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茶の湯の本たち #58 茶の湯名言集 ビギナーズ 日本の思想 (角川ソフィア文庫)

茶の湯をやらない方もやっている方も名言が簡単に知ることができ、解説がしっかりしているので具体的なイメージが湧きやすい。一期一会ってすごい言葉です

このシリーズについて

茶道初心者が茶道の本を紹介する記事です。ほぼ自分のメモがわりです。
本記事では、茶道の初心者向けのおすすめ本を紹介します。
本の中身と関係ないことがほとんどです。

今回の本はこちら



おすすめポイント

  • 登場する人物は、珠光・武野紹鴎・利休・山上宗二・細川三斎・小堀遠州・久保利世・千宗旦・片桐石州・江岑宗左・杉木普斎・藪内紹智・如心斎・川上不白・松平不昧・松平定信・井伊直弼

  • 興味の湧いた名言

武野紹鴎
茶湯は深切に交はる事。

(現代語訳)茶の湯では、親切に交わることが大切である。

田中 仙堂. 茶の湯名言集 ビギナーズ 日本の思想 (Japanese Edition) (p.35). Kindle 版

お互いのことを思いやることは現代のビジネスでも重要なこと


小堀遠州
飯をすすむとても、志厚きをよしとす。多味なりとも、主たる者の志薄きときは、早瀬の鮎、水底の鯉とても、味もあるべからず。

(現代語訳)食事を勧めるにしても、気持ちがこもっているのが大切だ。ご馳走であっても、亭主の気持ちがこもっていないときには、早瀬の鮎、水底の鯉といっても味けないものだ。

田中 仙堂. 茶の湯名言集 ビギナーズ 日本の思想 (Japanese Edition) (p.102). Kindle 版

相手を中心にして考えることの重要性だと思います。日常生活でも、相手に気持ちが入っていないことはなぜわかるのか? 勘違い、思い違いなのか、はたまた正解なのか、説明が難しいです。



読んで思ったこと

  • 全員を詳しく語るほどの知識がないですが、名前すら知らなかった人物は久保利世・杉木普斎

  • せっかくなので皆様が生きた時代を調べてみたました。松平不昧・松平定信・井伊直弼の生きた時代が重なっていることを初めて知りました

  1. 久保利世:1571-1640  著作に茶道書「長闇堂記」 出典:https://kotobank.jp/word/久保利世-1072165

  2. 杉木普斎:1628-1706 宗旦四天王 出典:https://www.toraya-group.co.jp/corporate/bunko/historical-personage/bunko-historical-personage-143

  3. 如心斎:1705-1751 表千家中興の祖 出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/千宗左_(7代)

  4. 川上不白: 1719-1807 如心斎の弟子で江戸千家を創始 出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/川上不白

  5. 松平不昧:1751-1818 出雲松江藩第十代藩主  出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/松平治郷

  6. 松平定信:1759-1829 不昧公と時代がキレイにかぶっている https://ja.wikipedia.org/wiki/松平定信

  7. 井伊直弼:1815-1860 大政奉還が1867なので、桜田門の変から7年で社会変わりすぎですね。松平定信が亡くなった時代ともかぶっています 出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/井伊直弼


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