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心理支援職という仕事

こんにちは。しんしん心理研究所の心理師Shingo(しんしん)です。今回は私の本業でもある心理支援職について少し紹介してみようと思います。
心理支援職とは、人々の心の健康を守り、問題を解決するためにサポートを行う職業です。この仕事に携わる人々は、臨床心理士や公認心理師など心理カウンセラーや、精神科医、ソーシャルワーカーなど、課題を抱えているクライアントの心理的な問題に寄り添い、適切な支援を提供することが求められますが、その仕事には多くの挑戦とやりがいがあります。

心理支援職の役割

心理支援職の主な役割は、クライアントが抱えている心の問題やストレスを軽減し、自己理解や問題解決のために、ご自身と向き合うことを手助けすることです。

1. クライアントの話を引き出す

クライアントが抱えている問題や感情を自由に表現できる場を提供することが最も基本的な役割です。クライアントは日常生活や人間関係の中で誰にも言えないことや、話しても誰にもわかってもらえないと感じることを、専門家である心理支援職の人に話すことで安心感を得ることができます。この「話す」という行為自体が、クライアントの心理的な負担を軽減する一助となります。

2. 問題の本質の理解

心理支援職は、クライアントの生い立ちや様々な体験などの背景を基に、問題の本質を探ります。時には、過去のトラウマや未解決の感情が現在の問題に影響を与えていることもあるので、ゆっくりと時間をかけて根本的な問題の本質を紐解いていきます。

3. 介入と支援

見立てた課題に対して、心理支援職は適切な介入を行います。これには、認知行動療法(CBT)や精神分析、家族療法など、さまざまなアプローチがあります。クライアントに応じて、その方に最適だと思われる方法を選択し、クライアントが問題を乗り越えるためのサポートを提供します。

4. 自己成長のサポート

クライアントが自分の問題をただ解決するだけでなく、自己成長を促進することも心理支援職の重要な役割です。クライアントが自分の感情や行動パターンを冷静に受け止め、今後同じような問題が発生した場合に自ら対処できる力を養うことが目標となります。

心理支援職のやりがいと課題

心理支援職には大きなやりがいがありますが、同時に数多くの課題も存在します。

1. やりがい

心理支援職にとって、クライアントが問題を乗り越え、精神的に回復していく姿を見届けることは大きな喜びです。 特に長期的な支援の中でクライアントが成長し、新たな視点や生き方を見つけて行く過程に立ち会うことは、この仕事ならではのやりがいと言えるでしょう。

また、心理支援職自身もクライアントとの対話の中で多くのことを学び、経験することで成長していきます。洞察力や傾聴力、共感力などのスキルを向上させることができるのです。

2. 課題

特に、クライアントが深刻な問題を抱えている場合、その重荷を一部負担することも少なくありません。クライアントの回復が思うように進めない場合、心理支援職自身が無力感や挫折感を感じることもあります。

さらに、クライアントとの境界線をどのように捉えるかという問題もあります。心理支援職は、クライアントに深く関わりつつも、職業的な距離感を考慮する必要があります。これができない場合、心理支援職側が感情的に巻き込まれ、ミイラ取りがミイラになるリスクがあります。

心理支援職に求められるスキル

心理支援職に従事するためには、以下のようなスキルや特性が求められます。

1.傾聴力

クライアントの話を深く掘り下げて、その中に隠された感情やニーズを引き出すためには、優れた傾聴力が必須です。しっかりと話を聞き、言葉以外の情報にも集中して、クライアントの本当の想いを理解しようとする姿勢が求められます。

2. 共感力

心理支援職は、クライアントの感情に共感し、その感情を尊重する必要があります。ただし共感はしても感情移入はせず、適切な距離感を保つことも重要です。

3. 問題解決のための伴走力

クライアントが抱えている課題に対して、適切なアプローチを提案し、共に解決策を見つけていくための伴走力も重要です。問題解決は、心理的なアプローチだけでなく、クライアントの環境や社会的な背景などを考慮した的確な視点が求められます。

4. ストレス管理

心理支援職自身が精神的な負担を感じることが多いため、自らのストレスを正しく管理する能力が必要です。自分自身のメンタルケアや自分自身もカウンセリングを定期的に受けるスーパービジョンなど、自分自身の感情やストレスに向き合い、正しくケアすることが求められます。

心理支援職の未来

近年、心理的な問題や精神的な健康への関心が注目されており、心理支援職の需要はますます増加しています。公認心理師という心理支援職の国家資格が誕生した背景にも、今後心理支援職のニーズが高いことが伺えます。

また、AIやテクノロジーの進化により、心理支援の方法も変化してきています。 オンラインカウンセリングやメンタルヘルスアプリなど、新しい技術を活用した支援方法が普及しつつあります。心理支援職は現在持っている知識や経験だけではなく、常に新しい情報も自ら調べ、学ぶことが求められます。これは心理支援職には生涯学習の姿勢を持ち、常に自己研鑽に励む必要があることを意味します。しかしテクノロジーが進化しても、根本的な部分で、人と人との信頼関係が基本となる心理支援職の本質は変わることはありません。

まとめ

心理支援職という仕事は、クライアントの心に寄り添い、課題を乗り越えるために伴走し、クライアント自らが答えに辿り着くまでの成長をサポートするという非常に重要な役割を担っています。
もちろん大変な仕事ではありますが、そのやりがいと影響力は非常に大きく、多くの人々の人生を変える力を持っています。
この記事を書くことであらためて自分自身に喝を入れてこれからも自己研鑽を怠らず心理支援職として邁進します。
こんな心理支援職のひとりである、しんしん心理研究所ではいつでも悩みを抱えている方に伴走してサポートします。いつでも相談してください。

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