マガジンのカバー画像

詩(ポエム)の作品集

34
(練習ではない)心が何かを感じて書いた詩を集めました。
運営しているクリエイター

2024年9月の記事一覧

作詞『おやじさん』

『おやじさん』

負けてみじめなその背中
馬鹿にしていた過去がある
どんなヤツにも裏がある
強いばかりじゃ生きれない
あなたの
あなたの弱さの、その強さ
やっとわかったこの歳で
おやじ
おやじよ
おやじさん

感謝(れい)のひとつも言わなくて
母と一緒に怒ってた
安くばらまく愛もある
重く踏ん張る愛もある
あなたの
あなたの無口な、その思い
じっと伝わる今になり
おやじ
おやじよ
おやじさん

もっとみる

詩『ワカレノウタ』

『ワカレノウタ』

千の言葉より
万のやさしさより
たった1つの
返事が欲しいよ

怒り狂うのも
怒鳴りぶつかるのも
分かり合いたい
愛情があったから

その、ぬくもりが
その、ほほえみが
冷たい肉体になったとしても

あの、よろこびが
あの、想い出が
遥かな山や海に沈み消えても

この、身体は
この、たましいは
あなたに貰って
受け継いだもの

ねえ、さようなら
ねえ、ありがとう
やっぱり言えね

もっとみる

詩『永遠のいろ』

『永遠のいろ』

例えば数万年後の地球
人も絶滅した海で
黄色い花は
なにを思って見つめてる?

賑わう真夏の喧騒も
波に焦がれる砂となり
うたかたなれど
なにも無いよりいいだろう

いのちは奇跡と言うけれど
そらの青さのようなもの
永遠なんて
過去が未来のいろをぬる

しずくが花から落ちてゆく
つらい別れをしたように
死後っていろが
やさしくなるのは、君のせい

詩『誘拐犯』

『誘拐犯』

差しだす指はチカラ無く
まるで下手な紙ひこうき
ここは時空を飛び越えそうな
漂流している病室さ

泣き出すなんて早すぎる
廊下に出れば通常さ
死とは原爆どっか~んじゃなく
すれ違う他人、さりげない

夜空を引き裂き朝をしばり
死神とどけ、脅迫文
あなたの為にと戦いたくて
なんにも出来ずに壁になる

詩『ラストレター』

『ラストレター』

もしも命が尽きるなら
あなたは笑って行くでしょう
それが楽しい日のように
未練を残さず死ぬでしょう

馬鹿で優しい人だから
なんにも分からず行くでしょう
だけど私に微笑んで
心配するなと言うでしょう

九月に小雪が舞うように
私の心は凍えてる
残暑厳しい猛暑日は
あなたが愛した母でしょう

詩『死のカウントダウン』

題名
『死のカウントダウン』

 ついに父は、

 カウントダウンが、

 始まりました。

 もうすぐ、

 終了のゴングが、

 鳴り響きます。

 すべてが、

 終わります。

 もう、自分も、

 死んだ方がいいのかな?

 夢も、愛も、

 夜空の星より遠いです。

 まぁ、死ぬのは怖いから、

 自分からは、

 決して、

 死にませんけどね。笑

 人生は、

 くそ、つまらない

もっとみる