社会人3年目が大学4年生春の就活を振り返る
3年前の春。
まだまだコロナ禍で、でもようやくマスクをつけての対面授業が再開した、大学生最後の春だった。
「note3周年記念」のバッジなるものを獲得したとの通知で、その春のことを思い出す。そういえば将来やキャリアの分岐点付近でまだうろうろしていたっけ。
4/2になっても内定はないし。
自分の思考のアウトプットの練習も兼ねてnoteを始めたんだった。
クリエイティブに課題を解決したいって言ってたなあ。
就活を進めていく中で手応えは特に得られずただ焦りだけは蓄積していって、そんな無我夢中な中で、夏に駆け込みで掴んだ納得内定。クリエイティブと社会課題のどっちも実現できる、まさに理想の会社からの内定だった。
ここでの社員歴は入社後4ヶ月で終わりを告げることになる。
そんな未来、誰が予測できたことか。
それでも後悔はしていない。あの選択をしたからこそ今の出会いがあって、今の自分がいるわけで。前提私は特段キラキラとした実績は何も持ち合わせていない。なんやかんやで紆余曲折はあったけど、あの時の選択は正しかったんだぞって今では胸を張って言える。
これから就活を始める人。
今就活・キャリアに悩んでいる人。
多くの人にこの記事が届くと嬉しいです。
正直、就活はクソだと思っていた
「内定までにしないといけない○○」
「まだ内定ないの?今すぐ内定ゲットできる〜選!」
「絶対に受かる!面接回答集」
何気なく触っていたインスタやXまでもが就活の投稿で侵食され始める。まじで煽るタイプの文言は嫌悪感持ってしまう。でもねーこれが見ちゃうんだよね。大体書いてあること一緒なんだけどさ。そしてその度に「やべー、就活しなくては……」と現実に戻される。
「〇〇大学××学部の〜さんへの限定オファー!」というタイトルのメール。もはやマーケ。大学学部で一括りにすなー!確かに大学や学部ごとの傾向は多少あるけども!なんて心では思いつつ一旦メールを開く。そしてメールボックスに戻って無言で左にスワイプ🗑
テンプレでくるお祈りメール。深呼吸をしながら開封し、中身を読んで撃沈。
暗めの髪色、スーツ、ヒールの縛り。
え、ヒールって履く必要ある??靴擦れ半端ないんだけど?
幸いにもコロナ禍で全部オンラインだったからヒールを履く機会はなかったんだけどさ。
まあそんな感じで見ての通り、挙げ始めたらきりがないほどに、就活への鬱憤が溜まっていく一方。
間違いなく私は"就活"における弱者だった。
内定をもらうために自分を取り繕って良い回答をするのは、媚び諂っているようで嫌気がさした。うまく賢く立ち回れなかったし、枠組みにはまれなかった。
シンプルに、そんな語れるような実績もなかったし、コミュ障というのも前提としてあったんだけど。
周りの内定なんて気にしない、は完全には無理だった。絶対気になっちゃうもんでしょ。
そんなこんなで4月にもなれば、たまに周りの状況が嫌でも耳に入ってくるわけで。たまに「〇〇ちゃんはあの△△会社に内定もらったらしいよ、すごいよね」「そろそろ就活終えようかなと思ってる」、なんて。
ふんふんそっか〜、みんな順調なのね〜。
………。
平静を装いつつ、心のどこかで焦る自分。
基本的には他人は他人のスタンスで、自分のペースで就活を進めていたが、やはり完全に気にしないというのは無理なもので。
内定はないし内定がもらえる未来すら見えなくて、自分は出来損ないだ、社会を生きるのに向いていない、なんて少しだけ思ってた。自分にマッチする企業に出会えていなかっただけなのにね。
とはいえ、就活は全てがネガティブなわけではなかった
就活の苦労話や体験談がいっぱい出回っているからさ、私みたいに鬱憤書きまくってる人もいるし。おかげで「就活」という言葉だけで謎の重み、「なんか嫌」感が浸透している。
でも、全部がネガティブなわけじゃなかった。
①自分のキャリアについて考えるのは楽しいよ
これは自分のキャリア選択・就活の仕方にもよるし、同じように「就活は大変だったが楽しめた」という人の中にもいろんな観点からの意見がある。
私は大前提、「好きなことで、生きていく」というYouTuber譲り(勝手に譲られた)のモットーがあるので、自分の好きなことやものについて考えるのが楽しかった。学部選びの時点で将来を見据えて選択していたし、大学一年生の時からキャリアに関する長期プログラムに参加するくらいには"キャリア"というものについて考えるのは好きだった。
就活というのはあくまでもキャリア選択の一つだ。絶対就職しないといけないなんて縛りはないし、別に大学院に行って研究をしても、起業でもフリーランスでも、ワーホリに行ったっていい。
自分がどうありたいか、どうなりたいか、どんな人と働きたいのか、キャリアという大枠でまずは考えてみて、それを踏まえた上で選んだ会社の方がきっと自分も気持ちよく働けるよ。仕事や企業選びの軸は結局人それぞれだけど、せっかくなら仕事も楽しめた方が良くない?
