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小学校で「町たんけん」引率ボランティアをやってみた。

「あ、血が出てる…」

とある日。
私は長男の通う小学校の授業に、またボランティアで参加をしていた。

もうすぐ終わりというタイミングで、事故は起きた。
目の前にいたのに、防ぎようもなかった。

今日もまた、「学校現場とはこういうモノなんだな」と学びの多い機会になった。


保育園児の方が・・・


長男の通う小学校で「町たんけん」授業のボランティアをしてきた。

学区内を集団で歩き回り、発見したモノを記録する授業だ。

「●●町方面に行きます」
「横断歩道は4列位になって一気に渡ろうと思います」
「お子さんのクラスに付き添って下さい」

それ位の説明で「町たんけん」はスタートした。

私が引率した長男のクラスは、先生が先頭、もう一人のボランティアさんが中間、私が一番後ろで歩く事になった(自然と)。

長男は背の順で後ろから2番目なので、結果的に長男や近くの友達が私に色々と話しかけてくる構図になってしまった。

これは、個人的に「あまり宜しくない」ような気がしている。(甘えてくる)

歩き始めると、これがまたグチャグチャだ。

2列なんだか、3列なんだか、どういう並び順なのか分からない。
歩くペースも違うので列が崩れる。
お喋りしたくて後ろに移動してくる子もいる。

先生は常に前から「もっと端に寄って」と言いながら手でジェスチャーしている。
でも、約30人の列で一番後ろにいると先生の声は殆ど聞こえない。

当然、子供達は先生の指示に気付く事なく広がって歩く。
車が来てる事に気付かず、道路に飛び出す子までいる(めちゃくちゃ怖かった!)。

過去に、保育園の参観日で保育園児と一緒に公園までお散歩した事がある。保育園児達は人数も半分以下だし、2人一組で手を繋いで歩くのでここまで列が乱れる事はない。

「保育園児以下じゃないか…」

心の中で悪態をつきつつ、ひたすら「端に寄って~」と叫び続けていた。

歩く意味あるのか?

「町たんけん」と言うからには、もっと自由なモノかと想像していた。

でも、実際には大名行列みたいだった。

列が広がらない様に前に詰めて、立ち止まる事もなくひたすら歩く。
15分程歩くと、近くの公園に立ち寄る。
公園に着いたらすぐに水分補給。
そして「何を見つけたか?」をメモする。

でも、歩いてる時の延長でお喋りしが止まらず中々書き始めない。

メモをする子も、先生が言った事を書いてるだけだったりする。

・薬局
・お菓子屋さん
・幼稚園
・病院

私はその様子を見ながら「これって歩く必要あった?」と思ってしまった。

正直、どれもこれも学区内に住む子なら記憶の中にありそうな場所ばかりだった。

1回目の休憩で「安全指導だけではなく、もっと周りに目を向けるような声かけをしよう」と勝手な目標設定をして再び歩き始めた(笑)

その後は、少しはその場所について話を振ってみたけど、子供達は疲れ始めて「まだ歩くの?」「早く帰りたい」と言い出す始末だった。

確かに…つまらない(笑)

2回目に公園で休憩をしている時、一部の子が走り回ったり遊び始めた。

私は走りたくなる気持ちが何となくわかる気がした。
「自由に動きたいよね」って。

でも、当然ながら「今は遊ぶ時間ではありませんよ」と注意されて止めさせられる。

人手が足りない


終ってみて、改めて「町たんけん」とは一体どんな授業なのか?と考えてしまった。

調べてみたらこんな教員向けのサイトを発見した。

グループごとに探検に出かけ、友達と協力しながら、計画に沿って、地域の場所を調べたり、新たに興味のあることを見付けたりしながら、自分と地域との関わりを広げることができるようにします。みんながインタビューすることができるので、1グループは3~4人ぐらいが理想です。

協力をしてもらう教職員や保護者と事前に打合せをすることが必要です。探検先の人とも事前に打合せをしましょう。

視点を明確にして、探検に行かせるためには、何を見付けてくるのか、何をインタビューしてくるのか、事前に指導することが大切です。

サイトより

でしょうね。

私も歩きながら「これって人数多すぎだよな~」と感じていた。

正直、列に着いて行く事で精一杯で周りを見る余裕がない。
(お喋りしているけど)

時には立ち止まって、お店の中を覗いてみたりお店の人とお話したり。
そういう自由がないと、ただの「散歩」になってしまう。

でも、1学年100人超に対して教員と保護者合わせて大人は10人程度。
これでは「自由に」というワケにはいかない。

座学より体験。

これは理想だけど「体験」には人手が必要なのだ。

事故は起きるもの


さて、こんなボランティアで。
また事故が起きてしまった。

それは2回目の休憩の時の事。
「休憩終わり、学校に戻ります」というタイミングだった。

長男が探検バックを背負っている時に、お友達が長男の水筒を持ってくれていた。
その水筒を手渡しではなく、お友達が長男の首に掛けようとしてくれた。
その時、水筒本体が長男の口にぶつかって唇から出血した。
水筒はステンレスなので、結構痛かったようだ。

私の目の前で起きた出来事だった。

「危ないから手に渡して」と一言言えれば良かったけど、その判断もできないくらい一瞬の出来事だった。

先生はこの一瞬のシーンに全く気が付いていなかった。

正直、これは致し方ない事だと思った。

先生は子供達を並ばせる事、まだ走り回っている子への声かけで手一杯の様子だった。

今回は運よく「唇から出血」程度で済んだ。
(すぐに止血した)
でも、ぶつかる場所や勢いによっては歯が折れるような事故にもつながったかもしれない。

これは課外授業だから・・ではなく
子供が集まったら、どんな場所でも起きる事なんだ。

先生は常にこのプレッシャーと戦っている。
そして中には「ちゃんと見ていない!」等とクレームを入れられている。

改めて大変な仕事だなと思った。

毎度の事ながら、こうして現場に入ってみると
「多少の事故は起きて当たり前だ」という事を実感する。

ボランティアに参加してみて、一番の収穫は「働き手の気持ち」をほんの少しでも理解できる事だと思った。

安全面の事に気を取られる事なく、もっと「より深い学び」を実現できるように。
お手伝いできる事があるなら、また喜んで参加したいと思う。

<あとがき>
とは言え、夫からは私があまりにも学校に出入りしていると子供も甘えるし宜しくないのでは?という意見もあります(笑)
それは確かに感じる所💦
とは言え今の所は、私が学校に来る事を喜んでくれているので「来るなよ」と言われるまでは、顔を出そうかな?
でも、できれば「遠くから」見守りたいものです。
お陰様で、子供達からは大分顔を覚えられてしまって学区内を歩いているだけでしょっちゅう声をかけられています(笑)

今日も有難うございました。




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時本ひまり📕なんでもやってみる母
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