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10年後に親子で読みたい「こども行動経済学」
先日、「こども行動経済学」という本を読みました。
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子供向け(小学校高学年〜中学生くらい?)の本ですが、「行動経済学」というものを全く知らない人にとっては入門書としてとっても良い本でした。
家庭生活にも、消費者としても、セールスマンとしても、色々な視点で参考になる本だったので備忘録として感想を記録しようと思います。
1.行動経済学とは?
本の中では下記の様に定義されていて、詳しく解説されています。
①経済学
「人はつねに合理的に判断をする」ことを前提とする学問。
自分だけが得することを考える「利己的」な人間を想定している。
②行動経済学
「人は必ずしも合理的な行動をするわけではない」ことを前提とする学問。
自分の利益を犠牲にしてまで、他人のために行動することもある「利他的な人間」も想定されている。
2.思考のクセ「バイアス」について
人々が陥りやすいバイアス11種類について解説されています。
私が子育てをしている中で自分にも身に覚えがあるな…と感じたのは主に次のバイアスでした。
①確証バイアス
「自分にとって都合のいい情報ばかりを集め、自分の考えを否定する情報や都合の悪い情報を無視したり、目を背けてしまう傾向のこと」
→「読書は子供に良い効果がある」「大量の読み聞かせをした」等が書いてある本はつい買ってしまいます(笑)
一方で、「幼いうちから子供にスマホを与えよ」みたいな本は敬遠しがちです。
受験をする/しないについても、「私立肯定派」や幼児教室から出版されている本、情報にどんどん触れる事で思考が「絶対私立」という方向に向いていくのを実感していました。
逆に、どこかで冷静な自分もいて
仕事や健康法など、何か自分が頑張りたい時に意識的にその方向へ仕向ける書籍や動画に触れて自分を洗脳(言葉は悪いですが💦)することもあります。
②アンカリング効果
「アンカー」と呼ばれる、最初に示された数字や条件が基準になって、その後の判断に影響をおよぼす傾向のこと。
→正に、長男が年少の冬に幼児教室の体験へ行った時、入会金が「こどもチャレンジ」の一年分の受講料と同じ位で「えぇっ!これは高すぎる!」と咄嗟に拒否反応が出たのに、「期間限定で入会金が半額になるキャンペーン中」と言われたら急に「今のうちに始めないと勿体無いかも」と思ってしまった経験があります😂(愚か者)
その後も年長の時は夏期講習等、本当に家族で沖縄旅行へ行ける位のお値段だったので、受験を終えて民間学童やRISUを検討した時に月1万円を超えても
「教育費っていうのはこれくらいのかかるものなんだな」と抵抗が薄れてきているのを感じます。
う〜ん、恐ろしい(笑)
このバイアスについては、同シリーズで新たに「こどもバイアス事典」という本が発売されたのでこちらも読んでみたいと思います。
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3.人の心を誘導する「ナッジ理論」
①ナッジ理論
人々を強要せずに、肘でつつくようにして事前によい方向へ誘導し、自然なかたちで行動をよい方向へ誘導させるための理論。行動経済学のひとつ。
→飲食店のメニューで「オススメ」と書かれていたら選びたくなる。
バス停にラインが引かれていたら、線に沿って並びたくなる…など、日々無意識に「誘導されてる」事が沢山ありますよね。
これを見て私は、帰宅後の動線を白テープで床に貼ろうかと思いました(笑)
②スラッジ
よりよい選択や、かしこい意思決定をさまたげる悪いナッジのこと。
→入会はwebでもハガキでも電話でもできるのに、退会は必ず電話でオペレーターさんに退会理由を述べなければならない「○○○チャ○○ジ」とかね(笑)
つい後回しにしてズルズル継続しがちなやつです。
③ブースト
ナッジよりも意識的により良い選択ができるようにすること。
→動線テープに誘導されて真っ先に手を洗う子供に、「手を洗う事でどんなメリットがあるか?」を理解させて、意識的にを「手を洗わなきゃ」と思わせること等ですかね。
うちの長男は割とこの「ブースト」が効くタイプの子です。
沢山寝たら背が伸びるよ
と言えば、早く寝るし。
タブレットばかり見てると目が悪くなるよ
と言えば、長時間使用しない。
そう考えると、子供ってとても素直ですよね。
親も、周りの友達もずーっと素直でブーストが効く人に囲まれていたら、「良い選択、良い習慣」を保ったまま大人になれそうだけど。
中々そうもいかないのが思春期ですかね😂
本全体を通して、色々考えさせられたり、事例を考えてみたり、
久しぶりに「本と対話した」と感じられた一冊でした。
子供がもう少し大きくなったら、一緒に読んで話し合ってみたいです。
もちろん、その頃には親と口聞いてくれないかもそれませんが😂
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