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GIGA中学生が高校にやってくる
Google for Education認定トレーナー/コーチの笠原です。
今日のアイキャッチ画像はGIGAスクール構想というテーマでBingに絵を描いてもらったものです。なかなか謎画像です。
さて、2月に入りました。そろそろ四月からのことが気になる時期です。
高校で教えている自分が今一番気になっていることは、来年度の新高校一年生はGIGAスクールで中学校三年間を過ごしてきた第一世代だということです。
基本的に多くの生徒が一人一台端末で中学校時代を過ごしてきた初めての世代です。
果たしてどのような変化があるのか楽しみに思っているところです。
少しずつ変化がある
既に今の高校生はコロナ禍で中学校生活を過ごし、GIGAスクールのはしりを経験している世代です。毎年、入学してくる生徒の様子を見ていると、年々、ICTスキルは上達していると感じます。
今の中学校三年生に何度か話を聞く機会があり、中学校でのICT活用の状況を聞いて見ると、一日の中でかなりデジタルを活用しているという話を聞きます。
学校によってはICT端末の使い方について生徒会で話し合うなど、デジタル・シティズンシップのような取り組みをしている学校もあると聞いています。
コロナで一斉休校になった時には、アカウントにログインすることすら大混乱だったことを考えると、隔世の感がありますね。
極端に何かが大きく分かりやすく変化している訳ではないのですが、地道に少しずつ変化があり、どちらかというと基礎的なレベルがどんどん底上げされてきているという印象です。
迎え入れる高校の責任
これからICTスキルが底上げされてきた子どもたちを受け入れる高校には大きな責任があります。
せっかく芽吹き始めた生徒たちの能力を、高校が教員の理屈で窮屈にさせてはいけないと思うのです。
はっきりと言ってしまえば、大学入試を言い訳にしていくらでも端末を使わない理由を作ろうとするケースが少なくないことが念頭にあります(ただ、むしろ入試に特化しているはずの予備校の方がゴリゴリとデジタル化を進めていることは無視しない方がよいかと思います)。
ただ、多くの学校で一斉休校を経験して、ICTの活用については考えざる得ない状況を経験したことで、活用は広まっているはず……。
活用が進めば、その結果としてトラブルやこれまで通りにいかないで困るケースも増えるでしょう。
何もしなければトラブルも増えないわけですが、トラブルがなくても学びのありかたが地盤沈下していくような状況にならないようにはしたいですよね。
まだ1ヶ月以上時間があります。
もし、ICTの利用などに自信がないのであれば、この数ヶ月で自分で使ってみたり授業で使える場面を考えてみたりすることが大切だろうと思います。
生徒の基礎的なスキルが底上げされてきているからこそ、自分でできないことがあったとしても、生徒と協働しながら新しい授業を模索できる可能性はあるだろうと思います。
そういう営みが、とても面白い時期に今は差し掛かっているのです。