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『八犬伝』(2024)【新作映画】

1814年~1842年にかけて刊行された
『南総里見八犬伝』
この、2014年~2042年の28年間は、
刊行200年八犬伝メモリアル年間となるワケだ。☆

もう皆さっそくラストのネタバレかましてる(汗)けど、
自分も御多分に漏れず「それ」と重なった。
最近映画館で泣いた事なかったから、
すっかり油断してたわ。

「虚」「実」が交錯する、ってヤツだけど、
正直どうかな~と思ってた。
入れ替わる度に醒めちゃうんじゃないか?
どっち着かずで薄味になっちゃうんじゃ?って。

あるいは、ゴジラ映画で退屈な人間ドラマパートに
痺れを切らせて、
「早よ怪獣出せやゴルァ!!」
みたいになるんじゃないか?って。(笑)

でも観た結果、その心配は見事払拭された。
むしろ、イイ感じのバランスで、
「虚」パートが進む間に、次の「実」パートは
どんな展開になるのか?と気になったし、
逆もまた然りだった。
まぁ結果、作り手側の思惑に乗るカタチで
楽しめた感じかな。

寺島しのぶが、強烈なオーバーアクションで
我々を「実」に引き戻してくれるぞ。(笑)
あれは良かった。彼女はイチ推しキャラだ。

'50年代東映の少年時代劇シリーズも良かったけど、
アイドル映画なもんだから、巨漢の小文吾も
最年少の親兵衛も、皆一律にイケメンという…。

山田風太郎原作の本作は、ちゃんとキャラ分け
されてて安心だ。
道節をもっと派手に暴れさせてほしかったけどね!

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