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あなたはお金の謎を解明できますか?

現代社会を生きる私たちにとって、お金は必要不可欠な道具です。

ところが、その取扱説明書は存在しません。

お金について学ぶ機会もないまま生きてきた人がほとんどです。

お金はきわめて便利な道具なのですが、時としてさまざまな問題を生み出します。

お金を道具として使いこなせず、鎖のように縛られて、人生の選択がお金中心になってしまうこともしばしばあります。

お金自体には価値がない。
お金で解決できる問題はない。
みんなでお金を貯めても意味がない。

これらの謎を解き明かすと、お金という鎖から解放され、お金を自分の意志に従って道具として使えるようになります。

それは、新たな視点の発見でもあります。

日々の生活や人生の決断がお金だけに左右されないためにも、まずはお金の謎の解明から始めましょう。

🍞お金で穴埋めできない生産力

✳️ 【問題】  ✳️

ここに100人が暮らしている国があるとします。

みんな、朝晩合わせてパンを毎日2個ずつ食べていました。

あるとき、パンの価格が高騰して、国民全員が不満を訴えました。

『値上がりのせいで、パンが1個しか買えない。解決してくれ』と。

そこで政府は、パンが買えるように、お金を印刷して配りました。

けれど、解決しませんでした。

それはどうしてでしょうか?

💡【ヒント】パンの数に注目すること

もともと生産されていたパンは200個だった。

ところが、価格が高騰したあとでは、実際に売られたのは100個だけ。

あまっているパンがあれば、売るべきだ。

だけど、それがないということは・・・

✳️ 【答え】 ✳️

《災害か何かの事情で、パンの生産量が100個に減っていた》‼️

だから、お金を配っても、国民にパンが2個ずつ行き渡らない。

お金を配れば配るほど、パンを求めてみんながお金を払おうとするから、価格だけは上がるけど、問題は解決しない。

お金の力に惑わされてはいけません。

✳️100人の国の続き✳️

お金がえらいと信じる人たちは、もっとお金を配れと叫んでデモ行進をした。

しかし、他の人たちは災害で壊れたパン工場をせっせと修理した。

どっちの行動が正しいか。


パンの生産力が減っているのに、お金を配ってもパンを食べられないという話。

年金問題もそれと同じです。

お金が足りないのではなく、少子化によって、生産力が足りなくなるのです。

1個しかないパンを若者と老人の2人で奪い合うようなものです。

若者から老人への仕送りが多ければ、若者はパンを買えなくなる。

逆に、仕送りが少なければ、今度は老人がパンを買えない。

だから多くの人は、老人がお金を貯めておくべきだと考える。

そうすれば若者も老人も、パンを十分に買えそうだ。

だが、それは本質的な解決からはほど遠い。

いずれにしても、パンを1個しか作れないことに変わりはないのだから。

結局はパンが高騰して2人で半分ずつ分け合うしかない。


個人の視点では、パンにありつくためには、お金を貯めることには意味がある。

だけど、全体で考えると、みんなでお金を貯めても何の解決にもならないのだ。


🍞まとめ

✅お金を解決しているのはお金自体ではなく、お金を受け取る人々。

✅お金が商品に変わるのではなく、自然資源に無数の労働が結びついて商品が生産される。

✅みんなでお金を貯めることは、将来の備えにならない。

✅年金問題を解決するには、少子化を食い止めたり、生産効率を上げる必要がある。

✅お金は移動しているだけで、全体のお金は増減しない


最後まで読んでくださって、ありがとうございました😊🍀

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