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耕作放棄地を花畑にする
耕作放棄地は何かの形にしてあげると、田舎では喜ばれます。
借りている土地ではあっても、人の手を加えていてほしいと、地主さんから快く遊ばせて頂いています。
他にも魅力的な土地はあるのですが、まあ中には未だに「他人に譲りたくない」みたいな人たちもいて、そういった方たちのエリアには足を踏み入れません。
今現在借りている場所で、数年前から自然農法などをやってみたのですが、結論として、「無理!」と感じました。
農法として可能なことは分かったのですが、私の借りた場所は、1人でこなすには広すぎるのです。
始めた頃には、あと二世帯の方が参加されてたのですが、どちらも高齢の方で、昨年から諸事情によって引退されてしまいました。
そして、ついにたった1人となった今年の夏。
何とか自然の力も上手く使いながらやってみたのですが、とにかくそのパワーに圧倒されて、飲み込まれてしまいます。
いくら自然農法と言っても、苗を植えた場所にすら行けないジャングルになってしまうんだから、これはさすがにもうどうしようもない。
お盆を過ぎて、諦めることにした私は、別の手法をとることを考えました。
今までの草刈り機一本で草と戦うスタンスを諦めただけで、この土地を何とか近隣の人たちにも、地主さんにも喜んでもらえる形にすることは諦めてはいません。
思い付いたことは、まずは農業からは一旦は手を引くこと。
そして、人が立ち入ることが出来る環境を作ることからやり直そうと考え、再スタートです。
どうすればもっと良くなるかを考えた時、私が長年続けてきたガーデニングが役立つのではないかと思いました。
出せるエネルギーは、私の体力と時間、草刈り機のチップソーとバッテリー。
これだけでは到底太刀打ち出来ないので、愛でてきた花たちの力を借りてみようと閃きました。
まずは、ほんの少しのエリア、境界線になるところだけでも花を植えていけば、雑草の草丈も抑えることが出来る。
きちんとした通路を作れば、そこも踏み均されるために、草は生えなくなる。
小さくでも、ドッグランスペースを作れば、そこで犬が走り回り、草は伸びにくくなる。
近所の人たちが散歩がてらに寄れるような、ネイチャーな公園のようにすることが出来れば、そこを人が歩いて、自然と草が伸びない環境が出来上がることが理想的だったりする。
イメージは、徳川吉宗が隅田川沿いに桜の木を植えた時のような感じだ。
花が人を呼び、人がまた人を呼び、自然な流れでそこが楽しめるエリアになれば、時間をかけて形になっていく気がするからだ。
そうして出来上がっていった歩けるエリアで、その一部で自然農法や共生農法を実現して、花を楽しみ、収穫も出来て、犬も遊べる所になったりすれば、みんなで自発的に管理される場所になったりするんじゃないかなあと妄想を膨らませている。
そのためにも、まずは今の段階で私が設定した小さな目標は、耕作放棄地に花を植え、歩きやすい通路を作ること。
まずはここからやってみようと思う。
と、その前に、本当にジャングルのようになってしまっているので、まずは草刈りからだ。
この土地が、いつか私の思い描く形になることをイメージして、今日も草を刈っていく。