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令和の水ぼうそう
「ちょっと身体を見てやってくれる?」
とある日。
長男と一緒にお風呂に入っていた夫から、声をかけられた。
長男のお腹や胸にいくつかの発疹があると言う。
早速見てみると、確かにお腹・胸・背中にまばらに発疹があり、腕や脚にもそれぞれ2個位できていた。
「んー?」
発疹ができる病気はいくつもあるけれど、どれだかサッパリ分からない。
8歳という年齢からして、何となく思い当たるのは「水ぼうそう」だけど、長男にできた発疹は「水」を含んでいる感じの発疹はごく僅かだった。
何よりも、0歳児の頃に予防接種をしている!!
では、これは一体何なんだ??
水ぼうそうって一体何なんだ
私もかつて小1位の頃に水ぼうそうに感染した。
当時は全身に大量の発疹ができて、見た目もグロテスクだった。
だけど長男の発疹は洋服を着ていたらパッと見分からない。
更には発熱もなく、とても元気だ。
ネットで水ぼうそうを調べてみると
発熱があり、全身に発疹ができる
と書いてある。
「うーん、じゃぁ違う??」
試しに「水ぼうそう 発熱なし」と調べてみると
水ぼうそうでも発熱しないケースもあります
という記事も出てくる。
更に調べると、「水ぼうそうは感染力が強く発疹が引くまでに1週間程度を要する。症状が落ち着いたら再受診し、登校許可証を貰わないと学校へ行けない」とのこと。
え!凄く厄介。
この後もどんどん発疹が広がるのだろうか?
「ザ・水ぼうそう」みたいな感じになるのだろうか?
翌朝もしも綺麗になっていたら「見なかった事」にしても良いだろうか?←良くない(笑)
そんな事を考えながら眠りについたが、残念ながら翌日も「変化なし」だった。
水ぼうそうで良いですか?
早速翌朝、朝一番に内科を受診した。
自宅と小学校の間にある町医者で、何かある度にお世話になっている。
20分程待った後に診察室へ呼ばれると、そこにはおなじみの院長先生ではなく「初対面の先生」がいた。
症状を伝えて発疹を見てもらうと、先生も私と全く同じ様なリアクションだった。
「うーん、これは水ぼうそうですかねぇ?」
暫く見た後に、コミック本位のサイズの本を取り出して「水ぼうそう」と書かれたページの写真と見比べて「うーん、水ぼうそうに似てますねぇ」と判定し始めた。
思わず「え…!そんな素人みたいな診断の仕方あり?」と心の中で突っ込みを入れた。
隣に立っていた看護師さんによると、同じ小学校の高学年クラスや近隣の中学では水ぼうそうが大流行しているらしい。
それを聞いて先生は確信を深めたのか
「水ぼうそうって事で良いですか?」と聞いてきた。
えー、嫌です。
ハッキリした確証もないのに、むしろ良く見てなければ無症状に近いのに。
最低でもあと1回病院に来なければいけない「水ぼうそう」だなんて…!
「はぁ…」しか声が出ない私。
すると「念のため院長先生にも見てもらいましょうか」と言い出し、改めて院長先生に診てもらう事になった。
院長先生は長男の身体を見るなり「あ~、水ぼうそうですね」と断定した。
ネットでも見た通り、水ぼうそうワクチンの定期接種が2014年からスタートした為、それ以降に生まれた子供は症状が軽症な事が多いらしい。
2014年生まれは、現在小4位なので「高学年や中学で流行っている」というのもある意味で納得である。
院長先生も最近の子(2016年以降生まれ)の子は本当に軽症なので判断が難しいと言っていた。
懐かしい匂い
塗り薬を処方されたので、早速病院の隣にある薬局へ持っていくと「在庫がない」と言う。
仕方がないので、そこから徒歩5分程の場所にある「ドラックストア」に向かう。
家庭内感染を避ける為のグッズ?も一緒に買うし丁度良い。
まだ開店前なので、ドラックストアの目の前にある公園で遊ぶ事にした。
午前9時台なので誰もいないし、長男のエネルギーが有り余っているので少し走らせた方が良さそうだった。
長男を走らせている間、私は職場を始めとする各方面へ調整の連絡をしていた。
やっと10時になり意気揚々とドラックストアの調剤コーナーへ行くと「在庫がない」との事。
えぇぇぇぇ!!!
そのドラックストアは市内にいくつも店舗を持っていて、在庫を調べたら徒歩20分程の店舗にならあると言う。
往復40分か…それなら一度帰宅して私が自転車で行こうか。
そんな事を考えていると、そのドラックストアから少し離れた場所に総合病院があり、その周りに他社の薬局が集中しているのでそこへ行ってみては?という提案を頂いた。
確かに…!そこなら徒歩5分位で行ける。
私達は再び歩き始めた。
「これでまた無かったらどうしようか?」「こんなに時間がかかるとはね…」等と言いながら。
総合病院の周りには4箇所の薬局がある。
一番近い薬局から順に尋ねてみると、処方箋を見た途端に「ないですね~」と返される。
2箇所続けて「在庫なし」となった時には私も長男も面白くなってきた。
この薬、どこにもないのでは?
3箇所目も案の定なかった。
遂に最後の望み4箇所目へ行くと
「ありますよ」との事。
私と長男はゲームをクリアした時の様に喜んだ(笑)
無事に在庫のある薬局へ辿り着いたものの混み合っている為、私達はしばらく中で待つ事になった。
すると、長男に「ガチャガチャできるよ」とコインが手渡された。
ガチャガチャ!!
何て子供に優しい薬局なんだ…!!
ガチャガチャでラムネをゲットした長男はご機嫌になった。
「いっぱい歩いたお陰でラムネ貰えたね♪」とニコニコ笑っていた。
長旅を終えてやっと帰宅し、早速塗り薬を塗る。
すると「この匂い嗅いだ事がある!!」と、懐かしく感じる匂いがした。
カチリと言う薬だ。
結局、長男の発疹はみるみる良くなり1週間どころか3日でかさぶたになった。
再受診すると、長男は「6か所目でやっと薬が貰えたんだよ。だけどそこまで歩いたからラムネが貰えたんだ~♪」とご機嫌に話していた。
院長先生も「そっかー、良かったじゃん。ラムネが効いたのかもしれないね」と、長男が喜ぶような事を言ってくれた。
診察に若干の不安はあったけど(笑)
やっぱり人だよね。うん。
病気そのものではない所で苦労したけど、また一つ良い思い出ができた出来事だった。
しかし「水ぼうそう」の位置づけは、そろそろ見直す時が来ているのでは??
<あとがき>
子供を取り巻く環境が自分の時代と大きく違う…という記事を書く事が多いけれど、まさか「水ぼうそう」まで自分の時代と違うなんて(笑)
本当にあの程度だと、一緒にお風呂でも入らない限り気づかづ終わりそうです(^_^;)
**「昨日読んだ本」コーナー**
オンライン読書教育「ヨンデミー!」に、毎日「感想提出」をしている子供達が昨日読んだ本を紹介するコーナー。
<次男>
<長男>
バッジ、有難うございます!
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