詩『夜のハンモック』

『夜のハンモック』


夜更けに眠れず起き上がる
カフェイン気にせずコーヒータイム

窓は鏡にその身を変えて
顔を写して遊んでる

あなたを失い時は過ぎ
ふつうの在処(ありか)が分からないんだ

独り暮らしのスケジュール帳
自由という名の懲罰房

何をしよう?
何ができる?
読書もテレビもゲームもやった
SNSで喧嘩も売った

何をしよう?
何ができる?
スポーツやけ食いお酒も飲んだ
マッチングアプリに登録もした

夜明けが遠くて横になる
眠れず照明つけては消した
なぜかこころが落ち着かなくて
「どうして死んだ」と怒ってた

ふわふわ体が浮いている
幽体離脱か?死んでるのかな?
キミのいびきが聴きたくなった
黄泉とうつつのハンモック

ゆらゆら揺れる空中ベッド
まるでクモの巣からまり張り付け
死にたくないけど会いたくて泣く
悲しい、夜のハンモック





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