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短歌:恋人繋ぎ

勇気出しつかんだ君の左手が迷いなくすぐ指を絡める/銀猫
ゆうきだしつかんだきみのひだりてがまよいなくすぐゆびをからめる

 晴れた日は海辺に日没を見に通っているわけですが、平日でもそれなりに人出があります(混んでいるわけではありません)。

 みな、美しい夕陽と日没を目当てにやってきています。人種は、おおよそ三分類されます。

 ・写真が趣味の人
   老若男女問わず、カメラ系のギアをセットしています。
 ・ローカルの中学生や高校生
   男子3,4名のグループが目立ちます。「おーい、部活の帰りに浜で夕陽 
   見てから帰ろーぜー」な感じで、自転車でやってきます。
 そして、
 ・恋人同士

 それぞれ、いい写真が撮れたり、夕陽を見ながらの友達の話がおもしろかったり、ふたり並んで何も話さずとも言いたいことがわかったり、そんな記憶が美しい夕陽とともに刻まれるんだろうなあ。

 人生の折り返し地点を過ぎた身には、そういう人々を眺めながら夕陽を眺めた、という記憶が刻まれています。

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