【自己紹介/2025年度版】 農村は交響する─、そんな夢を掲げる「藝術農民」です
ごきげんよう、「藝術農民」村長・浅見杳太郎と申します。
富山県氷見市にて、笑いや音楽、詩が響き渡る愉快な農園世界を拓かんと、現在、修養中の新米農民です。東京都の西の方から、富山県氷見市の里山エリアに移住し、2022年4月から新規就農しました(都市部&非農家出身)。
そんな「藝術農民」の営みのあれやこれやを、このnoteにて綴っていきたいと思い、はじめましてのご挨拶をさせてもらっています!
以下、構想・夢語りが混じる散逸的な雑文にはなりますが、どうかお付き合いください。今後、機に臨んでは追記してまいります🙇
いま、取り組んでいること
氷見市の中山間地域である久目地区(触坂)や熊無をメインフィールドにして、パーマカルチャー(持続可能な農的・文化共創的デザイン)の考え方を礎に、命、資源、物語を巡らせる循環型の営農や、農にまつわる“あそびごと・まつりごと(プロジェクト)”づくりに取り組んでいます。
様々なレイヤーで遊び散らかして居る『藝術農民』の諸々について、以下、簡単にご紹介いたします☺️
【1】天然ファーム 藝術農民
◾️農業事業
富山県氷見市の中山間地域を主な舞台に、『交響する農村づくり』=『百一姓(※1)コミュニティづくり』を目指して活動中。
具体的には、お米(うるち米、古代米各種)、野菜、果樹などの生育のお手伝いをさせてもらっています。アボカドなど、通常、北陸では栽培しないようなものにも挑戦しています。阿呆なようで、その実も阿呆です。遊びは遊びとして、存分に遊ばせてもらっています。
アボカド栽培はさておき🤣、基本的な態度として、天然、自然(じねん)の営みをできるだけ邪魔しないように、無農薬・無化学肥料で、しかしながら、大切に手をかけるところには、手をかけて。
そうして収穫できた里山のめぐみを、みなさんの元へお届けできたらな、と思っています。
▶︎循環型有機農業(一部、自然栽培)の実践。農産物の販売、加工品の開発・展開(2025年度、本格化予定)。
▶︎地域の未利用資源の有効活用。耕作放棄地の再生。古民家再生・活用(2025年度現在、農家民泊展開などの準備をしています)。
※1.『交響する農村』『百一姓』という概念については、別稿にて丁寧にお伝えできればと思って居りますが、ざっくりご説明しますと、「百姓」(誰かを搾取する必要がない自立した存在)が集って寛容的なコミュニティを形成することで、人は自然と、それぞれにしかない“プラスαの能力・仕事(一姓)”を、他者と交換し合うようになる。そういった、喜捨的精神を持ったクリエイティブな人間のことを、パーマカルチャーの世界では『百一姓』と呼んでいます。そして、それら「百一姓」が集まる共同体のことを、小生は『交響する農村』と称して居りまして、その実現を夢見ていると云うわけです🎵
★「天然ファーム 藝術農民」の産品はこちらでお求めいただけます🙇
◾️農民藝術(アート)事業
農村共同体および、その土台となる農村文化の持続化に対するアクションとして、『里山奏樂会』を実施。
藝術農民の母屋のほか、廃校となった地区の小学校や、氷見の街中のラウンジ、石川県の里山エリアでも、北欧伝統音楽、ジャズ、ピアノ即興演奏などのライブを楽しみました。
※『里山奏樂会』の詳細についても、いつか、別稿にてしっかりとお伝えしていければな、と思っています☺️
【2】交響する氷見
「農村オーケストラ」を中心とした、地域共同体における、文化自給・共創プロジェクト。
宮澤賢治先生の「農民芸術概論綱要」に感動し、農村で藝術の火を灯さんと、アマチュアオーケストラと云うものが一つもなかった氷見において、2023年の冬、「農村オーケストラ」創設を宣言。
