ひろなか

日記など。子どもの生活のアシスタント。偶に音楽もします。

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最近の記事

久方ぶりの

久々にフリースペースを開いた。 開く日の前の夜はいつも眠りが浅くなる。 誰も来なかったらどうしようと悩み、「来ないということは困っている人がいない証拠なのでは」と自分の精神を無理やり安心に導くが、それでもやっぱり誰かには来て欲しい…と堂々巡りになる。次第に空が少し明るくなってきて、焦るように寝るが焦っているので当然寝れない。 学生のためのフリースペースは児童会館のとある一室にて、13時〜18時で行われ、参加費は300円となる。いつ来ていつ帰ってもいい。 部屋を借りる料金を考

    • 理由は空

      不登校の子に「なんで学校に行けなくなったの?」と聞くと、「わからない」と返ってくることが、経験上一番多い。 本当にわからないのか、それとも自分に本音を打ち明けるほどの信頼関係が築けてないのかが難しいところだが、その後に何を話してくれるかでおおよその判断はできる(と思ってる)。 「わからない、それが一番困ってるんだよね」と続けてくれる子は、学校に行けない理由が本当にわからない、と自分は判断しがち。当然他にも色々要素はあるのだけど。 とりあえず、本当にわからなくて困っている子

      • 7/20 日記 繊細万歳

        朝、信じられないくらいの腹立たしい出来事があった。友人のとある行動を知り、余りの情けなさに腹を立てた。そして他の友人達が「別にいいんじゃない?」とあっけらかんとしていることにも腹を立てた。 あいつがやったことにも腹が立つし、それを他愛もないことと流している周りにも腹が立った。 孤独を感じた。仕事へ向かった。 本来バスの乗り継ぎで向かう仕事先だが、全て自転車で向かった。じっとしていられなかった。身体が動いていないと心が暴走してしまう気がして、この暑い中わざと坂道を漕いだりし

        • 手軽で強すぎる凶器

          「何かをしてからじゃないと、満足して行動に移せない」という特性を持った子供は実際いる。 先ほど引用した内容と、ほぼ同じような子は一定数いる。そのまま匂い消しゴムで例えると、「もう学校遅刻しちゃうよ」と匂い消しゴムを取り上げようものなら、たちまちその場で暴れてしまい、現場は惨事となる。物はメチャクチャになる上に、結局学校は遅刻になる。 なのでこちらとしては、ひたすらにその子の大切な作業を見守る他ない。「遅刻しないように匂い消しゴムの数減らすことはできる?」と尋ねると、「うん

        久方ぶりの

          駐輪場にて

          自分の地元の最寄駅は、大雑把にいうと札幌の福住駅になる。赤字化が騒がれている札幌ドームのすぐ近くの駅。 不思議と縁がある地域で、引っ越した今も、仕事の多くは福住駅周辺だったりする。 そういったこともあり、よく福住駅の駐輪場に自転車を停める。そこにはかなりの数の自転車が既に停車されており、どうにか自分の自転車の停めれる場所はないものかと、幅数10センチの隙間を探して彷徨う。 なかなか見つからないと苦悶していると、向こう側に一人のおじいちゃんが見えた。何やら一台ずつ、少しずつ

          駐輪場にて

          近況と漢字

          自分でもよくわかっていない、というのが本音だが、急に学校のお偉いさんから連絡があり、午前中だけだが小学校で働くことになった。実際にもう働いている。 こんな外部のよくわからん人間に依頼が来るぐらい現場は混乱しているのだろうな、と思っていたが、実際そうだった。詳しくは(言いたくて仕方がないけど)言っちゃいけないんだろうから、秘めておく。 代わりに、仕事の中で一つ印象的だったことを思い出として記したい。 自分の見ている生徒で学習障害の子がいて、字がうまく読めないという特性を持っ

          近況と漢字

          怖かったけどちゃんとやった

          ある研修(実習?)を受けに、朝から街の方へ出かけた。向かう途中出会った並木がとても綺麗だった。 去年から、木は緑色が結局一番感動することに気づいた。少し風が吹いていて、小さい葉っぱみたいなのが飛んでいる。深呼吸したら、空気がおいしい味だった。 なんだか素敵な朝の始まりのようだが、実際はかなり緊張していた。30分前には着いたのだが、30分前から建物に入るのは流石に早すぎかな、いや、でもジャストすぎるのも怖いよな、なんて悶々としていた。 結局少し散歩をし、15分前に研修室の中

          怖かったけどちゃんとやった

          なるほどなあ

          大きめの仕事の依頼があった。今後に大きく影響がありそうな仕事。 だけど、もし受けると週7で9時から21〜22時まで働くことになってしまう。 場面場面でこのくらい働くことは全然あったけど、毎日ずっとこのスケジュールって可能なんだろうか。やったことがないからわからない。 「やりがい」とか「将来に繋がりそう」とか「働き盛りの年頃」とかそういう言葉を借りれば乗り越えれる山なんだろうか。考えすぎなのか。やってみたら案外やれるもんなのか。この程度で、と感想を持たれるのかな。 それとも

          なるほどなあ

          小さい補助輪

          春になった。数人の生徒が中学生から高校生になった。 そして一ヶ月が経ち五月になった。 この一ヶ月で高校へ入学した全員が紛れもなく変身した。別人になったというか、今までの彼ら彼女らがいなくなり、それぞれ新しい姿を見せ始めていた。 もしかしたら自分が今までみんなのことを勘違いしていただけなのかもしれない。 急に毎日のように勉強に励んだり、急に笑い方が変わり大声で笑うようになったり、急に真面目な顔つきになったり、急に異性に興味を持ち始めたり、キリがない。 多感な時期と環境の変

          小さい補助輪

          高熱を帯びた学級通信

          最近の生活で自分は、宮古島に行ったし印象的なライブを見たし誕生日が来たし知り合いが店を始めたしネット詐欺被害にもあった。 と、ありがたい事に「人生の思い出」にスッと仲間入り可能な出来事ばかり味わうことになった。 が、その間ずっと頭の中にカビのように付着し続け、時折現れる厄介な記憶が存在する。 どれだけ目の前が煌びやかでも、ふとした瞬間にその記憶は現れ、そしてまたすぐ消えていく。時間としては僅かなはずなのだけど、その間は視界より記憶世界が優先され、眼前の圧倒的なミヤコブルー

          高熱を帯びた学級通信