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富士駐屯地で開設67周年記念行事と統合火力教育訓練センターを見学してきました/駐屯地モニター活動の記録
■前回の記事
■はじめまして
はじめまして
富士駐屯地(富士学校)の駐屯地モニターをしているてってけ氏です. (https://twitter.com/sima__tetteke)
2021年11月21日に、富士学校・富士駐屯地の開設67周年記念行事と統合火力教育訓練センターで特科の教育に使われるシミュレータを見学してきたので、感じたことをお伝えできればと思います。
■式典中の一挙一動のカッコ良さに鳥肌が立つ
今年は観閲行進のような行事はないそうで、体育館で式典が開催されました。
個人的には、体育館に式に参加する招待者が入った後に自衛官の方々が入場してくると思っていました。しかし、体育館に入ってみるとピシッと綺麗に整列して微動だにしない自衛官の方々が待たれており、なんだか申し訳ない気持ちになりました。
式典は粛々と進み、その中で話の始まりや終わりといった区切りで、自衛官の方々は休みの姿勢や敬礼を繰り返します。
その都度、全員がブレることなく統一感のある動作をされており、素直にかっこいいなと思いました。
自衛官からすると一挙一動に気を配るのは当たり前の世界なのだと思いますが、一般人から見ると当たり前の世界ではないので、そのギャップから格好良さが伝わってきました。
■統合火力誘導シュミレータの見学
式典が終わった後に統合火力教育訓練センターを案内していただきました。
この中で、統合火力誘導シュミレータと呼ばれる自衛隊の特科における火力誘導員を育成するためのシミュレータを見学しました。
ここでいう統合火力とは、艦砲やミサイル、迫撃砲など2種類以上の火力を使うという意味だそうで、火力誘導員はそれらを誘導をする役割の方々です。
演習場で2種類以上の火力を利用した訓練は、演習場の広さやコストの制約上難しいのでシミュレータが導入されたようです。
■シミュレータは技術好きから見ると魅力的?
シミュレータは、半球状に沿った大型スクリーンとVRゴーグル化された砲やミサイルの誘導に使う各種双眼鏡(←すごい)で構成されていました。
双眼鏡を覗くと、スクリーンに映し出されている仮想空間上を詳細に見ることができます。もちろん双眼鏡を左右に移動させることで仮想空間上のさまざまな場所を観測できます。
観測した結果、火力を誘導するとスクリーン上に砲弾が落ちる様子や戦闘機から爆弾が落とされる様子を確認できます。
実際の天候や風のような条件を考慮した結果が描画されるようで非常にリアリティのあるシミュレータでした。
そういえば大学院では、VR技術を利用した研究や球面状のディスプレイを活用した研究が身近にあったので、技術・モノづくり的な側面からシミュレータの仕組み自体に興味がそそられました。
■工学系の人間に自衛隊に興味を持ってもらうには
昨今の自衛隊が使われている技術(最先端かどうかは問わず)をアピールできると、技術が好きな理系や工学系の人間が興味を持ってくれるのではと感じました。
最近知ったのですが、技術貸費学生なる制度が有るそうで、理系や工学を専攻している学生は技術系幹部としての道を目指せるそうですね。
そういった意味でも、戦車や航空機といった表面的にカッコ良いものをただアピールするだけでなく、地味でも良いので自衛隊が使っている技術のアピールって案外大事だと思いました。
ものすごいスピードで情報技術が発達し、世はDX化がしきりに叫ばれるような時代なので、自衛隊の中でも使われるハイテクな技術も昔と比べてどんどん増えてきているのかなと思います。
そこで、技術を使いこなせる人間として工学系の人々がいれば、非常に心強い存在になりそうです。
もっと自衛隊で利用されている技術についてアピールできれば、工学系の人間の中から自分の持っている知識や技術を使って、自衛隊に貢献したいといった志を持った人が集まってくるきっかけになるかもしれませんね。
■おわりに
車両・航空機の体験搭乗に引き続き、貴重な機会を準備していただいて、誠にありがとうございました!
統合火力誘導シュミレータなんかは最先端な技術がふんだんに使われているようで、自衛隊のイメージが180度変わる良い機会でした。
帰り際に19式装輪自走155mmりゅう弾砲を見せていただいたのですが、後ろから撮影すると写真映えが凄かったです.