周囲に無謀と云われながら、己が無知を良いことに、右往左往しながらも突き進み、素晴らしい仲間との奇跡的な出逢いもあって、2024年4月14日(日)、地域の廃校となった小学校の体育館を活用して「春の祭典2024」を実現させることができました。
その後も、9月29日(日)には「秋の祝宴2024」を実施するなど、地域の“未来空間的まつりごと”の創造を目指して、上機嫌に『交響する氷見』の活動を続けています。
また、能登半島地震へ想いを送る取り組みとして、上の「春の祭典2024」「秋の祝宴2024」では、チャリティーコンサートとして、みなさんから募金をお預かりしました。
能登半島地震の復興への道のりは、本当に、遼遠…。これからも、我々のできるかたちで、できることをさせて頂きたいと思っています。
【3】里山Retreat & Kitchen 阿迦舎
『藝術農民』のゾーニング(※2)におけるゾーン1、スパイラルの中心として、『阿迦舎』という古民家拠点を設定しています。
※2.「ゾーニング」=土地利用のグラデーション的デザインの手法。人間が頻繁に介入するエリアを「ゾーン1」として中心に据え、人間が立ち入らない自然の部分を周縁「ゾーン5」として区分けしていく。パーマカルチャーのランドスケープデザインの際によく用いられる考え方。
長年、空き家だった古民家を、2024年度からお手入れを始め、『阿迦舎』と名付けました。今後、里山拠点として、本格的に整備していきます。
『阿迦舎』は、物理的な拠点でもありますが、人の活動やいのちの喜びといった、抽象的な価値創造・提供の場ともならんかし、と、2025年1月現在、ゆっくりじっくりとコンセプトを練っているところです。
『里山Retreat & Kitchen 阿迦舎』という名前をつけたのは、村長ようたろうのパートナー・ゆうこちゃん。
この『阿迦舎』が、関わってくれたみんなの、”いのちのやしろ”になれるよう、2025年中、精力的に準備していく心算です。みなさんにも、色々とお智慧、お力、お借りするかと思います。どうぞ、よろしくお願いします!🙇
◾️現時点での、『阿迦舎』の未来予想図、夢
心身を整えるリトリート道場。
リベラルアーツを育む里山拠点。
グランドピアノを置いて、里山空間の中で心地よい音楽に浴する場。
里山の恵みの加工所=『藝術農民』による一次産品を加工。
などなど。実現させたいことは多々あり…! 一歩一歩着実に、ですね🐢
なぜ、上記のようなことに、取り組んでいるのか
小生が、『藝術農民』の旗を立てるまでのお話は、また別稿にて。ごくごく、凡庸でありふれた話にはなろうかと思いますが、心を込めてお伝えします。しばし、お時間、いただきます🙇
これから、どんなことに取り組んでいくのか
【4】パーマカルチャー
生活信条の根本として、パーマカルチャーには是非とも取り組んでいきたい! パーマカルチャーは、その全体を理解することは実に難しく、また、その実践においても、終わりなき旅。
ゆえに、生涯を通して学び、実践し続けていくべきものだと思っています。氷見の農村に移住して、見様見真似で農を営んではいますが、パーマカルチャーの実践に関して云えば、まだまだ。まだまだ…。仲間たちとともに、一歩一歩、実践してまいります!🐢
◾️現時点での、「パーマカルチャー」分野に関する夢
『阿迦舎』を拠点に、パーマカルチャーを学び合う、通年基礎講座を開設したい。
立ち上げたものの、現在、活動がストップしている『パーマカルチャー北陸』に再び火を灯したい。「北陸」の名を冠するのは少々大風呂敷だったかもしれないので、場合によっては『パーマカルチャー氷見』みたいな感じにしても良いかもしれないなあ😅
恩師・設楽清和氏(パーマカルチャーセンタージャパン代表・キヨさん!)を氷見に招いて、久しぶりに、あのマシンガントークに浴したい🤣
