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神社の豆知識!鳥居編!鳥居の違いをご紹介!

日本には数万の神社がありますが・・・
鳥居も沢山の種類とデザインで見ごたえバッチリです!
神社巡りの際には、鳥居にも注目して見てみると楽しい発見があるかもしれませんね(#^.^#)

最初は、いきなり脱線・・・

神社と神宮の違いをちょっとご紹介
神社と神宮はどちらも日本の神道における宗教施設ですが、以下のような違いがあります。

1. 神社と神宮の違い

  • 神社(じんじゃ)
    神道の神々を祀る施設全般を指し、地域の守護神や様々な神々を祭る場所です。全国に約8万もの神社が存在しており、氏神(地域の守護神)や産土神(うぶすながみ、出生地の神)など、様々な神が祀られています。

  • 神宮(じんぐう)
    神宮は特に格が高い神社で、天皇や皇室にゆかりのある神々を祀る場所を指します。最も有名な例が伊勢神宮で、日本の天照大神(あまてらすおおみかみ)が祀られています。神宮という名が付く神社は全国でも限られており、特別な神聖さを持っています。

ここからが鳥居のご紹介!

鳥居には多くの種類があり、それぞれに特徴的な形状や意味があります。以下は代表的な鳥居の種類をすべて挙げて説明します。

1. 神明鳥居(しんめいとりい)

  • 特徴:最もシンプルな形状で、直線的な笠木(上部の横木)を持つ鳥居。貫(ぬき)という横木もまっすぐです。

  • 代表例:伊勢神宮。

  • 意味:神明系の神社に見られ、伊勢神宮などで使用されるシンプルで古典的な形状。

2. 明神鳥居(みょうじんとりい)

  • 特徴:笠木が反り返っているのが特徴で、最も一般的に見られる鳥居。

  • 代表例:明治神宮、伏見稲荷大社。

  • 意味:日本全国の多くの神社で見られ、神社の象徴的なデザインです。

3. 稲荷鳥居(いなりとりい)

  • 特徴:赤い鳥居で、稲荷神社に見られることが多い。連続して並べられることが多く、「千本鳥居」などもこのスタイル。

  • 代表例:伏見稲荷大社、千本鳥居。

  • 意味:商売繁盛や豊穣を祈願する稲荷信仰に由来します。

4. 八幡鳥居(はちまんとりい)

  • 特徴:笠木の下にもう一本の横木である貫(ぬき)が加えられています。

  • 代表例:八幡宮、宇佐神宮。

  • 意味:八幡信仰に関する神社で見られる。

5. 春日鳥居(かすがとりい)

  • 特徴:明神鳥居と似ていますが、笠木の先が少し反り返り、貫が少し太めに見える形状です。

  • 代表例:春日大社。

  • 意味:奈良の春日大社をはじめ、全国の春日神社に多く見られます。

6. 三輪鳥居(みわとりい)

  • 特徴:中央の鳥居の左右に小さな鳥居がくっついた三柱の鳥居。

  • 代表例:大神神社(三輪山)。

  • 意味:三輪信仰に関連する特有の鳥居で、珍しいデザインです。

7. 両部鳥居(りょうぶとりい)

  • 特徴:鳥居の両側に柱がもう一本ずつ追加され、計四本の柱が支えている形状。

  • 代表例:熊野本宮大社、日光東照宮。

  • 意味:神仏習合の時代に、神道と仏教が共存していた時期に多く見られました。

8. 薬医門鳥居(やくいもんとりい)

  • 特徴:門型の屋根がついた鳥居で、立派な装飾が施されています。

  • 代表例:厳島神社などで時折見られます。

  • 意味:特別な神社や神聖な場所に使われることが多いです。

9. 合掌鳥居(がっしょうとりい)

  • 特徴:二本の柱が鳥居の上で合掌するように交わり、V字型の形状を作ります。

  • 代表例:あまり一般的ではないが、地方の特定の神社に見られます。

  • 意味:合掌の形に見立て、祈りの姿を象徴しています。

10. 住吉鳥居(すみよしとりい)

  • 特徴:直線的なデザインで、上部の笠木の両端が丸く切り落とされたような形状。

  • 代表例:住吉大社。

  • 意味:海の神を祀る住吉神社に多く見られる鳥居です。

11. 石鳥居(いしとりい)

  • 特徴:石で作られた鳥居で、木造のものよりも重厚な印象。

  • 代表例:鎌倉の鶴岡八幡宮など。

  • 意味:長寿命で風化しにくい素材として、重要な神社や歴史的な神社に多く見られます。

12. 黒木鳥居(くろぎとりい)

  • 特徴:自然の木材をそのまま使用して作られた鳥居で、樹皮がそのまま残っているのが特徴。

  • 代表例:熊野神社。

  • 意味:自然崇拝の精神を反映しており、古い伝統を持つ神社に多く見られます。

13. 扁額付き鳥居(へんがくつきとりい)

  • 特徴:笠木の下に神社名や神の名前が記された扁額(へんがく)が取り付けられています。

  • 代表例:多くの神社で見られる。

  • 意味:参拝者に祀られている神や神社の名前を示すために使われます。

他の鳥居とは少し違う!山王鳥居の特徴

  • 特徴:山王鳥居は、中央の横木(貫)の上にもう一本、比較的小さな横木が取り付けられているのが特徴です。この上にもう一本の横木を持つことで、鳥居の上部が二段構えのような形になります。

  • 代表例:東京の日枝神社(ひえじんじゃ)、日吉大社(ひよしたいしゃ)が有名で、これらの神社に見られる山王鳥居は、独特なシルエットで参拝者の目を引きます。

山王信仰との関係

  • 山王信仰:山王鳥居は、特に「山王信仰」と呼ばれる信仰と深く関わっています。山王信仰は、比叡山の地主神である大山咋神(おおやまくいのかみ)を主神とするもので、日吉大社や日枝神社がその代表的な神社です。この信仰は、仏教と神道が融合した「神仏習合」の時代に発展し、山と関わりの深い神を祀るために、この独特の鳥居が使われるようになりました。

豆知識

  • 山王鳥居が見られる神社は、もともと山や自然との結びつきが強い神社が多いです。山王鳥居が立っている神社に参拝するときは、その土地の自然や山岳信仰にも思いを馳せると、より深い理解が得られるでしょう。


これらの鳥居は、神社ごとに異なる伝統や信仰を反映しており、場所や祭神によって形状が選ばれます。鳥居のデザインの魅力を堪能してもらえたら嬉しいので、是非!調べてみて下さい!

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