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【335冊を振り返る④】絵本熱の爆発期・2歳の頃に好きだった絵本・前編
我が家にある子供の為に購入した335冊の本の中から、それぞれの時期に大好きだった本を振り返ります。
今日は長男が2歳の頃に好きだった絵本について。
長男は2歳〜3歳の一年で、読みたがる絵本がどんどん長いものになりました。
そして、図書館を利用するようになり行くたびに毎回20冊ほど借りていたので、親ももう忘れてしまった絵本も沢山あります。
その中でも特に印象的だった絵本を、2回に分けてご紹介ます。
1冊目 こんとあき
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林明子さんの絵本は「年齢別オススメ絵本」などに沢山紹介されていたので、図書館で沢山予約して殆ど読みました。
その中で、まだ対象年齢に達していないものの親子で大好きだったのがこの絵本です。
お話の内容
おばあちゃんにあかちゃんのおもりを頼まれたぬいくまるみの「こん」は、「あき」という赤ちゃんと一緒に遊んで、「あき」はだんだん大きくなって、「こん」はだんだん古くなる…。
腕がほころびてしまった「こん」は、砂丘町にいるお婆ちゃんに直してもらう事にしました。
「あき」も一緒について行くことになりました。
2人が砂丘町へ向かう途中には、さまざまな困難が待ち受けていました…。
というストーリーです。
解釈は一つではないことの魅力
正直、最初に一通り読んだ時は解釈が難しかったです。
ぬいぐるみが人間の赤ちゃんのお世話をしたり、どうみても5,6歳の「あき」が、こんと一緒に特急に乗って砂丘町まで行く…という「非現実的」すぎる話が分かりませんでした。
でも、その分だけ色々な解釈ができると思います。
・物を大切にする心(こん)を育てるお話し
・「大丈夫」と繰り返すこんのセリフで前向きな心を持てるお話し
・特急に乗ってお婆ちゃんに会いに行く冒険のお話し
色んな要素が含まれているのです。
そして今になって、
赤ちゃんが育つ ⇆ こんは古くなる
は、親子を表しているのかな?
とも感じました。
親子時間ポイント
長男は、当時乗り物が大好きだったので
「電車のお話し」として、この絵本を気に入っていました。
その中でも、「こんがしっぽを挟まれる」というシーンは、何だか可愛くて大好きでした。
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そして何度も出てくる
「大丈夫 大丈夫」というコンのセリフを、よく真似していました。
読んでる私も、家庭や仕事で色々モヤモヤする事があっても「大丈夫 大丈夫」と繰り返してるうちに自己暗示の様にホッとできたことは思い出深いです。
美術作品として魅力的
全ページ紹介したい位、林明子さんの絵本は絵がとにかく素敵です。
特にこの絵本では、「あき」の表情が素晴らしいです。
「あき」が思いっきり笑ったり、
思いっきり泣くようなシーンはないのですが、「嬉しい」「不安」「怖い」「ホッとする」「気持ちが良い」等、絵の表情から読み取れる感情の種類が豊富です。
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またA4縦位の比較的大きな絵本なので、見開きで描かれた「砂丘」の様子はとても美しいです。
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・物語
・言葉
・絵
と、魅力が満載の絵本です。
少し長編なので、長男は疲れている日は「読んで」とリクエストしてくるものの、最後まで起きていられない日も多かったです。
寝た後に夫と「今日は特急に乗る前に寝た」とか
「今日は砂丘まで行けた」とか、絵本のページでどれくらいの早く寝たかを報告しあっていました(笑)
読み聞かせの対象年齢は4歳からとなっていますが、2歳でも楽しめました。
そして現在6歳ですが、まだまだ楽しめます。
大人も読むたびに色々な解釈ができる絵本です。
是非、手にとってみて頂けたら嬉しいです。
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