時間飲み放題付き2980円」という食べログのURLだった(「Girl meats Boy」)。おいしくない食事の記憶を通じて、都市生活の不自由さと孤独を描く。どこか憂鬱な雰囲気漂うグルメ小説13篇を収録。
(感想)
レストランなどで注文する商品がそもそも美味しくないという斬新な切り口。結果的に、さほど美味しくないレストランなどは、よくあるでしょうが、この本に出てくる店は、そもそも美味しくする気が無いという感じでした(苦笑)。周りに、競合店が少ないということが最大の理由らしいですが、なるほど確かに、現実にもそんなお店ありますね(笑)。某北欧の家具メーカーも登場するらしいです。タイトルからして面白い!いや~そう来たか~という感じで、これは気になる一冊です('ω')!
⑧「この夏の星を見る」辻村美月(著)
(概要)
この物語は、きっとあなたの心に残る宝物になります。コロナ禍で様々な制限を受ける中、高校生や中学生たちは悩みや孤独を抱えながらも、リモートで全国の天文部仲間とつながり、新たな挑戦に挑みます。困難な状況の中で生まれる出会いや、心温まる感情が丁寧に描かれた物語です。
(感想)
私の紹介した本です。辻村さんの作品でもベスト5に入る程好きな本でした!(その後、辻村深月 ベスト5雑談に転移(笑))コロナ禍の困難の中、休校、休部を余儀なくされた生徒たちのやるせない気持ちが、綿引先生との出会いや、リモートで繋がった他校生徒達との絆で、閉塞感を打破していく過程がとても良かったです。また、本からも皆で見上げる雄大な夜空、星空が広がり、電車の中で、脳がその世界観一色になった(笑)のも良かったです!
▽おまけ企画
カードゲーム大会「みんなで本をもちよって」
読書会の最後に、参加者全員で「みんなで本をもちよって」というゲームで少し遊びました。ざっくりした内容ですが、本を使った大喜利でして、桃から生まれたものやら、最強の呪文やら、至高の映画のタイトルやらのお題に対し、持参した本から「文章」「単語」を抜粋して発表し合います。今回初めて企画しましたが、ご参加者からのウィットでユーモラスな回答に大爆笑で、私がジャッジを務めましたが、いや~判定に迷いましたね~(笑)
ご参加者の方からも「楽しかったので、またやりたい!」のお声も頂戴したので、次回はこのゲームの時間を少し増やそうと考えています(^^)/
▽終わりに
今回も読んでみたい本のオンパレードでした!もう読みたい本リストが溜まって溜まって大変です!あと前回は、新しい方が多かったのですが、今回はリピーターの方が多く、なんか定期的に集まる読書友達が集合した感じがしました。リピート頂けることは、楽しんで頂いた証と捉え、素直に嬉しく思います!
次回は、来年1月中~下旬頃に「ミステリー」限定の読書会を検討中です。
また、カードゲーム大会「みんなで本をもちよって」を時間拡大で実施予定です。開催日が決まり次第、アップしますので、是非ご参加いただけると嬉しいです('ω')!