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〈スルー力〉すぐに泣く長男と、耳に入らない次男。

「今日調子悪いね?いつもはもっとできるじゃん」

体操教室にて、長男が跳び箱を飛んだ時のフォームが綺麗じゃなかった事をコーチから指摘されていた。

「いつもはもっとできる」

褒め言葉だと思う。
だけど、「どうしたの?」「なんで?」という追求の念もあり女性コーチの表情はにこやかではない。

そのシーンを見た瞬間に
「あ、泣くな」と思った。

そして見事に長男(小2)は泣き始めた。

泣くと言ってもコーチから離れた場所で、順番待ちをしながら必死にポロポロ涙を落とすのをこらえている。

でも自分の順番が近づくにつれて溢れてきたのか、手で拭い始めた。


長男のクラス(小学生)が終わると、すぐに次男のクラス(未就学児)が始まる。

次男こそ、「凄く上手な日」と「全然やる気がない日」の差が激しくて、彼の実力はどの程度なのか?が親から見ても分からない(笑)

その日は「やる気がない日」だった様で、跳び箱を飛ぶ番が回ってきても全く真剣に走っていなかった。

するとコーチから「走るの遅ぉぉぉ!!」と突っ込まれていた。

思わず私も夫も笑ってしまったけど、次男の耳には全く届いていないのか何の反応もなく脳内で流れるBGMに合わせて踊ってた(笑)

その様子を見て、コレは「スルーする力」であり実はお得なのでは?という気がしてきた。

トイトレの時代から

※この章は汚物に関する話が出てきます。

思い返せば、2~3歳の頃から子供達の性格の差はハッキリ表れていた。
それは「トイレトレーニング」の後半「パンツ移行期」の頃

長男は何故かパンツにウンチを漏らしてしまう事が多かった。
しかもウンチがしたいと感じた時に、どういうワケかトイレではなく部屋の片隅や隣の部屋に行ってウンチをしていた。

「ウンチがしたい」という感覚が分かっているならトイレに行けば良いのに、中々それができなかった。


遊んでいる最中に、突然はじっこへ歩き出すので「これは…!」と思い声をかけると「来ないで!!!」と泣きそうな声で叫んでいた。

後処理をするために近寄ろうとしても「来ないで!見ないで!!」と「失敗した自分」を見せる事に物凄い抵抗していた。


一方の次男。

次男は長男とは真逆の子供だった。

トイレに行く気配もなく突然「漏れた~」と平然と申告してきた。
長男よりもトイトレが遅れ気味だったので、親も漏れる度に「また?」と残念な顔をしてしまうけど全く意に介さない。

それどころか、外から見ても明らかにズボンが濡れている様な時に「漏れた」と申告すらしてこない事もあった。

おしっこちっぴりもれたろうに出てくる「けっこう漏れたろうくん」並みでも。

5歳になってからもそんな日があったので、保育園の先生が「濡れてる感覚が分からないのでは?」と心配していた。

本人に「どうして言わなかったの?」と聞くと、「だってまだ遊びたかったんだも~ん」とケロっとした返事が返ってきた。


漏れている事は気づいている。
でも「漏れた」と言ったら、公園遊びを中断して着替えなければいけない。
最悪の場合は外遊びを切り上げて帰らなければいけない。

それは嫌なので「漏れた事は黙っておく」「漏れても気にしない」という対応を選ぶのだ。

私は次男がうらやましい


恐らく長男は私に似ていると思う。

私はnoteの中では言いたい放題だけど(笑)
現実世界では、人とのやりとりに相当気を揉んでいる。

この前も書いた通りに話の内容問わず「大声」「怒鳴り声」に対しては無条件で半泣きになる(笑)

そして自分の発言についても「あんな事言わなければ良かった」「ちょっと角の立つ言い方だったかもしれない」等と、いつまでも気にしてしまう。

noteの記事は投稿前に読み返す事ができるけど、発言は放ってしまったら終わりなので毎回ドキドキする。


その為、次男のように「耳に入らないタイプ」の人は本当に羨ましい。

次男も人から、言われて嫌な事や気にする事が全くないワケではない。
でも、嫌な事をされたらハッキリ「嫌」と言う。
「親に心配をかけないようにしよう」と余計な気を遣う事もなく「嫌な事があった」と報告してくれる。


私は子供の時「お腹が痛い」も「友達に嫌な事をされた」も親に話せなかった。

「お腹が痛い」なんて、歩けない程痛いわけじゃなければ病院に行っても解決しない事の方が多い。

「友達に嫌な事をされた」もその後に騒ぎになる事を想像すると、波風を立てない方が良い気がしていた。

「発言した、その先」を考えてしまっていたのだ。


それに比べると次男は全く気にしない。

「漏れた」と言えば先生も親もガッカリした表情をする。
「嫌な事をされた」と言われたら心配する。
「お腹が痛い」と言われたら困った顔をする。

そんなリアクションを意に介さない。

強靭な心と言うよりは、単に鈍感なのかもしれない。

でも、言葉が飛び交う現代。
鈍感で自分の世界に入れる方が幸せかもしれない。

<あとがき>
それにしても「お腹が痛い」ってどう対処すれば良いのか全く分からないですよね。
「どんな風に痛い?」とか「お腹のどこが痛い?」とか聞いても子供は正確に答えられないし、「お腹が痛い」は大体気分の問題な事が多いし(笑)
体温計のように「痛み計」があれば、分かりやすくてラクになるのに~と、自分が生理痛で仕事を休みたい時にも思います(笑)

今日も有難うございました。

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