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大学生にとって「103万円の壁」よりも大切なこと。

「大学生とか、稼げなくて困っているんですよ」

国民民主党の玉木代表が、「103万円の壁」について話す時によく聞こえてくる言葉だ。

「大学生も困る」
「親も困る」
「雇い主も困る」

確かに、稼ぎ時に稼げないのは困るかもしれない。

でも、そもそも「大学生が稼がなければいけない」という状況が宜しくないのでは?

そう思うのは私だけだろうか。


大学は何の為にあるのか?


私は4年生大学へ通った事がない。
だけど、知人に聞く限り「大学4年間みっちり勉強した」という人には殆ど出会わない。

バイトしたり、サークル活動をしたり。
親元を離れて1人暮らしを楽しんだり…。

高校と違い「毎日行かなくて良い」という環境が多く、自由な時間を過ごせる期間というイメージがある。

でも、その大学にかかる学費や生活費は莫大な金額になる。

私立大学なら4年間で500万円を超える所が殆どだし、国立大も値上げの方向だ。

「大卒」という資格を得る為の出費だとしたら、これはコスパとしてはどうなのだろう?

勉強に専念できる環境が必要


大卒じゃないと就職先の選択肢が狭くなる。
だけど大学にかかるコストを親だけでは賄う事ができない。
だから大学生がアルバイトをする。

こういう構図は多い様に思う。

だけど、本来は「大学に勉強をしに行っている」ハズなのだ。

でも学生本人がアルバイトをしないと生活が成り立たないという人もいる。


一方で、福祉国家のデンマーク。
こちらは、大学生には国からお小遣いが支給されるそうだ。

政府による18歳以上の学生を対象とした月々の生活費の援助で、高校生、また20歳未満のうちは、親の収入や18歳未満の兄弟の有無よって、家族と一緒に暮らしていれば、約2万1000円から4万9000円の間、私のように実家を出て自分で暮らしていれば、6万3000円から9万9000円の間で、なんと、毎月生活費が支給されるのです。大学生、または20歳以上になると、一部例外はあるものの、一律して毎月約9万9000円が援助されるという、実に学生に優しい制度が、この福祉大国には存在します。

記事より

デンマークでは、この支給対象になる年代の子供達は選挙の結果にも物凄く関心があるそうだ。

それは勿論、自分達の生活に思いっきり関わるからである。

給付金がやる気を奪っていく

先日発表された政府の予算案によると、住民税非課税世帯へ新たに給付金を配る検討を開始したそうだ。

何だかな…と思う。

勿論、大変な方も沢山いらっしゃるだろう。

だけど、「103万円の壁」については財務省が「税収が減る!!」と大騒ぎするのに。

納税者から集めた税金で、非課税世帯へ配る為の予算はある。


大学生が昼間は学校、夜はアルバイトで必死に学費や生活費を稼がなければいけない。

だけど103万円の壁により、労働調整まで気を回さなければいけない。

そして社会人になると、総報酬から税金や社会保険料でガッツリ引かれる。

そして引かれた税金が「非課税世帯」へ配られる。


なんて事だろう。

大学生どころか子供の目から見ても、こんな国で頑張りたいと思えないのではないだろうか?

先日、日本維新の会の吉村さんが会見で「社会保障の改革」にも力を入れたいと話していた。

嫌がられる改革だと思う。
「103万円の壁」どころではない叩かれ方をすると思う。

だけど、今のままの在り方が続いたら「日本で頑張ろう」と思える人は減るばかりではないだろうか。


自分の子供が大学生になるのは、まだまだ10年近く先の事だ。

だけど、盲目的に「大学には必ず行け」と言う親にはならないようにしたい。

大学にお金や時間をかける価値が本当にあるのか?
本当に大学で「学びたい」と思っているのか?

周りや環境がどうであっても、本人の適正や希望を冷静に分析できる親でありがたいと思う。

そして、私達が納めた税金が「日本の未来」へ有効に使われる事を切に願う。

<あとがき>
とは言え「あすなろ白書」みたいな大学生独特の青春時代にも憧れます(笑)
因みに短大は2年間があまりにも忙しくて濃密でした。
遊びたい人は短大には行かない方が良いと思います(笑)

今日も有難うございました。

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