500字本紹介 #3 栗野宏文『モード後の世界』~ファッションの哲学書~
この本は、ビジネス書ではないのかもしれない。
ユナイテッドアローズ創業者の一人である栗野宏文氏が、いち販売員、というマインドで書き上げた本だからだ。そこには、ファッションに関する知識の羅列ではなく、栗野氏の歩まれた人生に裏打ちされた、様々な考えが深く刻まれているのである。
述べられている事柄の広さは目次から伝わる。
はじめにの前に
Prefaceーはじめに
一章 Socialー社会潮流を読む
二章 WorkーUAの仕事
三章 Personalityーおしゃれ考
四章 Historyー日本と世界
五章 Missionー潮流のその先へ
モード後の世界ーあとがきに代えて
各章で語られるのは、栗野氏の言うなれば、人生観が反映された思想・哲学だ。
服をまとうとは?
流行とは? その見つけ方は?
ファッション業界の「今」と「これから」は?…
しかし、この本は2020年夏に出版されたにもかかわらず、各章にコロナ禍に関する記述がない。それは、コロナ禍がファッション業界に与えた影響を無視しているからではない。コロナ禍に苦しむ「現在」に囚われず、時代・流行の超越して「ファッション」を書いているからなのである。
(508字)
今回紹介した本 『モード後の世界』栗野宏文
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