『阿迦舎』をメインフィールドに、パーマカルチャー的システムデザイン、ランドスケープデザイン、アイテムデザインを行なっていきたい。
【5】トランジションタウン
新規就農前、移住地の氷見において、パーマカルチャー関連の仲間・先輩たちとともに「トランジション・タウン(※3)」活動も始めていたのでした。
『トランジション・ヴィレッジ氷見』を新たに立ち上げ、「NPO法人トランジション・ジャパン」の共同代表である吉田俊郎さん、小山宮佳江さんを氷見にお招きして、トランジション合宿を実施したのが、2020年の2月のこと。
パーマカルチャー的なデザイン手法でもって、コミュニティ運営を行なっていく。氷見の里山で再び…、そんな夢を抱いています!☺️
※3.「トランジション・タウン活動」とは、市民が自らの創造力を発揮しながら、地域の底力を高めていくための、実践的な提案活動のことを云います。あくまでも、「トランジション(移行)」であって、「レボリューション(革命)」ではない、というのが大切なポイントであると、小生は思っています。そういったことも別稿にて、いつか🙏
【6】藝術農民の事業として、新たに取り組んでいくこと
【6-1】「ちいさな循環」の実践
「ちいさな循環」とは、生活や営農から生じる副産物をただの廃棄物(ゴミ)とせず、自身やコミュニティの智慧の及ぶ範囲で循環させていく営み、姿勢こと。たとえば、米ぬかぼかしを作ったり、家庭から出た生ゴミをコンポスト経由で醸して畑へと循環させたり。
パーマカルチャーの考え方を範としつつ、『藝術農民』の農のお師匠さん・蓑口潔さん(みのふぁーむ代表・みのさん)からもご指導をいただきながら、一つひとつ実践を積み重ねていきたいと思っています!
【6-2】きりかぶの森奏樂苑
『藝術農民』でお借りしている氷見の谷あいの圃場に、杉林がありました。それが、2024年の春、ばっさりと伐採されました。残された切り株と、裸になった小高い丘。その光景を見て、小生、「そうだ、ここに、“音楽の園”を築こう」と思いました。
この切り株に廃材を渡してベンチをつくり、あるいは、天板を設えるなどしてテーブルとし、野天の観客席をつくろう。そして、良きところに木の舞台を拵えて、そこで、楽器の演奏をしたらどうだろう。
とりあえず、ここを『きりかぶの森奏樂苑』と呼ぶことにしよう。名前が与えられることで、吹き込まれる「いのち(使命、願い)」と云うものも、あるだろうから。
今後、「フォレストガーデン(圃場の3D的利用、食べられる森のデザイン)」の手法を学び、また有識者の仲間のお力を借りて、『交響するフォレストガーデン(音楽が響く食べられる森)』を創っていけたら良いな。
夢語りで終わらせず、2025年、キックオフ予定です。
【6-3】縁農集団・藝術農民の仕組みづくり
新規就農、移住希望者を受け入れ、やさしく背中を押してあげられる仕組みづくりに力を入れていきたい!💪
新規就農、農村移住には、さまざまな物理的・心理的ハードルが存在します。ひとりで考えていると、そのハードルは、愈々高くなるばかり。
都市部・非農家出身で、営農や田舎暮らしについて、無知も無知だった小生は、しなくて良い失敗までし散らかしてまいりました。随分とつらい思いもいたしました(今となっては、良い笑い話。と云いたいところだけれど、今なお、農村では、未知との遭遇ばかりで、躓くことも多々。しかし、挫けないのが小生の良いところ、でしょうか、笑🤣)。
あとに続いてくれる子(人)たちに、無駄に辛いことは、させたくない。ということで、智慧であれ物理的なものであれ(両方とも、さして豊かにあるわけではないのだけれど🤣)、小生でシェアできることがあれば、シェアしていきたいと思っています。
