「嫌いな人」は人生のキーマンになる
「自分にとって嫌なタイプの人」
これが実は、今後の人生を幸せに生きていく為のめちゃくちゃ大事な鍵を握る人物になります。
その人のどんなところがイヤだと感じるのか。
どうしてイヤなのか。
そこにヒントがあります。
「自分にとって嫌なタイプの人」に対する見解は次の2つの内のどちらかに当てはまる場合が多いです。
・自分も同じような性質を持っている
・自分とは正反対の性質である
では、自分も同じような性質を持っているという場合、どうして嫌な気分になるのか。
それは、自分のその性質に対して自ら嫌悪感を抱いているから。
要はその性質を持っている自分が許せないのです。
自分が許せていないのに、それを他人が見せるなら尚更というわけです。
じゃあ、自分とは正反対の性質である場合、どうして嫌だと感じるのか。
人には顕在意識と潜在意識があります。
人間の力って凄くて、自分が認めたくない性質は潜在意識に閉じ込めるそうです。
そうして自分が良しとする性質を意識の上で採用する。
だけど、本当は自分の中にあるもの。
それを好ましくないとして潜在意識に追いやる。
そうすると、どうなるのか。
自分がそれに気付くまで、「鏡の法則」に則って同じような嫌な人に出会い続けることになるでしょう。
じゃあどうしてそこに気付く必要があるのか。
嫌なものは追いやっときゃいいじゃん、と思いますよね。
その理由は、人生の壮大なテーマのひとつに「統合」というものがあるから。
「統合」とはバラバラになっていたものをひとつにまとめること。
自分の中で否定してきた性質や感情を「これも自分」と認めること。そして許すこと。
これが大きなテーマになっているもんだから、統合できないままでいるということは、「成長するのをやめた」ということになってしまいます。
だけど、どうやら人間というのは成長する為にこの世に生まれているようです。
あっちに持っていけるのはお金でも宝石でも車でもない。
「成長した魂」しか持っていけないのです。
だから、「あなたこんなの持ってるよー、気付きなさいよー」ってその性質を持っている人が出てきてくれるのです。
そう考えると、とってもありがたいですよね。
どちらのパターンも解決法は、自分を許すこと。
その性質も自分の大切な一部だと認めることで、少しずつ同じような性質を持った人に嫌悪感を感じなくなってきます。
結局は外側に問題があるのではなく、自分の内側に向き合わないといけないものがあるということ。
その性質がどう、というわけではなく、その性質に対してジャッジしてしまう気持ちに向き合うということです。
例えば嫌いな人でなくても、人間関係の中で何か嫌な気持ちにさせられた、という場合もそうです。
自分の全てを「これも自分」と認めて許していれば、大きなダメージをくらうことはありません。
自分が欠乏感を感じていないなら、誰もこちらに欠乏感を感じさせることはできません。
自分が不足感を感じていないのに、誰かがこちらに不足感を感じさせることはできないのです。
反応してしまうのは自分の中の好ましくないと感じている性質をくすぐられた時だけ。
全部自分の中の出来事なのです。
嫌なタイプの人や嫌な出来事に出会った時、それは精神的成長の大きなヒントになります。