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あなたの腸は大丈夫ですか? 様々な体調不良を引き起こすリーキーガット症候群とは?



この note でも何度か健康増進系記事で
「腸」について書いてきましたが、
今回もまた、その肝心要の「腸」のお話。

最近じわじわと囁かれていますが、
腸のに穴が開く「リーキーガット症候群」について
お伝えしようと思います。




リーキーガット症候群とは?


「リーキーガット症候群」
聞いたことが無い方も多いかと思いますが、
簡単に言うと "腸の壁に穴が開いてしまう病気" です。

腸壁のバリア部分に隙間ができると、
腸内の細菌や食物成分が身体の中に入ってしまい、
身体にさまざまな不調をもたらします。

下痢や便秘などの腸の不調はもちろん、
肌荒れやアレルギー、疲労感など様々な症状が現れたり
既に持っている疾患の進行を早めたりします。

正常な本来の腸は
食べ物の消化・栄養素の吸収を行う働きをしていて、
消化吸収できなかった成分や常在細菌、病原菌など、
多くの物質が通過したり留まったりしています。

これがいわゆる "便" ということです。

便は本来、定期的に排出されていきますが、
腸壁のバリア部分に穴(隙間)が開いてしまうと
老廃物や微生物成分などが体内に入ってしまいます

これがリーキーガット症候群の状態です。

強風の寒い日に外出する際、
上着のボタンが1ヵ所開いていたらそこは寒いですよね?
隙間から風が入ってきて体は冷えていきます。

同じように、腸の壁にも隙間が開くと
病原菌や消化しきれない成分などが体内に広がり
徐々に身体に不調をきたしていくのです。



リーキーガット症候群の原因は?


腸壁のバリア部分に穴が開く現象、
そんなに簡単に起こる事ではありません。

ただ、想像に難くないと思いますが、
腸に起こる事なので、もちろん
私たちが普段口にするもので徐々に進行していくのです。

リーキーガット症候群の主な原因と言われているのが、
小麦のタンパク質で有名な「グルテン」

最近では、「グルテンフリー」も意識されるようになってきましたが、
ダイエット要素だけではなく、
実は腸に多大な影響を与えるという研究結果が出ているのです!

体内でグルテンが分解されると「グリアジン」という成分が生成されます。

このグリアジンが、腸壁のバリアをつくる上皮細胞と結びつくと
「ゾヌリン」というタンパク質が過剰に分泌されるそうです。

ゾヌリンには、細胞と細胞の隙間を開けて通過を良くする
という特性があるため、腸壁のバリアが徐々に壊されていくのです。

もちろん、リーキーガット症候群になりうる原因は他にもあって
アルコールやカフェイン、唐辛子成分、そして繊維質の少ない食事なども
リーキーガット症候群を引き起こす原因の一部と言われていますが
グルテンはその中でも大きな要因となっています。

食べ物以外では、
食物アレルギーや腸内環境の乱れ、感染症、薬品、ストレスなども
腸内にダメージを与えやすいと言われます。

人の腸は、肝心要でありながら実にデリケートな部位なのです。



リーキーガット症候群の症状は?


食物成分は、消化器官や腸内では無害です。

ところが、血液などから身体の中に入ると「異物」と認識され、
異物を排除する働きのタンパク質「抗体」が作られます。

病原体などに対しての「抗体」は、
病原菌などを攻撃してくれる、身体を守る役割ですが、

本来であれば身体に害を与えない物質にも過剰に反応して、
食物アレルギーを引き起こすきっかけになります。

また、身体で異物と認識された食物成分は、
免疫の攻撃を受けるため炎症が引き起こされ、
原因が除去できなければ慢性的に炎症が続きます。

これにより、糖尿病、高脂血症、肥満、認知症などの
進行を促してしまうと言われています。

上記のような大きな病気だけではなく、
疲労感や関節痛、胸やけ、消化不良、腹痛、不眠症、記憶力低下、不安感、口臭、神経過敏、食欲低下、じんましん、喘息、アトピー性皮膚炎、過敏性腸症候群など、
不調の症状や疾患は多岐に渡ります。



リーキーガット症候群を予防するには?


リーキーガット症候群の予防や改善方法としては、
腸内環境を整える事が1番です。

特に、食事の改善が有効で、
主な原因となっているグルテンの摂取を抑えることが
最善の策だと言われています。

日常的にパンや麺がメインの食事が多い人は、
米食に改善するなどして、グルテンの摂取を抑えましょう。

また、お菓子などにも沢山のグルテンが含まれます。
小麦製品のお菓子などを控えましょう。

また、食物繊維と発酵食品を合わせて摂取するのがオススメです!

食物繊維には、腸内の善玉菌のエサとなって
善玉菌を増やしていく働きがあります。

食物繊維には「不溶性食物繊維」「水溶性食物繊維」
2種類がありますが、
両方をバランスよく摂取することが大切です。


食生活を見直すことが腸内の環境を整える近道ですが、
自分の食物アレルギーが何かを調べることも近道です。

ここでいう食物アレルギーは、
「IgG抗体アレルギー」という、
症状の出現に時間がかかる比較的軽い症状のアレルギー。

普段の生活でよく聞く、
そばアレルギーや甲殻類アレルギーなどとは違う、
症状としてハッキリ出にくいアレルギーになります。

自分がどんなIgG抗体アレルギーを持っているかで
それを避けて食事を摂ることによって
腸内環境を改善することも出来ます。




目には見えない体内で静かに進行していくリーキーガット症候群

大きな症状として現れた時には
かなり進行して多数の不調が引き起こされている事もあります。

普段の食生活や環境を見直して
腸内環境、日々の健康を守っていきましょう!





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