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瞬く間に過ぎる日々を、子供の頃のように彩るには。

今年も残すところ2ヶ月あまり。

「一年あっという間だよね。」

という、年末を意識したフレーズが飛び交う時期になりましたね。



“一年あっという間”

毎日仕事に追われ、家事に追われ、疲れて寝る。
同じようなことの繰り返しだから、そう思うのは無理もありません。


もう、子どもの頃のように、初めてのことに
ドキドキわくわくする日々はもうないのかな。

そう思っていました。


しかし、あったんです。

ドキドキわくわくする方法が。


体験の哲学
地上最強の人生に役立つ哲学活用法
         飲茶  ポプラ社


こちらは「note 読書の秋」の課題図書になっている本です。
“哲学が人生に役立つ“という言葉に惹かれて、読んでみました。

そこには、体験こそが生きることであり、
行為を意識することで幸せになれるという
体験の重要性が書かれていました。

そして巻末の「体験のチェックリスト」で、
これまでに体験したことがあるものを
チェックするのですが…


なんと未体験の多いことか。

知っている、聞いたことはあるけれど、
実際に食べたことがないもの、やったことがないことの多さに唖然としました。


なんでも知っている気になっていました。

でも、実際に体験して知っていることって、
ほんのひと握りなんですね。


たとえば、「体験のチェックリスト」にあるフルーツ。

いやいや、フルーツなんてほぼ制覇しているよ。
と思っていたのですが、50個あるうち食べたことがあるのは26個と約半分。

しかも50個のうち6個は名前も姿も知らない未知のフルーツでした。



完敗です。

今までなにをやってたんだ、と情けない気持ちになりました。
でも、プラスに考えれば、まだまだ未体験がたくさんあるということ。

未体験に挑むわくわく感が、
ポッと心に芽生えてきました。


知識より、体験。

体験が豊かになれば、人生も豊かになるんだ。




スマホを開けば、世界中のニュースや情報が
瞬時に手に入る現代。

テレビやニュースアプリで知ったことを
体験もせず知っている気になっていませんか?

お恥ずかしながら、実のところ私はネットで得た情報で頭でっかちになっていました。

流行りのスイーツやグランピング、ワーケーションなどなど。
ネットのニュース、記事でよく目にするので
知った気になっていることがたくさんあります。


でも実際に体験するまで、それはただの知識で、
自分のものではないんですよね。

体験してみて、どう感じるのか。

私はそれが好きなのか、嫌いなのか?

主観でものを見たり、感じたり、考えることが
疎かになっていたことに気づきました。



これって、とても危険なことですね。

知識で頭を満足させることに慣れてしまうと、
なにも体験しなくなり、“自分”を楽しめなくなってしまいます。

人は、もっと主観的に生きていい。

いや、主観的に生きるべきです。

何をして、何を感じたのか。

他の人ではない、自分自身がどう感じるのかを
もっと大切に生きていきたいと思いました。

なっちゃいない。
漫然と日常を生きるな。
何を前にし、何をしているかを意識しろ。


そして、この本を父に贈りたいと思います。

定年退職をしてから、ご隠居生活も10年目を迎えます。

週に2回のテニス以外は家にこもりっきりで、
テレビやネットの情報で知ったかさんになっています。

未体験がこんなにたくさんあることを、
体験することの大切さや楽しさに気づき、
充実した幸せな余生を送ってほしい。

そう子ども心としては思うのです。




きっとこの世界には、未知なる好きなものがたくさん隠れています。

未体験にチャレンジして、好きなものをたくさん見つけて、新しい自分に出会ってみませんか?


いろんな自分を発見して、たくさんの好きなものに囲まれて、笑って生きられるように。



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