見出し画像

青のりとカスリメティのじゃがバター|お手軽スパイスレシピ

突然ですが、カスリメティというスパイスをご存知でしょうか。

私が好きなスパイスでもあるのですが、身近なメニューで言うとバターチキンカレーに使われていることが多いスパイスです。そのため、カレー好きの方であれば、馴染みのあるスパイスかと思います。

カスリメティは、マメ科の植物でクローバーのような形をした葉を乾燥させたものです。(種の部分はフェヌグリークというスパイスです)
メープルのような甘い香りに加え、アオサのような青く香ばしい香りを持ち合わせており、ほんの少し苦味があるスパイスです。私は、この独特の甘い香りが好みでして、よくフェンネルシードと一緒にじゃがいも料理や乳製品の料理と組み合わせています。

カスリメティ

普段はカスリメティの<甘い香り>にフォーカスしがちなのですが、今回は夏らしく冷えたお酒と一緒に食べたくなるような<青く香ばしい香り>を活かしたレシピを作りました。青のりとカスリメティにさらに乾燥パセリを加え、香ばしく青い香りが箸を止まらなくさせるスパイス副菜です。お弁当やごはんのおかずとしても、おつまみにもおすすめの一品ですので、ぜひお試しください。


レシピ

材料(2〜3人前)

・じゃがいも中:3〜4個
・バター:15g
・塩:1g+お好みで
・カスリメティ:大さじ1
・パセリ(乾燥):小さじ1
・青のり:小さじ2
・粉チーズ(あれば):大さじ1

作り方

①じゃがいもの泥を落とすようにしっかり洗い、皮を剥く。

②皮を剥いたじゃがいもをひとくち大の大きさに切り、水をたっぷりいれたボウルに入れ、余分なデンプンを洗い流す。

③じゃがいもの水気を切り、耐熱ボウルに入れラップをふんわりと被せて600wのレンジで4分温める。

④じゃがいもに爪楊枝が通るくらい柔らかくなったら、フライパンを中火で温め、バターを入れる。

⑤バターが溶けたら、カスリメティを入れ、1分程度香りが立つまで炒める。

⑥5にレンジで温めたじゃがいもを入れ、火を中火〜強火の間に調整し、3分程度じゃがいもに軽く焼き目がつくまで炒める。

⑦6に塩、パセリ、青のり、粉チーズを入れ、サッと炒める。
カスリメティは、油で炒める方が香りが立ち苦味が緩和されますが、パセリと青のりは香りが飛びやすいので、最後に入れます。

⑧味見をして塩気が足りない場合は、お好みで塩を足して完成。

盛り付けた後、追い粉チーズをするとより美味しい


カスリメティの入手方法と普段の使い方

カスリメティは、スーパーでは見かけませんが、ネットやスパイス専門店では取り扱いがあり、ネットで取り寄せることができます。一袋あたりの量が比較的多いので、販売されている中で1番少ない容量のものをご購入いただくのが良いと思います。50gでもかなりの量なので、もし50g以下のものがあればそちらをご購入ください。レシピに大さじ1と記載していますが、大さじ1で1gほどの重さです。

冒頭で記述したように、少し苦味を持っているスパイスなので入れすぎると苦味が立ってしまいます。いい香りなのでワサッと入れたくなりますが、料理に取り入れる時は少しずつ使用してください。

カレーやクリームシチューに

普段使いですが、家カレーやバターチキンカレーのレトルトにぱらりとトッピングするのもオススメです。乳製品との相性も良いので、クリームシチューに入れても美味しいです。具材を炒めるときに少量加えてみてください。4〜5人前の分量に対してカスリメティを大さじ1.5〜2ほど加えるとちょうど良いです。

乳製品と合わせると、カスリメティは青い香りよりも甘い香りが際立ちます。先日、豚肉と舞茸、玉ねぎ、じゃがいものクリームシチューに加えましたが、食材の甘みを引き立てるような香りで美味しかったです。

ポテトサラダやコロッケに

今回のレシピでもじゃがいもと合わせましたが、他のじゃがいも料理とも相性が良いです。お惣菜のポテトサラダに少し足したり、コロッケのタネに加えても美味しいです。コロッケの場合は、カレー粉も合わせるとより食欲がそそられる香りになります。

あおさの味噌汁にも

ちなみに、私は即席のあおさの味噌汁にカスリメティとオリーブオイルを少量加えて食べたりもしています。あおさの食感とカスリメティの食感が程よく馴染むので美味しいです。

試してみたい磯辺揚げ

まだ試せていないのですが、磯辺揚げの衣にカスリメティを入れても絶対に美味しいと思っています。青のりとの相性はもちろんのこと、ちくわとも相性が良いスパイスだと思います。

お茶としても楽しめます

カスリメティはお茶としても楽しめます。1g程度のカスリメティに200〜300ml程度のお湯を加え、1〜2分程度蒸らしたら完成です。蒸らしすぎると苦味が強くなりすぎるので注意してください。
カスリメティ単体だと少しクセのある味わいですが、緑茶と合わせるとお茶の苦味がカスリメティの苦味を緩和し、飲みやすくなります。その場合は緑茶の茶葉2gにカスリメティ1gを加え400ml程度のお湯を入れて3分ほど蒸らしてください。

上記の他にもたくさん相性の良い食材やメニューがまだまだあります。スパイスやハーブの楽しさは、普段の食事にちょっと足すことで新しい味わいを楽しめるところです。ぜひ、皆さんも思いついた組み合わせをお試しください。

いいなと思ったら応援しよう!

左近榮梨|スパイスとハーブの料理家
いただいたサポートで新しいスパイスを購入します🍛

この記事が参加している募集