89.心に余裕があれば前を向ける
人はどんなときでも前を向けるようになると、人生を着々と前に進ませていくことができる。
以前、100分で名著というNHKの番組で、ユダヤ人の精神科医、ヴィクトール・フランクルが書いた「夜と霧」という本の特集しているのを観た。
ヴィクトール・フランクルは、第二次大戦中、収容所に強制収容されていた経験を「夜と霧」の中で綴っている。
「夜と霧」で検索してみると、「100分で名著」のHPが出てきまたので、その中の文章を引用する。
「100分で名著」でのこの放送が印象的で、僕はこの番組を見たことで「夜と霧」というタイトルとヴィクトール・フランクルの名前を覚えることとなった。
この二つの引用に共通するのは、「どんな状況でも一瞬一瞬を大切にすること」と「どんな状況でも、今を大事にして自分の本分を尽くし、人の役にたつこと」というところ。
人はどんな状況でも今といういう一瞬一瞬を大事にすれば、前を向けるようになる、とフランクルは語っている。
人が前向きになるためのキーワードは「今」であり、この「今」をどう解釈するかなのだといっていい。
今を楽しもうと思えることができれば、人はどんな状況であっても前を向けるようになる。
大切なことは、今をどう捉えるか。
それだけで生きることの意味が変わるといっていいだろう。
選択肢は二つ。
「今を楽しもう」と思えるか否か。
目の前の道が開かれるか、閉ざれてしまうかがこの選択で決まる。
生きている中で起こる現象の原因は、すべて自分にある。
自分の思いが原因となって現象を生み出し、それが結果となる。
全ては自分の思いが、自分の人生を創り出すことになる。
思考や感情が現象を生み出し現象化させる。
そういった意味では、どんなときでも「今を楽しもう」という思う癖をつくってしまえばいいのかもしれない。
我々は習慣で生きているから、「今を楽しもう」と思う習慣をつくってしまえば、どんなときでも前向きになれる。
また「今を楽しもう」と思うことができれば、不思議と心に余裕が出てくるものだ。
そういった余裕を感じて持てるようになると、人は前を向けるようになる。
普段から「今を楽しもう」という思いを持って生きることができれば、それが自分という存在の原因をつくることになる。
今という瞬間を「楽しむか」、「悲観するのか」。
当然、悲観するよりも楽しんだ方がいい。
楽しもうとする意識を常に持てるように習慣化する。
これから先、いろんなことが起こるといった予想がされている。
実際に、そういったことが起こるかはどうかは正直分からない。
しかし、そういったことが起こるかどうかは関係なく、「今を楽しもう」という思いを常に持つことができていれば、どんな状況であっても結果が悪くなるはずはない。
原因は常に自分にあり、そのことを理解して「今を楽しむ」という意識で生きていれば、最善の結果を導くことができるようになる。
楽しもうという思いが心に余裕を生みだし、人を前に向かせるということは、どんな状況であったとしても変わることはない。
「どんな状況でも一瞬一瞬を大切にすること」というフランクルの言葉を大切にしたいと思う。
こちらは先日紹介した動画の続編です。
こちらも興味深い内容となっていますので、良かったらご覧ください。