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子供の「今日はすごく楽しい一日だった」という一言が、ジワジワと染みてきた。

「今日はすごく楽しい一日だった」

とある日の帰り道。
私は長男と小学校から自宅への道のりを、手をつないで歩いていた。

その日は、私が今年度PTAの主催者側として関わる最後の仕事「星空観察会」が行われた日だった。

イベント開始1時間前から準備の為に学校に入り、イベント終了後も校門の施錠まで携わった。

自分が小学生の頃、校門の施錠をする場面なんて見た事なかったのに(笑)

長男は「星空観察」のイベントそのものも楽しかったけど、前後のお手伝いも凄く楽しかったそうだ。

なんでもやってみたい母の子供は、同じDNAだったらしい。
私はPTAの裏方として仕事をしてきて、本当に良かったと思えた。


今年度最後の企画


星空観察会は、4月に初めてPTAの打ち合わせがあった時から計画されていた企画だった。

「2人のPTA役員さん+数人」しかイベントを担当する人がいない中で、私は星空観察会を実施してくれる団体への窓口を自ら引き受ける事にした。

同時並行で、9月に開催した「ロケット教室」の企画・窓口・運営も担当していたので、実際に開催日が決まるまでの5~7月位が一番忙しかった。

1年を通して、自分の企画以外にも色々なイベントを開催してきたけど、「イベントが集中する期間」はこれでひと段落。

イベント当日は名残惜しい気持ちになった。

呼び捨てが嬉しい


私はイベント開始前の準備から、小2の長男と年長の次男を連れて行った。

長男は役員さんが担う「備品運び」を喜んで手伝い、女性の役員さんに「紳士ですね~。助かっちゃう」と喜ばれていた。

次男は、いつも遊んでくれる役員さん(女性)に絡みまくっていた。
ご迷惑をかけてしまった…と思ったが、「癒されてます」と言ってくれた。
もうお子さんが中学生と小学校高学年なので、未就学児が可愛く見えるそうだ。


お手伝いを張り切っていた長男も、一通りの準備を終えて仕事がなくなると他の役員さんのお子さんと一緒になって遊び始めた。

イベントが始まる頃にはすっかり薄暗くなり、本番中は運営の業務をしつつも、自分の子供がどこにいるのか見えなくなる事が度々あった。

それでも他の役員さんに「うちの子見ませんでした?」と聞くと「〇〇ならあっちで走ってましたよ」と、返してくれる。

自分が見ていなくても、他の役員さんが見守ってくれている事に安心できた。
何よりも、長男が役員さんに「呼び捨て」で呼ばれていた事が嬉しかった。


昨今のZ世代の中には、呼び捨てされる事を怖いと感じる人もいるようだけど、私は「親しみの証」の様に感じられて嬉しい。

初めて土星を観測した


この日は参加者がそこまで多くなかったので、私を含めて付き添いの保護者さんも一緒に望遠鏡を使って星を見る事ができた。

いくつか見た中で私が最も興奮したのは、金星と土星だった。

金星は肉眼で見ても分かる位、キラキラと輝いていた。
土星は周りに環と呼ばれる輪っかがあり、望遠鏡越しにその姿をハッキリ見た時は、大歓声を上げてしまった。

科学館のスタッフさんが、「今日一番良いリアクションですね」と喜んでくれる位、私は興奮していた。

実は昨年も同様の企画が実施されていた。
だけど我が家は別の予定があり、参加する事ができなかった。

自らイベントを企画する事の一番のメリットは「自分にとって都合の良い日に開催できる」という事だ。

勿論、どう考えても参加者が集まらないような日に開催する事はできない。

だけど、いくつか候補日がある中で「より都合の良い日」を選べるし、かなり早い時期から予定を調整する事ができる。

これは「色々やってみたい人」にとっては、とても大きい。


学校生活をやり直している


こんなに小学校の事や、教育についてnote記事を書いている私だけど、自分が学生だった頃は「学校」という空間が大嫌いだった。

授業に関心を持てない。
体育も苦手。
集団行動も苦手。

女子特有の「仲良しグループ」みたいな派閥にも、上手に馴染めていなかった。

中学や高校で部活動に精を出す事もなったし、学園祭にフルコミットする様な事もなかった。
「1分1秒でも早く、この場を去りたい」と思い続けた「日陰の生徒」だった。

それが親になったら、ガッツリ学校に携わっている。
「居心地が良い」と感じている。

学生の頃と違い「強制される事」が全くないので、心地良いのだ。

「やりたい」と思った事に全力投球する。
そして、喜んでくれる人がいたらとても嬉しい。


今年は「どんなに頑張っても1円も貰えないPTAの仕事」に随分フルコミットしてきた。

だけど、参加してくれた子供達がアンケートに「楽しかった」と書いてくれた。

何よりも長男が、イベントのお手伝いも含めて「今日はすごく楽しい一日だった」としみじみ口にしてくれた。

私が「今日どうだった?」「学校は楽しかった?」と無理やり聞き出すのではなく、自然と「楽しかった」と口にした時の長男はとても優しい顔をしている。


それだけで、とても幸せな気持ちになる。


「社会人としての仕事」については、相変わらず決着がつかない日々だけど。
やっぱり「自分が楽しいと思える事」をする事は、幸福度を上げてくれるのだな…と改めて感じたフィナーレだった。

<あとがき>
肉眼で星空を見ても、どれが何なのか全然分からないのですが💦
この日はスタッフの方がピンポイントで望遠鏡を調整してくれていたので凄くよく見えて楽しかったです。
この日使用した望遠鏡は100万円くらいするらしく、こんな望遠鏡で星を見る機会も個人ではなかなかない事なので、本当に良かったです。

**「昨日読んだ本」コーナー**


オンライン読書教育「ヨンデミー!」に、毎日「感想提出」をしている子供達が昨日読んだ本を紹介するコーナー。

<次男>

ほぼ全てのページが箔押しされていて、キラキラと光り輝く綺麗な絵本。
ストーリーもイラストもめちゃくちゃ可愛いです。


<長男>


前ページにイラストがある読みやすい児童書。
小2の長男は10分足らずで読了していました。
本当に読んでるのか怪しい!と思ったけど、スラスラとストーリーを話していたのでビックリ(^_^;)


今日も有難うございました。




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