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HSP、ASD、そして時々ADHD:脳波から見る繊細な心

脳波の検査を受けて分かったHSPとASDとADHD

HSPを知るにあたって、知り合いが受けたという脳波の検査を試してみたくなったんです。知能検査を受けるのが面倒に感じる一方で、自分の生きづらさの原因を知りたいという気持ちが強かったからです。

脳波の検査の後、カウンセラーさんに困っていることを聞かれたとき、具体的に何に困っているのかすぐには思い浮かばなかったんです。あまりにも困ることが日常になりすぎて、何に困っているのかがわからなくなっていたんだと、その時気づきました。普段は『辛い』とか『大変』といったことを誰かに話すこともほとんどなく、ただ『何に困っているのかわからないんです』と話しただけで、涙が出てきました。ずっと無意識に何かを抱え込んでいたのだろうなと思います。

HSPの感覚過敏がASDの特徴のひとつだと知ったとき、私はとても驚きました。

脳波の結果やカウンセリングでの困りごとから、私にはASDの傾向が強く、その影響でHSPと関連していることがわかりました。ケアレスミスや気分の浮き沈みはADHDからきていると。脳波の結果によると、ADHDもあるものの、特にASDの傾向が強いことがわかりました。



この記事では、脳波の結果を元に、過去の出来事を思いついたままに書いてみた内容です。整理された文章をお求めの方には向いていないかもしれません。


感情のアップダウン:ADHD

無双モードから撃沈モードを繰り返し、その疲れから無気力になることがあり、これがADHDの傾向からきていると言われました。

ケアレスミス:ADHD

振り返りや見直しが苦手で、細かいミスをよくしてしまいます。学生の頃は、テストで見直しをしないので計算ミスや問題の写し間違いをよくしていました。でも、復習もしないのでケアレスミスをしていることにも気づいていなかったのです。

過集中:ADHD

好きなことにハマると自分の時間を可能な限り投資し続けてしまいます。中学生の頃はライトノベル小説にハマって1日に6、7冊読み続けることもありました。受験勉強でも、ルーティンが決まると、ひたすら寝食以外は勉強をしたり、ダンスにハマった頃は、とにかく練習しまくりました。

完璧主義:ASD

正直言って、自分にとっては、当たり前だと思っているからこそ完璧主義を自分で気づくことは難しいのではないかと思います。今回、カウンセリングを受けて整理してみたときにも、「それって完璧主義からきてたのか」と思うことが多かったです。完璧主義になりすぎて八方塞がりになり、苦しくなってるケースは多いかもと思いました。

考えがまとまらない:ASD

あれもこれもと完璧主義が出てしまい、枠を自分で決めることが苦手です。
自己探究が好きで知識は豊富ですが、考えすぎてまとまりがなくなることもあります。他の人のを見たときに「え、こんなにシンプルでいいの?」と思うことがあります。取捨選択することや削ぎ落とすことが苦手で、コンテンツとして何かをまとめようとすると知識や経験があっても途端にフリーズしてしまい、何から手をつけていいのかわからなくなります。

急に人前で話すのが苦手:ASD

イレギュラーに弱く、他の人の反応や評価を気にしずぎてしまうためとても不安になります。準備をしたとしても「準備してそれなの?」と思われることが怖くて、ストレスに感じます。

他人の反応・評価を気にしすぎる:ASD

自分の行動が他人にどう映るかを過度に考えてしまい不安になったり、考えがまとまらないことが多いです。誰かにここまでで十分と言ってもらわないと自信が持てません。

ぐるぐる思考と自己内省:ASD

考えすぎて自己批判に入りがちです。これは自己内省の一環かもしれません。ネガティブなことばかり覚えていて反芻してしまうので、自尊心が低下したり、自己評価が低くなりすぎたりします。

ルーティンに安心する:ASD

ルーティンがあると安心しますが、ルーティンを優先しすぎて疲れてしまうことがあります。

決断の難しさ:ASD

過去に副業を始めたばかりの時に、急な親族の訃報でお葬式に出たいけどクライアントとの予約が重なり、どうしていいかわからず、泣きながらサポートを受けて対処した経験があります。

断ることの難しさ:ASD

断りたい!と思っても、断り方がわからず、どう伝えればよいのか悩むことがあり、サポートが必要でした。言葉にすることはできても、失礼なく伝える方法に困ることがあります。

寄り添い方がわからない:ASD

人との距離感がわからないため、感情的なサポートが難しいです。HSPの特性もあり、相手の不安をもらってしまい自分が不安定になってしまうのでなるべく距離を取りたいと思ってしまうからです。

スキンシップが苦手:ASD

知り合いの赤ちゃんを長時間抱っこすることが苦手です。また、友達から突然抱きつかれたりすることも不快感があります。でも自分からならOKという矛盾もあります。

先延ばし:ASD

小学生の頃から、先生からもらったプリントなどを親に出すことを忘れることが多発していました。その結果、玄関のドアにリストを書かされて貼られ、帰ってきたらそれを見るようにと親に言われていました。

