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課題の詩(練習)

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ある言葉をテーマに詩を書いた作品です
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#家族

詩『冬は一緒に』

『冬は一緒に』

 春に出会って
 夏に盛り上がって
 秋に喧嘩して
 冬は一緒に

 あっという間に
 老いてきたけれど
 何があっても
 冬は一緒に

 こたつ囲んで
 お蕎麦とみかんと
 紅白で年越し
 冬は一緒に

 こどもは夜更かし
 怒られたよね
 初詣に初日の出
 そしてお年玉

 冬は一緒に
 家族が寄り添って
 冬は一緒に
 まるで、押しくら饅頭

詩『意味がないこと』

『意味がないこと』

 いつか死ぬなら
 人生なんて、意味がない

 実らないなら
 愛情なんて、悲しいね

 金が無いから
 未来に夢は、見たくない

 意味がないこと
 笑い飛ばせば、意味になる

 人は殺され
 命じゃなくて、ごみになる

 選挙したって
 権力争い、空のうえ

 輪廻転生?
 それでもわたしは、今がいい

 意味がないこと
 かき集めれば、笑ってる

 意味がないこと
 笑

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詩『失われた時間』

題名(テーマ)
『失われた時間』

失われた時間が砂漠なら
私のうしろは果てなく砂だ
振り返りゃ飲まれて死んでゆく
だから、すすめ
前へ、すすめ
足腰の痛みも耐えながら
きみの、もとへ
愛を、信じ
残された希望がある限り

失われた時間が雨ならば
私は口開け朝まで飲もう
受けとめ切れずに泣くだろう
だから、すすめ
前へ、すすめ
欲しているのは家族だけ
きみの、もとへ
愛を、信じ
その腕に抱かれて眠

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詩『愛を叫ぶ』

題名(テーマ)
『愛を叫ぶ』

海に、山に、夜空に、日の出に
叫べば僕は笑えるだろうか
一週間、コンビニのレジ以外
会話もなくて孤独になれてく

君とふたり通ったスーパー
家族連れ見てうらやましくなる
君の好きな惣菜やお菓子も
見つけたけれど涙があふれた

愛を叫ぶ…元気も場所もなく
お酒で眠る毎日になって
夏休みなのに何処に行っちゃったの?
赤子のように丸まり泣くだけ

詩『それでいい』

題名(テーマ)
『それでいい』

おやじぃ なんだよ
ん? ……それでいい

うるさいなー なにぃ?
じゃー ……それでいい

話しかけないで
もう どっちでもいいってば
わかった ……それでいい

「それで」は冷たい言葉じゃない
信頼ときずな だから

なに言ってるの?
気持ち悪いなー

そう
それでいい

今日も我が家は平和だなぁ~
これがいい!