東京都知事選で問われる「当事者意識」私達は子供の未来に責任がある。
「弊社社員がこの度の参議院選挙に立候補する事になりました。
つきましては、こちらの資料をご覧頂き
ご賛同頂けましたら後援会入会申込書へサインをお願いします」
あれは、10年以上前の事だった。
取引先企業に呼び出され、こう告げられた。
丁寧な言葉であるものの、狭い会議室で目の前に書類を用意されていて断れる様な雰囲気ではない。
・何でこの会社の社員が急に議員になるの?
・会社辞めるの?
・資料なんか読んでもよく分らないんだけど…
そんな疑問を抱えながらも、サインをした。
その後、自宅のポストには選挙活動の様子や、事務所の案内等色々なチラシが届くようになった。
決してその人を応援していたワケではない。
その後、イザ投票日を迎えた時に私は誰に入れたのかも記憶がない。
「お前と一緒にするなよ!」という突っ込みもありそうだけど💦
10代~40代位までの人の多くは、そこまで選挙に熱がこもった経験を持つ人は少ないのではないだろうか?
でもそれは、子供の未来に対してとても「無責任な行為」なのかもしれない。
あらゆる組織票
人生で何回、「選挙」というものを見てきただろう。
初めて選挙権を得た時、分からないなりにも調べてから臨もうと思い選挙に関する報道を読んでみた。
すると記事の中に「〇〇派の支持を得たい思惑がある」「組織票で勝てる見込みだ」等、人と人のコネクションにフォーカスするものが多かった。
「え?選挙って仲の良い人を応援したり、すり寄ったりする事なの?」と驚いた。
社会人になってからも、1社目の会社では朝礼で
「社長の親戚が〇区から立候補したので、選挙区内の人は投票して下さい」等と呼びかけられるシーンがあった。
その他にも、中小企業の社長さんはお付き合いで党なんて関係なくあちこちの「講演会」「演説会」に呼ばれて顔を出していた。
街中には沢山の候補者のポスターが並ぶのに、どれほど大きな組織に応援されるか?で殆ど勝負が決まっている。
それが私の選挙に対するイメージだった。
政治とは本来「自分ごと」
そんな私が、政治家に興味を持ったのは中田敦彦のYouTube大学だった。
自民党の歴史、総裁選、色々なホットトピックスが取り上げられて、私は参考文献を何冊も買った。
そんな中、突然登場したのが前・安芸高田市市長の石丸伸二さんだった。
石丸さんに興味を抱いたキッカケは、同学年だったからだ。
どんなにキャリアが立派な政治家を見ても、高齢の方に対しては
「日本がどう転んでも、間違いなくあなたは逃げ切れるよね」と思ってしまう。
私は安芸高田市には縁もゆかりもないけれど、石丸さんがどう動くのか?を何となくチェックするようになった。
そんな石丸さんが、まさかの東京都知事選挙へ立候補した。
組織ではなく「自ら」集結した人々
石丸さんは、今までもこれからも「どこの政党にも属さない」と公言している。
それは、どこかの政党や組織がバックにつくとその団体に忖度してしまうから。
これは、よくある光景だと思う。
例えば「選択的夫婦別姓制度」等は良い例だろう。
以前ネット番組で、自民党の若手議員が「個人的には賛成だけど支援団体の中に難色を示す人がいる」等と発言していた。
これでは「より良い選択」を阻む壁になってしまう。
今、話題になっている「献金問題」等も結局のところ忖度を蔓延させる原因になる。
石丸さんは都知事選のスタートに向けて、Xでボランティアと献金の募集を呼びかけた。
すると個人献金で150万(上限)を寄付する人が多数現れたり、ボランティア説明会に2000人近い人が集結したそうだ。
これは物凄い事だと思う。
中には「推し活」的な気持ちで集まった人もいるかもしれない。
だけど、それだけ多くの人が誰に強制されたワケでもなく応援に駆け付ける。
1人1人が自分の頭で考えて「この人を応援したい」と選択した。
政治に対して「当事者意識」を持った人が圧倒的に増えた結果だと思う。
これは、間違いなく石丸さんの大きな功績だ。
そんな石丸さんの市長時代の奮闘ぶりについて、国際子ども平和賞を受賞した川崎レナさん(当時17歳)がスピーチで触れていた。
まだ見た事がない方は、是非この動画だけでも見て欲しい。
私達は、レナさんの様な子供達の未来に責任がある。
都知事選は私に投票権はないけれど、このうねりがどこまで大きくなるのか見守っていきたいと思う。
今日もありがとうございました。