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久しぶりに朝のニュースを見たら、ネガキャンみたいになっていた。

先週。
お盆真っただ中の日本は、どんな感じなのか見てみたくなり久しぶりに「朝のニュース」を見るべくTVを付けた。

朝の情報番組をリアルタイムで見るのは、恐らく5年ぶり位(笑)

すると。
「あれ?これってネガキャン????」と思う様な内容だった。


10分しか見なかったのに…

たった10分しか見なかった。
それなのに、見ていてソワソワする様なニュースばかりだった。

・地震の注意報が出ている。
・地震の注意報の影響で、海水浴場は遊泳禁止になり閑散としている。
・週末にかけて台風が直撃しそうだ。
・台風の影響で通り道にあるホテルはキャンセルが相次いでいる。
・一部の地域で「連続放火」と見られる現象が起きている。

全てのニュースに、顔が映ったり映らなかったりする人のインタビューが登場する。

「不安ですよね、早く落ち着いて欲しいです」

「お盆休みに期待していたので、残念です」

「怖いですね、早く捕まってほしいです」

正直、たった10分見ただけなのに妙に暗い気持ちになった。

曖昧な比較


唯一明るい話題?に見えたのは
「オリンピックの影響で、習い事への問い合わせが10倍」というニュースだった。

オリンピックのメダリストの活躍のVTRが出た後に、その競技を子供に教えている教室の映像が流れて「凄い問い合わせが増えてます」等とインタビューに答えるもの。

だけど、これもよく見ると比較対象がよく分らない内容だった。


とある、空手道場の人は
「通常、年に2~5人が入会する程度だったのに、今月はもう体験だけで10人来ています」と言う。

一見凄そうに見えるけど、よく見ると何を比較しているのかサッパリ分からない。

まず「入会が年に2~5人」という時点で、よっぽどの少子化地域?と推測される。

ニュースの中で、この道場の名前どころか「何県」すらも紹介されなかった。

そして、「入会する子供が2~5人」の次に出たのは「体験が10人」という話である。

勿論、体験せずに入会する子供はいない。
10人とも入会するかもしれない。

だけど、「入会の人数」と「体験の人数」では比較対象にならなくないか?

これが年末辺りに、「去年は2人しか入会しなかったのに今年は20人入会しました」と言うなら分かるけど。

つまり何が言いたいのか?と言うと。
これって結局「印象操作」じゃないの?と言う事。

メディアの洗脳術


前半の台風・地震・放火に対するニュースだって「町の人の声」なんて要らない。

誰だって地震も台風も放火も怖い。
その「不安を煽るような声」を放送する必要ないじゃないか。

でも、とても不思議だ。

私は普段、殆ど毎朝ラジオを聞いている。

ラジオにもニュースコーナーがあり、地震や台風、コロナのニュースも聞いてきた。

その時はここまでドロっとした気持ちにはならなかった。

その理由は何故か…?と考えてみる。

するとある1つの仮説が浮かんだ。

それは「絵」として弱いからではないだろうか。


「地震の影響で海水浴場が遊泳禁止です」
というニュースに対して、人が殆どいない海水浴場が映るだけだと地味なのだ。

そこで「残念です」と呟く人の顔を入れてみる。


昔、「幼稚園が倒産して、突然閉園宣言をされた」というニュースが流れた時も、子供が「幼稚園に行きたーい」と泣き始める映像が差し込まれた事がある。

白々しいと感じたけれど、「絵」としては今も記憶に残っている位なので強かったのだろう。


台風や地震についても、気象庁が淡々と説明をするだけだと絵が弱い。

だから敢えて「〇〇年の〇〇台風と比べてどうですか?」等の質問を入れた上で「酷い台風の映像」を延々と流す。

すると「何となく見ていた人」の頭の中には「また怖い台風が来るようだ」という印象だけが残る。


そう考えると、改めて「情報源」をどこに持つのか?はとても難しい。

情報は捨てないといけない


TVとネットメディアについて感じた事は過去にも書いた。

TVは尺の関係もあり、切り取りが多く本人の主張や全体がバサッと割愛される事も多い。

そして先ほどから書いている通り「絵」としての強さを求めすぎて、余計な「声」や余計な「映像」を使って「結局どういうニュース?」が分からなくなる。

新聞は記者の主観もかなり影響してる感じがする。


一方でネットメディアは尺を気にしなくてすむ為、余計なキリトリが少ない。

ただ、Aさんの動画を見ると「Aさんの他の動画」をおススメされたり、どんどん思考が偏るという危険性が高い。


だから、どのメディアにも一長一短がある事は間違いない。

正直「バランスよく色々な情報を知っている」という状態を目指す事は難しい。

でも、私達は「テレフォンショッキングのタモリさん」ではない。

知らない事があっても良いし。
情報通である必要もない。

もちろん職業柄必要な知識や情報はある。

だけど、「職業柄必要な情報」については下手なニュースを見るよりも「専門業界紙」でも購読した方が良い。


とりあえず。
今回久しぶりにTVを見て、やっぱり「見なくて正解」だと思った。

勿論、素敵な番組も沢山あるけれど。



<あとがき>
ピラティス生活(今は筋トレ)を始めた直後から、YouTubeのプレミアム会員になりました。
なので私はYouTubeも一切CMを見る事なく視聴しています。
こうなってくると、TVのCMすらじれったいですよね。
「どうでも良い事」だけど「気になる」みたいなところで、CM挟まれるとイライラしちゃいます(笑)
そういう意味では子供の頃は一切見なかったNHKが今は最も相性が良いかもしれません。

今日もありがとうございました。



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時本ひまり📕なんでもやってみる母
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