妊活と体温の関係
妊活を始めた時に基礎体温を測らないといけないのはわかるけど,それにどんな意味があってどうすればいいのか全くわからなかった.まだ子供はいないけど妊活を始めた時に困ったことについて纏める.
<基礎体温の測定>
そもそも基礎体温とは何か.
生命維持に必要な最小限のエネルギーを消費している安静時の体温だ.要するに睡眠時の体温の事だが,睡眠中に測定をするのは難しいため起床時の体温となる.測定のタイミングとしては起床時間が同じであれば毎朝同じ時刻に測定すれば良いし,起床時間が疎らであれば起床時に測定する.
注意点は複数ある.
・動く前に測定する.
枕元に体温計を置き,手を伸ばせば届く所にあるのが望ましい.安静時体温のため起き上がってしまうと"安静時"ではなくなるので注意が必要だ.
・体温計は婦人用の小数点第二位まで測定可能なものを.
女性の体温は二相性であり0.3-0.5度の間で変化するため,細かい値までみられるものが望ましい.
・体温は舌下で測定する.
細かい数値の変化を見るなら影響の少ない部位が良い.腋窩(ワキ)は発汗などの影響を受け,左右差があるので適さない.発汗等の外環境の影響を受けにくい舌下での測定が望ましい.具体的には舌の裏側にある中央の筋の右か左の窪みに当てておく.
<基礎体温の評価>
まずは1ヶ月記録をつけてみないと,数日ではよくわからないというのが本音だ.毎日毎日測定と記録を繰り返しても何も変わらない日々….だけどある日突然「こういうことだったのか!」としっくりくる瞬間がある.明らかに数値が変わってくるのだ.難しい事は省いてシンプルに解釈するなら,女性はホルモンの影響で低温期と高温期の二つに分かれる.必ずではないが生理から2週間程は低温期となり排卵と共に高温期へと移行する.低温期と高温期の差は0.3-0.5度なのでこれを拾うために婦人用体温計を使用する.
ちなみに妊活記録でたまに見る「D〇」という数字は生理日から〇日目,という意味らしい.生理周期の日数よりも長ければ妊娠の可能性があるということだ.
まずは二相性になっていることが肝要で,二相にいないと排卵がなかったりホルモンの異常があるらしい.妊活の場合は低温期から高温期に移行する数日前からタイミングをとるのが望ましいとされている.僕の場合は不妊の原因をいくつか持っているのでタイミングをあわせてもなかなか授からないが,基礎体温のつけ方や評価は概ねこんな感じだ.
<男性の体温管理>
おまけ.男性は女性と違って体温が二相性にならない.そして女性は身体を温める方が良いと言われているが男性はそうではない.精子は32-35度が良いと言われており,37度を超えると産生が障害される.つまり体温と精子の関係というのは具体的には精巣での精子形成の問題という事らしい.具体的に避けるべき項目を以下に挙げる.
・膝上でのノートパソコンの使用
妊活について調べると比較的目にする項目ではある.ノートPCを膝の上で1時間使用すると温度が2.5度上昇するため精子形成に影響があるとのことらしい.
・車の運転
車の運転を20分行うと35度,2時間行うと36度となるらしい.
・下着
ブリーフはボクサー等は熱の放出が悪い.
ベストはトランクスであり,次いでボクサー,ブリーフは圧迫されるため熱の放出が悪くなるとのことだ.
・睾丸が身体に密着
肥満、自転車走行等で物理的に睾丸が身体に密着することで温度が上昇するらしい.あくまで身体から離してぶらぶらさせておくのが大事ということらしい.
・長風呂、サウナ
これもよく聞かれるものの一つ.全体的に温度があがるのでダメなのはわかりやすい.足湯くらいなら良いのか?
男性は上記のようにすぐに温度が精子に影響する.よく「精子が死ぬ」というが,調べてみると39-40度の高熱を出した場合のことらしい.
ということは,タイミングをとった後の女性の体内の精子はどうなるのか.
大半はゴール前に死に絶え,勝手に排出されてくる.しかし残った一部に関しては,フーナーテストという試験が12時間以内に行わなければならないことを鑑みると恐らく暫くは暖め過ぎない方が良いと思われる.しかしこれに関して調べてみても具体的な根拠となるものは見つからなかった.
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