有り難いことに、すでに、新規就農者や移住希望者が複数人、「藝術農民」に集ってきてくれています。みんなでさいわいをつくる縁農集団。そんな生態系を醸していけたら良いなと思っています。
◾️縁農集団として動き出しつつあること
氷見の久目地区の奥地・赤毛地区にて、2025年度に新規就農する『藝術農民』番頭・さくちゃんとともに『赤毛 パーシモンルネサンス プロジェクト』を立ち上げ! 赤毛地区の干し柿の伝統を次世代に継いでいけたらと思っています(近く、別稿にて詳述します)。
『藝術農民』の園芸担当として、新たな仲間・ヒロくん(2025年度、新規就農予定)を迎え、園芸作目の栽培規模を拡大させていきます。今まで、あまり量をお出しできなかった『藝術農民』のお野菜。2025年度には、より多くの方たちのお手元に届けられるよう努めていきます!🥕
【6-4】まちとさとをつなぐ「藝術農民体験プラン」
きちっとした営農者とは云えない「藝術農民」ですが、だからこそ、ここでできることは、実にカラフルです。
水稲、野菜、果樹の栽培はもちろん、山林地のガーデン化、農村での音楽事業、オーケストラまつり、古民家改修、などなど。
この賑やかな”あそび”を、都会のみなさんとも共有したい。そして、あわよくば、農村で遊ぶ仲間として引き込んでしまいたい!😆
ということで、以下のようなことを進めていきたいと思っています。
◾️現時点での、「藝術農民体験」のアクションプラン
氷見の新しい体験型のお宿「guesthouse泉屋」と共に、オリジナルで場当たり的な体験プランをつくる。
「じゃらん遊び・体験予約」や「仕事旅行」など、体験プラン紹介のプラットフォームに、現在、登録済み。今後、体験プログラムの充実化、オモロ化に、より一層注力していく。
【6-5】藝術農民ものがたり工房
自然、農村での営みからインスピレーションを受け取って、様々な創造を行なっていきたい! 具体的には、映像制作と物語執筆です(まずは、ということで)✏️
● 藝術農民youtubeチャンネル
(1)里山映像ものがたり
映像クリエイター・三輪大輔(三輪ちゃん)による、里山ものがたり配信。現在の『藝術農民youtubeチャンネル』では、「藝術農民」「交響する氷見」の活動をお届けしていますが…、
いずれは、アーティスト・芸術家のPVや、里山文化の保存ドキュメンタリー番組、オリジナル映画など、よりクリエイティブな創作世界へと足を踏み出していく心算です(ゆっくりのペースになるかもしれませんが、着実に進めてまいります)。どうか、長い目で応援していただけましたら、しあわせです😀
(2)作業系youtube動画
作業系youtuberとして駆け出した新たな仲間・ニッチさんによる、藝術農民の作業系youtube配信を敢行していきたいと思います🍆
藝術農民の飾らない日常(飾らなすぎて、非常に赤面🫣)を配信していきます。朗らかに、お笑いください。
● 浅見杳太郎による雑文創作
小生、農民になる以前、まずい小説などを書いて遊び散らかして居る時期がございました。
現在、この『藝術農民文庫』でも、なんの説明もなく突飛に「夢小説」を投稿させてもらって居りますが(ほんと、厚顔にて、すみません🤣)、それらは、ずいぶんと昔に書いた幼書きの掌編です。
今後は、里山暮らしで得たインスピレーションに依って、新しい小説・物語をものしてみたいと夢を抱いています(と云いながら、しばらくは昔の夢小説を、引き続き投稿させてもらうことになると思います。相済みませんが、お付き合いください🙇)。
さて、乱雑に書き散らかして参りましたが、まだまだ、計劃・構想・夢、書き尽くせません。それらの続きは、別稿に譲るとして、今回はこんなところで。
『藝術農民』『交響する氷見』村長・浅見杳太郎、拝。