ASDとルーティン:

ASDはルーティワークが得意で、過去の受験生時代には日常生活以外を勉強に費やし、テキストを何度も繰り返しました。副業でも毎日投稿を半年間続けた経験がありますが、受験勉強と違って終わりのない作業に直面しつつも、止まれない怖さもありました。

ルーティンを決めておくと安心感が得られますが、それに固執しすぎるといつの間にかルーティンをすることが目的になってしまい、疲労を無視してしまうことがあります。このルーティンをする目的をしっかり決めておき、休むこともルーティンに入れておくと安心かもしれません。


脳波の結果を見てショックを受けた

ASDの傾向が強いと言われた時、思っていた以上にショックを受けました。同時に、これまでずっと抱えていた困難の理由がはっきりした瞬間でもありました。サラリーマン時代は、自分の苦手な部分に対してなかなかサポートを得られませんでしたが、起業してからは無意識のうちに、その苦手な部分を自然にサポートされていたことに気づいたんです。

これまで「不安症や鬱なのかな?」と思うことが多かったのですが、先生が「長い間鬱の治療をしても改善しない場合、発達障害の可能性があることも多い。特性が原因の場合、薬では根本的な解決にならない」とおっしゃった時、ようやく腑に落ちました。

この経験を振り返ると、ずっと抱えていたモヤモヤが少し晴れたような気がします。

私は、小さい頃からずっと、みんなが当たり前にできることが自分にはできず、「普通になりたい」と強く思いながら生きてきました。仮死状態で生まれた私に対して、テストの点数が悪いと親から「生まれた時から点数が低かったからね」と言われたこともあります。(おそらくアプガースコアのことを指していたのだと思います。)

「普通」になることを目指して努力してきましたが、頑張れば頑張るほど、自分とのギャップに苦しむようになり、最終的には起業の道を選びました。その結果、自分の好きなことに没頭できる時間が増え、体力が少ない私は、今のようにほとんどを休みながらバランスを取る生活ができるようになり、以前よりも生きやすくなったと感じています。

この選択が、私にとっての「普通」を見つける道だったのかもしれません。

完璧主義と自己批判から脱却する

完璧主義な私は、ミスをするといつもひどく落ち込んでしまうのですが、最近読んだ坂口恭平さんの「生きのびるための事務」の中にあった『自分を褒めるな。事務を褒めろ。自分を批判するな。徹底して自分の事務を批判しろ』という言葉に、すごく救われました。


この言葉を受け入れたことで、自己批判から少しずつ解放され、自分ではなく、取り組んだ事務に焦点を当てることで、少し楽になった気がします。

ASDのサイトを見てもよくわからない

私は、サイトに書かれているASDの症状を見ても抽象的すぎて、自分のことだと感じることができませんでした。脳波の検査と一緒にカウンセリングを受けたときも、漠然とした生きづらさを抱えていたものの、「自分が何に困っているのか」がよくわからない状態でした。しかし、話が進む中で「こんなことはありますか?」と具体的に質問されるたびに、これまでの生きづらさと照らし合わせながら、「ああ、これが私の困りごとだったんだ」と次第に自覚するようになりました。そして同時に、「困っていることを話していいんだ」とも感じることができたんです。無意識のうちに、自分で何とかしなければならないと感じていたからこそ、自分が何に困っているのかが見えなくなっていたんだと思います。

この経験を通して、漠然とした不安が少しずつ具体的になり、自分の状態を理解するための大きな一歩になったと感じています。

今回は、なんとなく「自分もASDかもしれない」と感じつつも、サイトの情報を読んでもいまいちピンとこない人が、自分の困りごとを少しずつ自覚し、適切なサポートを受けられるようになればいいなと思い、この記事を書きました。自分の困難に気づくことは、サポートを受けるための第一歩だと思っています。

私自身、長い間「なんとなく生きづらい」と感じていたものの、それが具体的に何なのかがわからず、自分ひとりで抱え込んでいました。しかし、少しずつ「困っている」と自覚することで、サポートを求めることができるようになり、以前よりも楽に生きられるようになりました。

この記事を読んでくださった方が、同じように自分の困りごとに気づき、サポートを受けることで生きやすさを感じられるようになれば、とても嬉しく思います。一人で悩むことなく、まずは自分の困りごとに目を向け、少しずつ解決の糸口を見つけていけることを願っています。

終わりに

ここまで読んでくださり、本当にありがとうございました。もしかすると、今この瞬間も生きづらさを抱えている方もいらっしゃるかもしれません。自分自身を見つめ直すことは、勇気がいることですし、とても疲れることもあると思います。そんな中で、自分の困りごとに気づき、一歩を踏み出す努力をしていることは、とても素晴らしいことです。

どうか、ご自身をいたわりながら、少しずつ進んでいってください。あなたのペースで大丈夫です。サポートを受けることや、自分を認めることは、決して弱さではなく、大切な強さです。これからも、ご自身を大切にして過ごしてくださいね。


I'm enough.で生きる。続く。


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