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このままでは嫌!

一方的に「得意 」と
決めつけられる事に
このままでは嫌だ!と
目覚めた時の話し。

20代の頃
母が家で やけどをした。
魚焼きの網に火が付き
とっさに素手で持ち上げて
シンクに運ぼうとした。

熱くて網を足元に落とし
両手、両足をやけどした。
幸い火事にはならず
母も手術などはなく
通院と自宅療養となった。

でも両手両足が包帯で
お風呂の湯に入る事は
出来なくなった。
体はお湯&タオルで拭く
けれど頭が洗えない。

姉は、忙しくて私は無理
そもそも、こういう事は
絶対しっぽなの方が得意、
そう言って逃げた。

私は仕事から帰宅すると
母の髪を洗う生活が
始まった。

包帯や衣類を濡らせない。
その為、座る体勢ではなく
母は四つん這いになり
頭を下げる、低い体勢。

狭いお風呂場の入り口で
中腰の体勢を保ちながら
母の上から、かぶさる様に
人の頭を洗うのは
予想以上に、しんどくて
1週間持たず、腰や背中が
痛くなり疲れ切った。

少しは代わって欲しい
協力して欲しい。姉に
そう頼んでも無視。
普段なら帰る時間に
帰って来なくなった。

2週間後の週末
家族会議をした結果
美容院で洗髪だけ
してもらったいい。と
姉は提案した。

その金額交渉は、
しっぽなが行けと言われた
けれど私は、初対面の人が
苦手で行けなかった。

交渉に行かないのが悪い。
そんな事も出来ないなんて。
と私は責められた。

この時点で
やらねばならない人
努力しなくては
いけない人の矛先
完全に すり替わった事に
誰も気づかない。

何から どう動けば、
今を変えられるのか?
私には、さっぱり
分からなく絶望した。



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