捉え方は人それぞれと言ってしまえばそれで終わるんだけど、"就活"が目的になってしまうのは勿体無いなあと。あと私は別にキャリアコンサルではないので自分の経験値でしかものを言えないのだけど。
実際に私がお世話になっている人で、大手企業を辞めてから起業した方もまさに同じようなことを言ってたのでぜひこちらもご覧いただきたい。
②いろんな会社、働く人を知れるよ
何気なく消費者として見ている商品やシステムって、普段わざわざどの会社でどんなふうに、どんな想いで作られているのかなんて考える機会は多くない。でも、就活だからこそ沢山の企業の裏側を知ることができる。作る側、売り込む側の視点に触れられる。
憧れの会社で働く社会人からリアルな仕事の話ややりがいについて聞けるのは貴重な機会だし、聞いていてワクワクしてくる。
あとさあ。任天堂さんの会社案内は最高だった👇
これからも一生ファン。
③社会人と話せる良い機会になるよ。
1on1やヒアリングをする大学生とよく言われることが、「大学生のうちにしておくべきことは何ですか?」という質問。
OG・OB訪問以外の文脈でも、個人的に社会人とはまじで喋っておいた方が良いと思う。社会人としての人生の先輩の話を聞くことで、キャリアや仕事そのものについて聞けるのはもちろん、仕事観も聞けるから。社会人と繋がりがある人はガンガン色々聞きに行くのがおすすめです。社会人の知り合いなんていないよ、という方。私で良ければ繋がります🥺
仕事を経て変わった価値観
①キャリアは結局偶発的に起こるもの。
社会人になって常々思うことランキング1位。
キャリアは思ってるようには進まない。
計画的偶発性理論というキャリア理論はまじでそのとおりで、個人のキャリアの8割は偶発的なことによって決まるんだってね。これは私自身、身を持って体験した。
偶発的な中でも大事なことはもちろんあって、それが自分の根幹となるビジョンや軸は持っていることだと思う。そしてそれに紐づくような情報には常にアンテナを立てたり、機会に首を突っ込むフッ軽さは大事だな〜と。
②捨てたほうがいいこだわりもある。
私が捨ててよかったこだわりが、"社会課題"をビジネスで解決するということ。
今でもサステナビリティやエシカルに興味はあるんだけど、良い意味で"社会課題"へのこだわりが抜けて自分の幅が広がった気がする。
世の中には"社会課題"だけでは語りきれない課題が、自分の思っている以上にあった。そしてその解決に向き合っている方にも、"社会課題"解決ではないが、間違いなく社会を良くする・面白くする活動に注力している素敵な方々にも沢山出会った。自分の見えていた世界はどうやら狭かったらしい。
あと、自分が持っているこだわりは絶対に叶うとは限らない。例えば配属先、部署。新卒で入る会社なんて、企業の規模が大きければ大きいほどミスマッチが生まれる。配属ガチャ。期待しすぎないのも大事。
"就活"ってなんだと思う?
とかまあなんやかんや書いてきましたが。N=1の声として、就活やキャリアに悩む人にぜひ届くと嬉しいなあ。
何度も繰り返しますが、就活は結局キャリア選択の一つ。内定はゴールじゃなくて、社会人への切符を手に入れたにすぎない。
仕事ってなんのためにするんだろうね?お金を得るためだけ?平日はしばらく人生の1/3くらい働くんだから、どうせなら楽しいこと、やりがいのあることを、自分が信頼できる仲間とやりたくない?というのが私のポリシーです。
社会人3歳の私ですが、新卒向けのプラットフォームも運営してるので是非覗いてみてください。そして面談も受け付けてますのでお気軽にどうぞ!
自分らしく、納得のいくキャリアが歩めますように!