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夏休みの自由研究「哲学と宗教」

先の読書感想文のとおり、古くから伝わる宗教が、自身の生き残りをかけて自己を変容させながらも、悩める人々を助けてきた。
ここで改めて、昔から今に至るまでみんなの話題の的であり続ける宗教や思想に共通するロングセラーの秘訣を抽出してみる。

①日常のあるあるを掘り下げて、それにどう対処していくかを提案している
②実践しやすい・わかりやすい
③同世代または同業種、同じ文化背景をもつもの同士に広めて一体感を持たせる
④時代の流れに応じて形を変える・目線を変える・言い回しを変える

これらは、多くの支持を集め、比較的簡単に人々の心に根付きやすい手段であると同時に
これにのっとったシステムを過信してしまう危険性も孕んでいると思う。善悪を自分自身で判断できなくなる可能性もある。支持や同調が過剰に振り切れてしまうこともある。そしてきっとあなたの周りにも潜んでいる。

哲学と宗教という枠組みはさておいて、みんな誰しも、
「世の中ってこうだよね」とか
「こういう人が幸せだよね。幸せになるためにはこれが必要だよね」と
それぞれの物差しを持ってこの世を測り歩いていると思う。

私はこの物差しを片手に、これいい!後世に語り継ご!と、ぴんとくる価値観と同時に、相手の大切にしてる価値観も尊重していくのが自分の課題だと思っている。
その手がかりを得る手段として、こうして哲学と宗教にたどり着いた。

そういえば、国語のテストの最後の最後の、「この作品の趣旨にもっとも近いものを選択肢の中から選びなさい」的な問いが苦手だった。「かくかくしかじかあったけど、ここまでを1行でまとめたよ!どーれだ」と、どこのどいつか名乗りもしない出題者という第三者から、乱暴に結論を投げつけられるというのは、頑張って書いた作者と、そんな作者と本文でじっくりと対話を深めていた私に失礼だ!と思春期のイライラに拍車がかかった。だから今こうして本を読んでのびのびと独自の解釈を繰り広げられるのがとっても楽しい。読みたい本は数珠繋がりに増える。


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